ずいぶんと遠くまできてしまったようね。あなたでもここまで来るのは骨が折れた筈よ。手も、足も、ぼろぼろじゃない。気づかないとでもおもったの

汽車は止まらないものね。わたしの飲む紅茶は風に吹かれてすっかり冷めてしまったわ。いらっしゃい、運動した身体には冷めた紅茶の方が丁度いいでしょう。わたしの飲みかけで良いのなら、すきなだけ飲むといいわ

きっとあなたは残酷な選択をしてきたのね。胸にまっすぐな矢が刺さったままだわ。抜くなんて優しいことはしてあげられないわよ。たくさんの流れた素敵な涙を無かったことになんかできないもの。わたしには

あなたの目は、残酷で、でもあかるい光にみちていて、わたしを幸せな女の子にしてくれるの。あなたの千の言葉は、わたしの宝物よ。あなたの笑顔は、わたしの一生の御守りだわ。
でも、わたしの名前は、あなただけのものよ。ずっと、ずっと前から

「ナツミ、」
ああそうだわ、夏の
向日葵は太陽がないと生きられないのよ
手を握り返してくれてありがとう円堂くん。わたし、あなたと幸せになるわ

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