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- ナノ -

「お前たち2人には他校の偵察に行ってもらう」
「……は?」

 南の言葉に名前は自分の耳を疑った
 他校の偵察などはマネージャー業の1つだから別に問題はない
 名前が耳を疑ったのはそこではなく……

「何で、コイツと2人でなの? 太一くんとかもいるじゃん」
「やったー! 名前と一緒に偵察だぁー!」
「そこ! はしゃぐな!」
「はうあっ!!」

 名前は、はしゃぐ千石に一発手刀を食らわせて静かにする
 千石が静かになったことを確認した名前は南を睨みつける

「太一には他の仕事をしてもらってるから無理なんだよ……」

 それを聞いた名前は南に殺意を覚えた
 たじろぎながらも南は顔に苦笑いを浮かべながら続ける

「だって、名前1人で行かせるわけにもいかないし……」
「だからって何でコイツなの?」

 名前はいまだに倒れている千石を指差す

「千石はいても練習しないからな、それにお前ら付き合ってんだろ?」
「……その話、誰に聞いた?」

「俺だよ名前!」
「……お前か」

 いつの間にか復活していた千石が名前を後ろから抱きしめる
 付き合ってるのは事実だし、隠していることではない
 なら、なぜ名前が千石と行きたがらないかというと……

「南、こいつといたら何されるかわかったもんじゃない! だからイヤ!」
「名前ー、ひどいよー、俺が何するっていうのさー」
「セクハラとかナンパとかで偵察どころじゃなくなるに決まってる」

 キッパリハッキリと言い放つ名前
 南に1人でいくからと言う名前に千石は宣言する

「名前ー、今日は他の子に手出さないからさ、一緒に行こうよー!」
「…………わかった」
「やった、ラッキー!」


こんな日常




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