百花のお話
金髪少女がふらっと立ち寄ったのは
絡繰市という街
どこからか市街地に入り込んでいた
ひとまず
中央に行ってみよう
地図はないかしらとうろうろしていた
途中途中に素敵なお店を見つける
どんなお店だろうと思いながらも
まずは真ん中へ
と思い足を止めず歩く
絡繰市をどうして選んだのか
じぶんでも分からない
自由な街
そんなイメージが私の中にあって
ここに来ればなにか楽しいことがあるんじゃないか
新しい自分が見つかるんじゃないか
そう思った
腰まで長い金髪を揺らしながら
百花は歩いてゆくのだった
p.s.この辺はあんまり考えてないというか
シークレットゾーンというか
過去を探られたくない何かが
百花の中にあるんじゃないかなと
そう思っています