「あっ…!!」
とても大変なことに気付いてしまった!ねぇ今わたしたちはどこに向かってる?それは地球!!しかも地球のどこかって言ったらさ…日本の吉原!!まさか、まさかまさか
「もしかして吉原炎上偏んん!!?」
「雛どうしたの?」
ヤッベェよ!なんで今まで気付かなかったんだろうわたしのバカ!!これは吉原炎上偏以外の何物でもないじゃない!!あたしあんま銀魂読んでないから詳細は分からないけど、明らかに原作突入だ!そっか、今までは吉原炎上偏の前の段階にいたんだね。てことは、この世界は漫画通りに進んでいるということか。じゃあ、
「わたしは…?」
「は?…本宮雛、でしょ?」
いやいやそういうことじゃなくて、わたしは漫画に登場していたかという話。登場してるわけないじゃない!!こんな何の取り柄もない地味なキャラいらないもの。いいのかな?わたしがこのストーリーに介入してしまっても。はっ!待てよ!!
「じゃあ銀さんたちに合うってことぉおお!!?」
「ギンサン?」
「しかもあたし敵ィイイ!?」
「雛、何の話?」
「はっ!!か、かか神威団長!!」
「団長はいらない!神威でしょ、なに?」
「ど、どうすれば仲良くなれる、の、のかしらぁ!!」
ドキドキドキドキドキドキ!!!
何この胸の高鳴り!!別に銀さん好きじゃないけど、二次元キャラに会えるってやっぱワクワクする!!
「仲良く?誰と?」
「だから、銀さんとか新ぱ……あ」
そうか、神威団長はまだ万事屋の三人を知らないんだ。てか神楽ちゃんって神威団長の妹だったよね?いけないいけない!ネタバレはダメだ!!
「い、い、いや、何でもない」
「?、まぁいいや、そろそろ着くよ、準備は出来てる?」
「う、うん」
「…なんか緊張してる?」
「い、いや、むしろドキドキ!って感じ?」
「それを人は緊張と言うんだよ」
「…」
そうか、銀さんたちに会えるのか!!ちょっとこれは魅力的だぞ!!話せるかな?あたし敵だけど仲良くなれるかな?いや、仲良くなるなんて図々しい。ちょっと挨拶するくらいかしら!!なんかヤバい。吉原楽しみになってきたかも!!
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コロコロ表情を変える雛は見ていて飽きない。地球に着いたらもっとキラキラするであろう表情。それが楽しみだ。
俺はこれからを想像して小さく微笑んだ。少なくとも、船の中よりは刺激があるであろう地球。あそこのご飯は最高だしね。
ウキウキ×2
二次元兎と三次元少女の絆の強さが試される時だと、お二方気付いてますか?
20090430白椿
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