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宿泊しているホテルを出た私は、どうやら待ち伏せをしていたらしい男たちによって人目につかない通りに引きずり込まれ、手足の自由を奪われて、大変危機的な状況に陥っている。

「なんだ、貴様らは。
何が目的なんだ」

わたしが睨みつけると、囃したてるような不愉快な歓声が上がった。

というか、いったい何人いるんだ。
どちらにせよ、多勢に無勢というやつだったか。

「わたしを痛めつけて、出場停止にでもするつもりか。
そんなことをすれば、ただでは済まんぞ?」

私の言葉に、「そんなことじゃねえよ」と答えた男が近づいてくる。

殴られるにせよ、蹴られるにせよ、どちらにせよ痛いだろうと、そう思っていた矢先、いきなり両脚を割り開かれ、別の男の手が身体を撫で始める。

「楽しませてくれよ、綺麗なお人形さん」

生温かく不快な息とともに耳に流れ込む言葉。
そのとき、わたしはようやく自分が何をされようとしているのかわかったのだった。

そこで、精一杯の抵抗を試みるが通用せず、一気に血の気が引いた。

かつて偽物の修道士に、散々弄り倒された身体だけれど、あいつがきちんと愛してくれた今となっては、それ以外を受け入れるのは嫌だと思った。

怖いと、思った。





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