気を取り直して、次のヒロインちゃんを見てみます」





Thanks.30000
ルルル、ヒロインを極める
高杉連載





何とか神威団長から逃げ切って次なる資料に目を通す。
サイトWHY、山本ゆひろさま宅の高杉連載のヒロインさん。デフォルト名は特になし。コンビニでアルバイトしいるごくごく普通の女の子。とても親近感がわいた。今までで一番近い存在なヒロインさんかもしれない!!
意気揚々と山本ゆひろさまが書かれた連載に目を通し始めた。


「ぷぷっ」


超絶に面白かった。ゆひろさま、超絶な文才の持ち主だ。まだまだ何話かあるのにすでに腹筋崩壊である。なんだかヒロインちゃんを学ぶためだということを忘れて話に没頭してしまっていると、


「あはははははは」


突如背後から聞きなれた笑い声。ビクっとして振り向くと予想通り桃色の頭。


「この子面白いねー」


神威団長はそう言う。わたしもその言葉に頷いた。


「また違ったカラーのヒロインさんですね」

「この子にも一回会ってみたいなーぷぷっ」

「わたしも、お話してみたいですぷぷっ」

「雛、早く続き」

「そうですね」


わたしたち二人でケタケタ笑いながらゆひろさまの作品を読み進めた。


「白椿にもこれくらいのギャグセンスあったらいいのに」

「そうですねーたぶん白椿には書けませんね」

「アイツには無理だねー」


ケタケタケタ…


「あー続きが気になるなぁ」

「そうですねー」

「それにしても、いろんなヒロインがいるねー」

「そうですねー、みんなそれぞれ頑張ってるなって思ったらわたしもやる気出てきます」

「そ、良かったネ」

「はい!!」

「それにしても、この子気になるなぁ」

「え?この子?」

「この子、孝太くん」

「ああ孝太くん!!」

「この子将来有望だよね、上手くいけば強くなるよ」

「確かに、とっても頼りになりそう」

「将来すっごい強くなってさ、俺に勝負挑みにくるって設定にしてくんないかな」

「は?」

「うん、ゆひろさまに頼みに行こう」

「え!!?」

「孝太くんの著作権はゆひろさまにあるからネ。ゆひろさまがちょっといじってくれれば楽しいことになるよ」

「は、はぁ、まぁ…そうですけど」

「そうと決まったら早速準備しなきゃ、どうしよ、失礼になっちゃいけないからスーツでも着て行こうかな」

「す、スーツ」

「雛も準備準備」

「は、はい」





ゆひろさまの迷惑だからめっ!!

白椿はストップをかけた





20100208白椿

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