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「ボリス、あたっているぞ」
「…あんたが誘惑するからだよ」
「ふん、しょうがないやつだ」
簡単な会話を交わして、俺たちはベッドに向かう。
縁に腰掛けた俺の腿に膝立ちのユーリが乗り上げるのが先か、互いの服を脱がしにかかる二対の腕が交差するのが先か。
今までに重ねた数を反映するかのようにすみやかに、2日ぶりの、夜に沈んでいく。
六
辺
香
の
滴
こうして、求め合う日がくるなんて、
あの頃は、夢にも思わなかったけれど。
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