「お待たせー」
「ん?やっと来たかー」
私が優雅に紅茶を飲んでいると、やっとランピーが戻ってきたらしい。
全く、遅いよ!
「で?何を持ってきたの?言っておくけど私は物にはつられないからね!」
そこまで単純じゃないもん。
私が何年引きこもってると思ってるんだ!
「ふっふっふ〜。そんなことを言っていられるのも今のうちだからな」
ランピーの奴め、絶対に何か企んでるよ。
そういえば、そろそろ穴は塞がってるかな〜っと。
ちょんちょん、と指で触って確かめると、前まであった額の穴が綺麗さっぱり塞がっている。
相変わらず化け物級の再生力だなぁ。自分のことながら恐ろしいよ。
「イヴ〜。もう引っ張ったりしないからさ〜。ちょっとドアを開けてくんない?」
「嘘つけ!絶対に何かするつもりだ!!」
「え〜、俺って信用されてないな〜」
だってランピーだもん!死天王と言われた君だもん!信用できるわけがないじゃん!
そう思ったけど、意外と豆腐メンタルな彼を思って心の中にとどめておいた。
「ま、騙されたと思ってさ、ドア開けてよ」
「う、嘘だったら針千本飲んでね!絶対だからね!」
「うんうん、飲む飲む」
そろりとドアを開けると、そこには可愛い黄色いウサギさんが立っていた。
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