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▽男主×照美のハンター試験(inzm×HxH)
 男主×照美前提。inzm×HxH混合夢。


名字名前:サッカー部所属の高校生。念能力者。照美がいないと生きていけないバカップルの片割れ。

亜風炉照美:サッカー部所属の高校生。念についてはよく分っていない一般人。名前がいないと生きていけないバカップルの片割れ。現在名字家に同居中。

美晴ちゃん:主人公のお母さんで若干の天然。ダブルハンターの称号を持つ。照美ちゃんを最早自分の子供同然に接している。

直さん:主人公のお父さんで普通のハンター。美晴ちゃんがハンター業で忙しいため主夫に徹している。敬語で話すのが癖になってしまっている人。照美は我が子同然。




(名前視点)


「名前くん照美ちゃんおかえりー」
「美春ちゃんだー」

 部活が終わりの俺と照美がいつものように家に帰ったら母さんがいた。俺の両親はハンターってやつで母さんは所謂ダブルハンターの称号を持っているから結構家を空けることが多い。まあ家にいたらいたで修行だなんだって俺が疲れるだけなんだが。
 照美は母さんが好きらしくただいまー、と呑気に頭を撫でられている。かわいい。

 話があるから先にお風呂入っちゃいなさいと言われ大人しく風呂に入って、さっぱりしたところで食卓テーブルには夕飯が並んでおらず母さんだけではなく父さんも揃って椅子に座っている。
 先ほど保留にしていた話とやらを聞くことにした。

「んで、話って何?」
「ハンター試験を受けなさい」
「は?」
「名前くんの念も一人前になったし、そろそろ良い頃合だと思ってね。それに名前くんももう進路決める時期でしょ」
「……つーか俺がいなくなったら照美はどうするんだよ」
「僕は名前と離れたくないよ!」

 俺だって照美と離れたくない、それに学校だってある、部活だってまだ引退してないんだからな、と言いたいことは山ほどあるがこのマイペースを絵に描いたような母さんが聞くはずもない。
 それにハンター資格を持っておけば色々と有利になるってこともわかってるから母さんの申し出は悪い話ではないのだ。ただ時期が悪かっただけで。

「明日も学校あるんですけど」
「その辺もちゃんと学校とは話をつけてありますよー」
「……準備がよろしいことで」
「それにー」

 じゃじゃーん、という効果音を口に出してテーブルにもう一枚のカードを出した。俺の目の前にあるものと同じ。つまりはハンター試験の受験票だ。
 そのままそれを照美の前までスライドさせて満面の笑みを浮かべる母さん。俺はいやな予感がしてならないんだが。

「美晴ちゃんこれって……!」
「そうでーす、実は照美ちゃんの分の受験証もあったりします!」
「ふざけんな照美は一般人だぞ」

 それにハンター試験といったら全世界からハンターを目指してる危ない野郎どもの巣窟じゃねえか。そんな中に照美を置いておけるかって話だよ。そんなの狼の群れに羊を投入するようなもんだぞ。
 なにより俺は色々と修行してるから大丈夫だけど照美は何にもしてないんだ。せいぜいサッカーにおける超次元的必殺技くらいしかないんだ、不安しかない。

「まあサッカーの必殺技も念みたいなもんだし大丈夫だと思うよ!」
「大丈夫じゃねえし!」
「まあまあ、心配なのはわかるけど名前くんが守ってあげればオールオッケーってことで」
「名前と一緒にいられる!」

 俺の腕に絡み付いて顔をほころばせる照美の額にキスを落として再び母さんを見る。母さんも相変わらずにこにこと能天気に笑っている。

「あ、名前くんは試験中念禁止ね」
「まじでか」
「念使わなくても名前くん強いじゃない!」
「そうだよ名前、僕もいるし」




(照美視点)


 試験会場はザバン市という所のステーキ屋らしい。とりあえず美春ちゃんに飛行船など色々手配してもらった。

「ステーキ定食」
「焼き加減は?」
「弱火でじっくり」
「奥へどうぞ」



 名前は28番で僕は29番だった。受付終了まで結構な時間があるらしい。

「やあ、君たちハンター試験は初めてかい?」

 美しくない、小太りの中年男が話しかけてきたのでとっさに名前の後ろに隠れれば名前は僕を庇うように立ち振舞ってくれた。
 何やら新人がどうたらとか飲み物がとか言っているがきっと罠だろう。名前がそんなのに乗るような馬鹿じゃない。

「俺の恋人が怯えてるんで」

 さらりと小太りを一蹴した名前に連れられ隅のほうへ移動して彼に抱かれるように座った。ふんわりと。
 恋人という言葉に胸を高鳴らせるのは何百回目だろう。




(照美視点)


「ゆで卵」


「ここは僕の出番だね」
「ああ、頼む」

 名前の返事を合図に僕はゴッドノウズよろしく背中から羽を生やして名前を抱え、そのまま谷底へと飛んでゆく。
 みんな超次元的必殺技を見るは初めてなのか何だ何だと僕たちに興味を示している。ふふ、これは僕たちだから成し得る業なのさ。
 そのままクモワシの巣の前で停滞して名前が卵を二つとったのを確認して再び頂上へと戻った。

「ほうほう、お主の今のはサッカーの」
「そうですよ。俺たちサッカー選手なんで」

 名前から卵を受け取ったところでネテロ会長に話しかけられたのだがこの人はサッカーの技のことを知っているらしい。やはりハンター協会の会長ともなると博識なのだろうか。
 走行しているうちにゴンくんたちも卵を採取してきたようでさっきの羽は何かと詰め寄られまたも名前の背後に非難した。

 その後卵をとってきてゆで卵を作った全員が二次試験合格を言い渡され、次の試験会場までを飛行船で過ごすことになった。




・トリックタワー

(名前視点)



「名前と離れたくない。一緒に入る」
「俺もそのつもり。しっかり抱き合わないとな」

 まあ一人分といっても太ってる奴も通るからそれなりに広い。照美は細いししっかりくっ付いて入れば問題ないだろう。
 穴の中から俺たちの通れそうなサイズの物を見つけたらちょうどゴンたちの見つけた穴の近くだったらしく、また下で会おうと挨拶をした。
 照美の体を守るようにしっかりと抱いて穴に入ればそこは真っ暗闇。何も見えないが照美が無事であるということだけは確認できた。

「名前大丈夫かい?」
「ああ。照美に怪我がなくてよかった」




・四次試験

(名前視点)


 とりあえず照美狙ってる奴を見つけてやっておかないと。

 一番に俺が降りてその場で照美が降りてくるのを待つ。しばらくしてゲートオープンを待っていた競走馬のごとく勢いよく跳んできた照美をしっかりと受け止めくるくると回ってゆっくりと下ろす。愛いやつめ。

「名前と離れるなんて苦痛で仕方がなかったよ」
「俺も。照美がいないと駄目だ」




・クロロとの邂逅

(名前視点)



「俺の能力が欲しいみたいだけどこの能力は俺にしか使いこなせないよ」

 大体俺の能力には照美がいないと成立しない制約の物もあるしあんたじゃ絶対使いこなせないね。


「ならお前たち、幻影旅団に入らないか?」

 能力が奪えないなら仲間にしてしまえという魂胆だろう。でも幻影旅団ってあれだろ、A級首の盗賊軍団。
 しかも体に刺青入れないといけないなんて無理。照美の体に傷をつけるなんて俺には耐えられないです。
 きっぱり断ってそれでもダメなら逃げちゃおうと、俺が応える前に照美が口を開いていた。

「悪いけど入るつもりは無いよ。僕たちは誰にも縛られたくないんだ」
「そういうことだから悪いね。それとも俺たちを殺すか?」
「……フッ、止めておこう。能力も未知数だし、何よりサッカーの技は厄介そうだ」


 フォルダ整理で出てきた古いやつです
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