14END

「勝ったな、小波!」


「いーや、まだだね!」

「我らイリアステルはこの程度で消えはしない!」

「くっ…何の音だ?あ、あれは…!?」

「なんじゃ!ありゃぁ!!」

火の玉のような物が近づいて来る…まるで隕石だ

「むっ?」

「なっ…マジかよ!?空から新たな石板が…降ってきやがった!」

「せ、石板?」

「バ、バカな…この石板は我らの物ではない…」

「じゃあ、誰のだって言うのさ。まさか…!?」

「そうだ…不動遊星と、そして小波の物だ」

「じゃ、じゃあ、神の声を聞く者だって事かい?こいつらが、僕たちと同じように?」

「フッ…フフッ…フハハハ!面白い、神の御心は常に我らの上を行くこの先も、まだ楽しめそうだ

また会おう。不動遊星!小波!」


「なーんだ、これで終わりじゃないのか。ちぇっ」

「ま、待て、イリアステル!」

「何だよ、何意味わかんない事言って、答えてから行けよ!」

「………」

そんな俺たちに構わずあの二人は目の前から消えてしまった

「あいつらに、俺たち勝ったんだよな…」

「ああ、俺たちは確かに勝った。だが、それは…」

遊星の言葉を聞きつつもあの石板が気になって見ていた。


「…ん?何だ、小波?」
「遊星、あの石板に触れてみないか?」

「いや、だが…」

俺も妖しいと思うし、何言ってんだとも思うけど、
「頼むよ、遊星」

「…わかった、お前がそう言うのなら」

遊星が石板に触れた瞬間、石板が目も開けれないほどの光を放った

「…!」

「遊星!!」

「い、いや、大丈夫だ。危険は…ない」

あの石板が光が無くなった時は、遊星の手の内に収まる程に…カードになっていた

「シューティングスタードラゴン…?」

「これは…カード?これが、俺たちの新たな可能性…この街の…そして、小波と俺との…」
「未来を築いていくための…希望…」

遊星は何かを考えたかのようにしばらく口を閉ざしてしまったがそれもすぐだった。

「…たしかに彼らの言うとおりだ」

「俺たちは、常に正しい道を歩んでいるとは限らない。時には道を間違える事だってあるだろう
だが、もうゴールに辿り着いてしまったわけじゃない
歩みを止めたわけでもない」

「遊星…」

遊星の言葉が心へと響いた

「俺たちが進み続ける限り、どんな道を辿ろうと…未来はいつか、正しい道へとつながっていくはずだ
そう…これで終わりじゃない。俺たちの進化は、まだまだ終わらない!」

「そうだな、遊星!俺もここで終わるような半端なことはしたくない」


「小波…ああ、行くぞ小波!タッグデュエル・アクセラレーション!!」








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