ジャック編
※ジャック視点です
「よージャック!」
今日も今日とて、デュエルする悪魔がやって来た。それも満面の笑みで
「今日も俺のデュエルの相手になってくれないか?」
もちろんシングルで、と付け加えたあたりに悪意が滲んでいるぞ、コイツはオレをいたぶらせるつもりなのだ。
「誰が、貴様の相手になってやるものK…」
「マジで?ありがとーじゃあ、早速やろうぜ。今日はBFデッキじゃ無いからな!楽しもうぜ」
断らなければならない。そう思い、口を開けば自分の都合の良いように解釈し、無理矢理デュエルを始めようとする。こうなると小波は止められないのだ
「BFではないとして、どうせ天使主流のデッキなのだろう?」
ふぅ、とため息を一つ。
コイツの持っているオネストには何故か愛着は持てるが、それ以外は腹立だしさしか生まれないのが不思議に思える戦い方をするからできるなら、相手にしたくはない
「え、違うぜ。今日は新しく作ったデッキを試したくて。」
「デッキ名は?」
「ん、『家族』。」
コイツは大体デッキ名で内容が解るが、今回はわからん。
「ま、デュエルしようぜ!」
……
「…宝玉獣だったのか……」
倒しても、倒してもキリがない。そう思い始めた頃には小波のフィールド上には神々しい白い龍が、『究極宝玉神 レインボードラゴン』がいた。
「案外簡単に出るなぁ虹龍。」
何が簡単に、だ
「まぁ、ジャック不貞腐れんなよ。氾濫型じゃなくてよかっただろ?」
氾濫型の可能性もあったということか、ふざけているのかコイツは
「…何故いつもオレなのだ」
「え、そりゃジャックとデュエルしたいからな」
「な…何をっ」
小波め、恥ずかしい事を
「戦いやすいし、夜遅くまでいれるし」
龍亞とかルチアーノは日が暮れると帰るからなー、と続けた小波の頭部に蹴りを喰らわせ、その場を立ち去った。
小波は蹴りの当たりが良かったのか、うつぶせのまま動かなかったが、知らん
アイツ相手にガラにもなく胸が高鳴ったオレが馬鹿だったのだ。
くそっ、こんな事生涯の恥だ…
______乙女思考なジャック。
素直になれよ^^にしてもジャックはテーマが不明のデッキ使うから勝率が高いのさ。
そりゃカモられるわ
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