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「#幼馴染」のBL小説を読む
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 名前は頭も良く運動もできる上人一倍気配り能力が高い、美人で人当たりも良く一見完璧な人間に思われている、しかしその実はまったくもって恥じらいを持っていないのだ
 この間も私がいるのにも関わらず風呂上がりに全裸で居間をうろうろしていた、恥じらいを持てと幾度となく言ってきているが聞く耳を持たないのが彼女だ
 名前をよく知る友人は彼女を残念な美人と称している、本当に残念な奴だ、現に昨夜も風呂上がりに素っ裸になって着替えを漁っていた、せめてタオルを巻いてくれ
 目のやりどころに困ると以前に一度言ったこともあるが見てもいいよという返答が返ってきた、確かに私たちは恋人いう間柄であって裸以上の付き合いをしているがこればかりはいただけない、普段からしっかりしていないといつか大衆の前で恥を晒すことになりかねない

 だと言うのに現在も制服を脱ぎ捨て素っ裸の状態で着替えを漁っている、本当に目のやり場に困って仕方がない、とりあえずテレビに集中することにした
 勿論テレビの内容なぞ頭に入ってくるはずもなくただ顔を向けていると座っているソファーに何らかの重みが増し、隣に名前が座ったのだとわかる
 恐る恐る横目で見やればしっかりとシャツとスカートを着用していたので安心した

「なに、そんな難しい顔して」
「いや、また破廉恥な格好をしているのかと思って」
「風介のむっつりスケベ」
「う、うるさいっ」
「あうっ」

 態勢が悪かったのか勢いよく倒れ込んでしまい名前に覆い被さる形になってしまった、当然彼女も驚きを隠さず頬を染め小さく馬鹿と私を罵った
 その甘い声色が私の腰を刺激し淫靡な雰囲気を醸し出す、名前も満更ではなさそうなのでそれに甘えて太ももに手を這わしやわやわと弄る

「んっ」
「名前……、ん?」

 陰部に手を伸ばしたのだが下着の形がいつもとは違っていたせいか直接ぬるりと滴る秘所に到達してしまったのだ
 まさか穿いていないのではないかとも思ったが窮屈さからいって下着の中と考えるのが妥当だろう、ではいったい何を着用しているのだろうか
 恐る恐る視線を下ろしていく、そこにはひらひらとしたレースがあしらわれている物ではなく見慣れた下着、つまり男性用トランクスを穿いていたわけだ
 私は絶句した、興奮していた下半身がゆっくりと元気をなくしていくのがわかる、下着というのはこんなにも大切な物なのだと改めて理解したころには完全にやる気を失った
 当の本人は訳が分からないといった風に目を丸くさせている、これにはため息をつかざるを得ない

「……なんで私のトランクス穿いてるんだい?」
「いや、私のタンスに紛れ込んでたからつい」
「ついってなんだ、もっと恥じらいを持て!」
「うー」


恥じらわない女の子




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