「ギ、リシャ……」 「なに……?」 そう言った彼の顔はいつもと変わらないそれだった 不思議そうに名前の顔を覗いてくる 彼女は後悔した、独りで彼の家に遊びに来たことを…… 家に入って、彼の部屋で紅茶を飲んで談笑していたとこまでは良い しかしその後、彼がトイレに立った時にベッドにダイブしたのが間違いだった 用を済ませた彼が自室に戻ってみると、自分の好きな人が自分のベッドで寝ていたのだ 衣服は乱れといつもより広い露出面積、彼を動かすのはそれだけで十二分だった 彼女に覆い被さり首筋に唇をつけ、軽く吸うと赤い痕がつく それを数回やったところで、眠りが浅かったのか名前が目を覚まして冒頭に至る 「なに、してるのかな……?」 「なにって……ナニ?」 「いや、そんな当たり前みたいに言わな……!」 そこで名前は気づいた、ギリシャはその手の回数が世界一であることを 前に何度か日本に注意されたのも思い出す 『ギリシャさんはアレの回数が世界一ですから、一応気をつけておいてください』 特に二人っきりになったときは、その言葉が彼女の中を駆け巡り血の気を引かせた 彼が嫌いなわけではない、むしろ好きだ(恋愛感情的な意味で) しかし、それとこれとは話が別である 只でさえあまりそういったことを行わない日本の一部なのだから、心の準備も何も出来ていないこの状態はキツいものがある そうこう悩んでいるうちに彼は服を脱がし始めた 「ちょ、やめて」 「やだ」 「なんで、よ」 「名前が悪い、俺のここもうおさまらないよ」 そう言って彼女の手を自分の股間に持って行く そこは既に膨れ上がっており、ズボンから出たがっている 「い、いいから、触らせなくていいから!」 「わかった?」 「わかったから、手離して!」 彼が手を離すと名前はすぐさま手を引っ込める 羞恥からか頬が赤くなっている、彼はそんな彼女の唇に自分のを重ねる 「んっ、はぁ……」 「名前可愛い」 「ギリシャやめ……んんっ」 唇を離され、文句を言おうと口を開けた刹那、再び塞がれ更には舌が侵入してくる 逃げる舌を絡め捕られ、執拗に絡められる 混ざり合った唾液が彼女の口から出て、肌を伝う 「んあっ……はぁ、はぁ……」 唇を離すと名前は酸素を肺いっぱいに取り込んだ ギリシャはそんなのお構いなしに彼女の肌に伝った唾液を舐めとる 「うひぁっ」 「……いただきます」 「え、いただきますってちょっと……やめっ、んっ」 据え膳食わぬは何とやら |