B



数日後,宿で俺はゼロスと同室になった。
実はというとあれから,俺はあの人形と毎日一緒に寝ていた。
…その,ゼロスから貰ったからって訳じゃなくて,人形の抱き心地がただ単に気にってるって訳で……って誰に説明してるんだ俺は!;;
とにかく,今日はゼロスと同じ部屋だから人形抱いてる所なんて絶対に見せられない。
今日寝る時はベットの近くの棚に置いとこう…



「ゼロス,中々部屋に来ないなぁ…」
折角ゆっくり話ができる時間なのに。
剣もとっくに磨き終えたし,暇だ。
まぁいいか,と人形を手に取り弄り出す。
「それにしても,この人形本当ゼロスに似てるよな…」

………
……ちゅ…///
人形の口にキスをしてみた。

なんて…ハハ,俺病気かもしれねぇ…///;;

…カタン
「え。」
音が聞こえた方向を見ると,ゼロスがドアの入口で立っていた。
「なっ…ゼロスッ…何時からそこに居てっ…」
今の見られてた…!?
どうしよう…絶対ネタにされて,からかわれるよ…っ!;;

「ロイドくん…」
「な…何…?;;」
「なんで……」
ゼロス…?もしかして怒ってる…?
「なんで俺様にはキスしてくれないのに人形にはキスするのよっ!!?」
「…え。」
「ひどくないひどくない!?俺様にもしてよ!?人形だけずるいでしょーよ!!」
「…ゼロス…」
これってもしかして…

「ヤキモチ…か…?;;」



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