巻き戻しの愛歌





※モブ男とのR-15程度の性描写があります

 今朝、満員電車の中で痴漢に遭った。駅員がむりやり人を押し込めるくらいぎゅうぎゅうっとした電車に押し込められた身だけど、痛いって言ってるのに乱暴に身体を押し込めてくる駅員を、は?なにこの人!?って思うくらい朝からサイテーサイアクな思いをしたっていうのに、その電車の中で痴漢に遭った。偶然ぶつかってしまってると最初は思ったけど、明らかにお尻どころか太ももまで触ってきた辺り、あれは痴漢だった。振り向いたり、手を振り払ったり、こんな人がぎゅうぎゅうに押し込められた箱の中じゃ、そんなことができる余裕がないのをわかってて、顔も知らない男はアタシの身体を弄んでいたのだ。

 乗り込んだ次の停車駅は人が大勢出て行く地点だったから、反対側のドアが開くと一気に人の波が外に向かって流れ出した。アタシはここを降りないから、人が減った車内で身体が自由に動くようになった瞬間、アタシの身体を弄んだ男の顔を一目拝んでやろうと思って、思いきって身体ごと勢いよく振り返った。

「−−いった、……痛いなぁ」
「へ? あ、ああ、スミマセン……」

 そしたら、一歩引いた隣か、斜め後ろに立っていた男の人の身体に腕というか爪先が当たってしまったらしくて、その人の手の甲を思いっきり引っ掻いてしまった。立ってる場所的にアタシの身体を触ってきた人じゃなさそうだったし、いきなり何かにぶつけてしまったと思ったら「痛い」と言われてしまったので、状況を即座に判断して謝った。この一瞬、この人を相手にしたせいで痴漢をした人を見失ってしまって舌打ちしたくなったけど、アタシが引っ掻いてしまった男は嫌な顔を向けて「最近の女子高生は怖いなぁ」ってわざとらしくアタシの耳に入るように言ってきた。

 ここは東京だ。満員電車だ。周りは赤の他人しかいない。気に食わない人が1人、2人同じ車内に乗り込むことは普通にあることだ。だからこんな赤の他人がアタシに向けた文句を無視したらいいのに、この時ばかりは頭に血が昇っていたのか、その一言に言い返してしまった。「謝ったじゃん!」って。
 アタシが引っ掻いてしまった男は舌打ちでもして、人が流れ込んできたのに紛れてどっか遠くに行ってくれるかと思ったけど、アタシを小馬鹿にしたように眉を逆八の字に曲げてははっと笑った。そのまま人が押し寄せてきて、もちろんその男との間にだって人が何人もむりやり入り込んできたから、電車の中でその男の姿を見ることはなかったんだけど、痴漢に続いてサイアクな思いをした。

「−−あ! アンタ、さっきの!」
「失礼。 どこかで、会ったことあったっけ?」
「さっき、電車の中でアタシのこと小馬鹿にしてたじゃん!」
「ああ、ライオンみたいに怒鳴ってきた子だったか」
「は、ライオン!?」
「そうだよ。 ライオンみたいだったよ、とてもね」

 目的の駅に着いたところで、トイレに向かってお色直しをして、改札を通り抜けたら、駅の出口でさっきの男を見つけて思わず声を上げてしまった。なんで1度見ただけの人を覚えてるのかって言われたら、背が高くて派手なスーツを着てたから真っ先にわかったし、アタシを小馬鹿にしてきた男だからすぐに忘れる鶏みたいなことなんてできなかった。

 声をかけたらこれまた煽ってきたから、アタシはとてもライオンみたいな女じゃないけど、またライオンみたいに大声を上げてしまいそうになる。

 だけど、この男はアタシが現れる直前まで腕時計を見ていたらしくて、腕を曲げたままアタシを相手をしている時に見えた、左手の甲にくっきりアタシが残してしまった赤く腫れたミミズ腫れが目に入ったら、アタシはぎょっとしてしまってなんにも言えなくなってしまった。ちょっとかすっただけって思ってたのに、思いっきりミミズ腫れができるほど皮膚を傷付けてしまったらしかった。

「え、めっちゃ痛そう……」
「これ、病院に行って、診断書を貰って、警察に被害届でも出したら、傷害扱いになるのかな」
「え!? アタシのこと犯罪者にするつもり!?」
「あはは、まさか。 慰謝料貰って、終わりだね」
「慰謝料払わせんの!? アタシ高校生だよ! バイトしてないし、そんなのムリ!」
「もう高校生が出歩く時間じゃないよね。 サボり? 学費を払って学校に行かせてもらって、生活費も出してもらってるのに、学校にも行かずに貰ったお小遣いでカレシとデートしてる娘を持つ親の身になったことを考えると、どこで育て方を間違ったんだろうって、自分の人生を見返したくなるよね」

 ウウウウっと唸り声を上げそうになった、文句の一つも言えない。アタシは確かにこれから学校をサボって、他校に通ってあんまり会えない彼氏とデートする予定だ。そこまで見透かして、バレたらヤバイって思ってる親の話を持ち出されたらうんともすんとも言えなくなった。ちなみに、学校には友達に「彼氏とデートしたいから風邪引いて休むって伝えといて」と言っといたから大丈夫だ。今年で何回、風邪をひいたのかわかんないけど。

「アタシ、さっき痴漢に遭ってめちゃくちゃイライラしてたの! だからごめんなさい! 許してお兄さん!」
「へぇ、痴漢。 いいじゃない、女として見られてるってことだね。よかったね」
「よくない! 口説けそうって軽い女に見られてるナンパより悪質だわ! こいつはなんもできないって、小心者だって思われてるようなもんじゃん痴漢って!」

 息をするのも忘れるくらい苛立ちをぶつけてみたら、男は笑ってた。笑い事じゃないっての。もしかしてこの男が痴漢してたのか?って思うくらい、可哀想だとかそういう言葉が出てこなかった。別に、そんなことを思ってほしいとは思ってないんだけど、あるじゃん、そういう誰かを気にかける気持ちというやつが。

「……ああ、迎えが来たみたいだ。 じゃあね、僕はもう行くよ」

 立ち話をしていた駅前のロータリーにベンツが停まったと思ったら、男は迎えが来たって言ってそのまま車に乗り込んでいった。ベンツは元カレが高い車なんだって、親のお下がりの型落ちのベンツを運転しながら自慢げに話していたから知ってる。エンブレムもわかりやすい。だけどこの男が乗り込んだベンツは、指で弾いたら取れそうなエンブレムをボンネットに乗せてる一昔前のベンツじゃなくて、車の顔面にどうどうと一体化してる今時の真新しいベンツだった。いい友達を持ってるなって思ったら、助手席が空いてるのに後ろの席に乗り込んで「お疲れ様です」って運転手の声が聞こえたし、よーく運転手を見ると白い手袋をはめてハンドルを握っていたから、ぎょっとした。



「ねえ、聞いて。 アタシ、ここに来るまで痴漢にあったんだけど」
「へー」
「……それだけ?」
「そんなことよりホテル行こうよ。ラブホ」
「え? いいけど……」

 30分後、彼氏に会った。他校の彼氏だから久しぶり(といっても2週間ぶり)に会ったんだけど、電車で会った男と話してたら約束の時間より10分遅い到着になってしまった。だけど、アタシが遅れて着いたって彼氏の姿は見当たらず、さらに10分待ってやっと顔を出した。遅れてゴメンの謝罪もなく、喉も渇いたし、久しぶりに会ったんだからなんか喋ろうと思って目の前にあったスタバを見ながら言ったんだけど、彼氏は勝手に歩き出すし、アタシの話を聞き流してラブホに行こうって言い出した。

 付き合ってるんだし、久しぶりに会うわけだし、そうなることはわかっててアタシは心の準備とか身だしなみとかいろんな準備してきたけど、会ってすぐにそんなことを言われると気分が沈みそうになる、っていうか、不機嫌になってしまいそうだった。ヤることしか考えてないじゃんって思うけど「年頃なんだからしゃーない」って友達はみんな口を揃えて言うから、仕方ないこと、なのかな。

 彼氏のことは好きだ。まず顔がタイプだし、友達が口を揃えて言ってくれるイケメンだし、カッコイイし。……あれ、アタシ、彼氏の好きなところってそこしかなくない?見た目が好きなのはわかった、じゃあ、中身は?って考えると、思考が停止した。

「気持ちいいだろ?」
「うん……」

 って、彼氏はこういうことをするといつも聞いてくる。気持ちイイだろ、イイって言えよ、はやくイケよとか主導権を握りしめてアタシにしつこく聞いてくるもんで、アタシは行為に集中できないし、なんも感じなくなった。だけど言えって言われてるからとりあえず感じたフリをして声を出すけど、それが正解なのか彼氏は喜んでくれる。いいよなぁ男って、いくら喋ったって、膣だけじゃなくてオナホとかそういう穴があるだけで簡単に気持ちがよくなれるんだから。
 疲れるなぁなんて思いながら、まるで今朝痴漢に遭ったときみたいに嫌な気分にしかなれなくなって、イッたことなんて1度もないくせに、わざとイッたフリをしてコトを終えた。「好きだよ」って言われた気がしたけど、果たしてこの男はアタシの何が好きなんだろう。好きってなんだ。あ、アタシ、不感症なのか−−って、どうでもいいことを考えてしまった。

 行為が終わった後、ベッドにほったらかしにされてシャワーを浴びてる彼氏の音を聞きながらアタシは天井を見ていた。今朝のことをぼんやりと思い返す。初めて会ったあの金持ちらしき男とのやりとり、彼氏と付き合い出した頃に軽口を叩きながら喋っていたときになんだか似ていて、アタシは虚しくなった。
 そういう、付き合ってく彼氏とは昔みたいなやりとりをしていたいんだって思ったら、アタシは彼氏と別れようって思った。



 神様の悪戯っていうのはえげつない。彼氏と破局を含んださよならをした日の夕方に駅に向かったら、偶然駅前のロータリーに今朝に見たベンツが停まってて、そっから朝に見た男が出てきた。嘘でしょって思ったけど、どうやら現実みたいでアタシは複雑な気分になった。また出たよーーって気持ちが強いくせに、なんで、あんな人を見ただけで嬉しいって思ってしまったんだろうっていうのが混ざり合っての複雑な気分だった。

「また出た」
「あれぇ、君、今朝の」
「……ねぇ、お兄さん、なんの仕事してんの? 今朝も見たあのお迎えの車、ベンツってんでしょ、お金持ちの車。 運転手いたし、手袋はめてたし」
「わあ、怖いなぁ。 金を持ってそうな男が現れたから、乗り換えようとしてるのかな? 自分の年齢と外見を考えた方がいいんじゃない?」
「ブスって言いたいんだね」
「受け取り方は人それぞれだよ。 僕は、スカウトマンなんだ。 どう、芸能界に興味はある?」
「スカウトって、どんな? 芸能界? 本物? エーブイのスカウトじゃなくて?」
「まぁ、そういうところに送り込むこともできるよ。 1回で10万は出るから、バイトもしていない、だらしのない生活を送っている君にはちょうどいいかもしれないね」
「アタシ、不感症なんだ」
「……下品な娘だな。 僕は、そういう話は聞きたくないよ」
「いや、なんか、誰かに聞いてもらいたくて」
「下がかった話はお友達としていなよ」

 今日、彼氏とヤってから気付いたことを誰かに喋りたくて、エーブイの話も出たからアタシはこの男に言った。おじさんっていうか、いい年こいた男の人は下ネタとか当たり前のように話すんだろうなって思ってたけど、目の前の男はそういう話が苦手なのか嫌いなのかわかんないけど、すごく嫌そうな顔をした。

「アタシ、さっき彼氏と別れてきたんだよね」
「わお、振られちゃったの? 可哀想に」
「アタシが振ったんだよ!」
「だけど、別れたくないって駄々もこねてもらえないまま、別れちゃったんでしょう。捨てられたのと同じだよ」

 なんだこの人、エスパーかなんか!?って、アタシは思った。彼氏に別れよっかって言ったら「わかった」ってしか言われなくて、駄々もこねてもらえないまま本当に破局してきたからアタシはなんにも言い返せない。たぶんアタシ、彼氏のことは好きだったけどもう好きじゃなくて、だけど引き止めてもらいたいって気持ちが心のどこかにあったから傷ついてたんだと思う。

「興味があったら連絡してくれてもいいよ。名刺を渡しておくね」
「え? 結局、興味ってどっちの? エーブイ?」
「どっちも。 君がここに来た暁には、丁重に取り扱ってあげるよ。もちろん、僕に傷を付けたことも上乗せしてね」

 あ、こいつ、今朝のこと根に持ってるんだ。営業スマイルを向けながらアタシに丁寧に名刺を差し出してきたから、アタシはそれを受け取った。もらった名刺に目を通してみると『ツクモプロダクション 月雲了』って書いてあってぎょっとする。ツクモプロダクションって、芸能界で1番か2番目に有名な超すごいところじゃん……。

「この名前、なんて読むの?」
「つくもぷろだくしょん って読むんだよ」
「アタシのこと馬鹿にしすぎじゃない? 名前って言ってんじゃん、お兄さんの名前の話だよ」
「ツクモリョウっていうんだ」
「へー。 ……ツクモ?」

 月雲って書いてツクモって読むんだって思って、アレ?って思った。ツクモって、この芸能事務所の名前と同じじゃんか。事務所の名前はカタカナでしか見たことがないから知らなかったーーって話じゃ済まされない。なんでこの人、芸能事務所と同じ苗字してんの?

「ここ、僕の家族がやってる事務所なんだ」
「え? え? あ、あーーだからお兄さんスカウトして回ってるんだ」
「もうすぐ社長になるんだけどね」
「え!? そうなの!?」
「そうだよー」

 ニコニコニコニコ笑ってる男ならぬ月雲を見て、アタシは動揺を隠せなかった。この人、あんな大きい会社の社長になるの?アタシ、そんなすごい人に怪我をさせて今こうして話してんの!?って、こんな一生に1度もなさそうなすごい人とこうして喋っちゃってることに驚いた。

「てか、社長になる人がなんで直々にスカウトしてるの?」
「新しいアイドルグループを作ろうと思ってるんだ」
「あーー、なるほどねーーそういう感じか……」
「……失礼だけど、君は、僕がどういうアイドルグループで、どんなアイドルグループを作ろうと思ってると思うのか、訊いてみてもいいかな?」
「あれでしょ? 可愛い女の子集めて、なんかこう、社長の権力を使って……」
「君の発言一つ一つから、育ちの悪さが伺えるな」
「はい??」

 アタシは聞かれたことを素直に口にしただけなのに、月雲はハンマーのような言葉でアタシをぶん殴ってきた。どうやらアタシは月雲が作ろうとしてるアイドルグループと全然違うことを喋ってしまったみたいだけど、庶民が考える社長直々にプロデュースするアイドルグループって普通に考えたらそれしかなくない?え、違う?アタシ、ネット記事や週刊誌の読みすぎなの?

「数ヶ月後、僕が晴れて社長に就任した暁には、きっと日本中を騒がせるアイドルグループが爆誕しているかもしれないね。 お楽しみに。 じゃあ、僕はもう行くから、興味が沸いたら連絡してきてくれても構わないよ」
「か、考えときます……」

 芸能界の事情なんてげの字もわかってないから、アタシは月雲が告げた最後の言葉にぎょっとした。そのまま、月雲は駅と反対方向の繁華街に歩いていってしまったから、残されたアタシは呆然と名刺を手にしたまま佇んだ。



 ツクモプロダクションの月雲了って男と会った数ヶ月後、あの男が言ったように彼は本当にツクモプロダクションの社長に就任したらしい。ニュースで見た。ツクモプロダクション社長だった月雲なんとかって人の実弟で、30歳の若さで就任したって話はテレビの中でもすごいことのように取り上げられていた。結局アタシは嘘か本当かもわかんないまま、連絡する気が湧かなかったからずっと放置してたんだけど、貰った名刺をどこかに紛失してしまったから連絡の取りようがなくなった。アタシ、もったいないことをした、すごく。

 ŹOOĻってアイドルグループがツクモプロダクションからデビューした話も、月雲が言っていた通りに彼が社長に就任してすぐのことだった。社長直々にスカウトされてデビューされたアイドルってことまでは報道されてなかったけど、派手なプロモーションとパフォーマンスで爆発的にヒットしたアイドルグループだった。ていうか、男のアイドルグループじゃん!?ってまず吃驚したから、アタシは本当に月雲が考えてたアイドルグループと全く違うことを想像していたみたいで自分が恥ずかしくなった。

「なまえ、アンタ、ŹOOĻのライブチケット取るの手伝ってくんない?」
「え、マジ? アタシも行きたいソレ」
「アンタ、アイドル興味無かったじゃん? どした? マジで風邪ひいたの?」
「いやー、なんか興味湧いて」
「じゃ、IDOLiSH7のライブも行こうよ!」
「……考えとく」

 いっつも彼氏とデートする度に風邪ひいたから休むと伝えてくれって言ってた友達が、あのŹOOĻのライブに行きたいって話をされて、これもなんの縁なんだって驚いた。IDOLiSH7はわかんないしあんまり興味ないんだけど、ŹOOĻには興味がある。

 実はこのアイドルグループをスカウトしてツクモプロダクションの社長になった人に1度だけ会ったことがあるって話は、友達にはしなかった。

「そういえば彼氏の友達がアンタのこと紹介してって言ってたんだけど」
「えー」
「アンタ最近彼氏いなかったでしょ? 」
「それもそうだけど」

 だけどŹOOĻの話は一瞬のことで、いつもの日常の会話に戻った。アタシはあれから彼氏を作っていなかった。不感症かもしんないってことも言わなかった。今まで起こったことは全部話していたっていうのに、今まで彼氏がいなかった期間がなかった方がおかしいって感じだったのに、月雲に会った日を最後にそんなことをピタリと止めたのはアタシ自身なんでかわかんないけど、目が覚めたようにそれを口にすることも行動に移すこともやめた。

 数ヶ月の話だっていうのに、昨日のように鮮明に残っている月雲の存在がどうしてかアタシを変えていた。アイドルっていう興味の無かったものを追いかけるようになって、その後アタシは、月雲がアタシに勧めてくれたものを追いかけるような日常を送り始めた。まるでアタシに一つの夢を与えてくれたような、そんな感じで。

「ŹOOĻのこと追いかけてたら、いつかアタシ、また月雲に会えたりするのかなー……」
「は? なんて?」
「……なんでもない」

 スマホで開いたチケットサイトのŹOOĻのページを眺めながらアタシは数ヶ月前の、たった1日のことを思い出して静かに呟いた。馬鹿みたいだなぁ、勿体無いことをしたなぁ。アタシ、あの名刺を無くしたりしなかったら、月雲に再会して月雲が作ったアイドルグループを真正面から追いかけられたりしてたかもしんないのに。って、ŹOOĻの曲を聴きながら、アタシは今でも月雲の存在を夢見てる。








人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -