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「#幼馴染」のBL小説を読む
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▽刀剣男士(小太刀)主
デフォルト:瀬戸吉家

 三条吉家作の小太刀。三条派。長一尺七寸三分(65.5cm)、反り五分三厘。鎬造、庵棟。茎長等不明。
 小太刀故に見た目年齢は打刀以上太刀未満程度。石切丸以外の三条派と同じく989年生まれ。レア度は高く装備スロットは三つ、機動は高め。装備可能刀装は太刀に準ずる。

「人は難儀な生き物だな。だからこそ愛おしいんだけどな」
「俺から見ればみーんな子供みたいなものさ」

身長177cm
打撃69
機動50
隠密34
レア度4

刀帳説明:三条吉家作の小太刀、名字名前。
 吉家は宗近の隠し銘とか言われてるけど実は俺もよく分からないんだよな。
イメージCV:
ログイン(読み込み中):焦っても良いことないぜ。
ログイン(読み込み完了):刀剣乱舞、始めますかー。
ログイン(ゲームスタート):今日もよろしくな。
入手:名字名前という。よく脇差と間違われるが小太刀はあくまで太刀だからな、そこんとこよろしく頼むな。
本丸:時の流れは変わらねーんだから、心にゆとりを持つのが大事だぜ。/主は俺たちの大将なんだからどーんと構えてりゃいいんだよ。/ん、触りたいのか? 好きなだけ触っていいぜ。
本丸(放置):余裕ありすぎて寝ちまったのか?
本丸(負傷時):悪い、今あんまり余裕ねぇや。
結成(入替):ま、よろしくな。
結成(隊長):隊長か。ん、任せとけ。
装備:ん、分かった。/大切に使わせてもらうな。/虎に翼、だな。
出陣:んじゃ、いっちょ行ってくるか。
資源発見:余裕資金はあって損無し、だな。
ボス到達:敵の大将のお出ましだぜ。
索敵:敵の手の内を知れば自ずと余裕も出てくるって訳さ。
開戦(出陣):余裕と油断は違うからな、気ぃ抜くなよ。
開戦(演練):演習だからって気ぃ抜いてっとやられるぜ。
攻撃:ほらよ。/油断大敵!
会心の一撃:ははっ、足元がお留守だぜ。
軽傷:ん? 今何かしたか?/はっ、面白ぇ。
中傷/重傷:ははっ…余裕ぶっこいてる場合じゃねぇか。
真剣必殺:いいぜ。俺の本気、見せてやるよ。
一騎打ち:多勢に無勢? 一騎当千の間違いだろ。
勝利MVP:ははっ、このくらいよゆーよゆー。
ランクアップ:ん、さらに強くなったぜ。
任務(完了時):ほら、任務が終わったみたいだぜ。
内番(馬当番):ん、よしよし。
内番(馬当番終了):馬って人懐っこいのな。
内番(畑当番):三里四方の野菜を食べろって言うしな。
内番(畑当番終了):たまには野良仕事も悪くねぇな。
内番(手合せ):殺す気でかかってこいよ。じゃないとお前勝てないからな。
内番(手合せ終了):ん、いい運動になったな。
遠征:んじゃ、行ってくる。
遠征帰還(隊長):今帰ったぞー。
遠征帰還(近侍):ほら、遠征部隊を迎えに行ってやれ。
鍛刀:新入りが完成したみたいだな。
刀装:んー、こんなもんか?
手入(軽傷以下):ちょっと寝てくる。
手入(中傷以上):流石にいつもの余裕は出てこないな…。
錬結:ん、ありがとうな。
戦績:ほら、戦績。届いてたぞ。
万屋:買い物は計画的になー。
修行見送り:ま、気長に待とうぜ。
破壊:これも世の理、だな……ははっ。
正月:一年の計は元旦にあり。ゆとりを持った一年にしような。
刀剣乱舞一周年:一周年かー。いやぁ、あめでたいめでたい。
審神者就任一周年:主、一周年おめでとう。これからもよろしくな。




▼tukn→MHA

※創作猫審神者(個性持ち)が出てきます。
 名前は「あるじ」。三毛猫のオス。“ハイスペック”の“個性”持ちのため人の言葉を喋ったりと色々出来る。
 初期刀は名字名前。例外的な審神者には例外的な初期刀を、ということらしい。初鍛刀は薬研ニキ。


▽登場刀剣男士
名字名前:三条派の小太刀。猫審神者の初期刀。余裕ぶっこき男。本作の主人公。

薬研藤四郎:粟田口派の短刀。猫審神者の初鍛刀。男前ショタ。猫審神者のお世話と家事担当。

鶴丸国永:五条派の太刀。サプライズじじい。新人ヒーローとして遡行軍に対応。

大和守安定:打刀。可愛いヤンデレ。雄英高校の普通科に配属。

宗三左文字:左文字の打刀。卑屈屋未亡人。猫審神者のお世話と家事担当。


“個性”「小太刀」:自身の分身である日本刀を持つ“個性”。刀の種類によって性能は異なる。
 分身である刀を手入れすれば体の傷も治り、逆も然り。また、ダメージを肩代わりしてくれたりと様々な性能を持つ専用の装備もある。

 と表向きはなっている。





 人間の言葉が喋れ、完全に理解できる猫がいた。
 その猫は世にも珍しい三毛猫のオスだったため金に目がくらんだ愚かな人間に狙われるようになる。
 そのせいで猫は自分の存在に疑問を持つようになる。なぜ人の言葉を理解でき喋れるのか、なぜ自分だったのか。
 その日も猫は汚い人間の手から逃れ、心身共に疲弊しきった状態で人気のない建物に逃げ込んだ。
 そこは刀剣男士の本科(又は復元刀)が保管されている場所で、本能のままに一振りの刀に寄り添い死を覚悟したその時、その刀の男士が顕現されその猫を優しく抱き上げたのだ。
 その刀は猫を政府役人の元へ連れて行き十分な処置を施してもらう。
 晴れて健康となった猫は自分に人の言葉を操ること以外に霊力があることも知り、自分の出来ることをすべく審神者になることを決意する。
 それが猫審神者と、名前の出逢いだ。




 近年、と表現して良いのか分からないが、俺たち刀剣が人としての形を与えられてから十年余が経った西暦2216年現在。
 歴史改変を目論み過去への攻撃を行っている“歴史修正主義者”はその攻撃目標を“遙か過去”から“近代”へと移した。
 具体的に言うと“個性”と呼ばれる超常現象を人が持ち始めて数十年後の時代、俺たちがいる現代よりほんの一世紀半ほど前の時代である。
 現代ではその超常現象は治まりを見せ、“個性”持ちは全盛期の半数以下となっているが、まだ尚多い。
 各言う彼の主も“個性”を持っており、そのお陰と言うべきか、そのせいでと言うべきか、兎に角その“個性”が故に今は審神者をやっている。


 この時代でいう“敵(ヴィラン)”と呼ばれる者の中には歴史修正主義者が紛れているとの情報があり、それを始末するために名前はここにいる。
 主や他の刀剣と共に政府の用意した住居に住まい、“個性”を持った“人間”として生活をしながらの遡行軍退治の任。名前の他にも数振りの刀剣がおり、何れも主が鍛刀したものであり少数ではあるが皆手練だ。
 事情は時の政府を通じてこの世界のトップヒーロー数名と雄英のお偉方数名に伝わっているようで、鶴丸が新人ヒーローとして、俺と安定は特待生として雄英高校に配属される運びとなった。

 そしてその雄英高校の入学式当日。名前と安定は遅刻しないよう余裕を持って家を出、指定された教室へと向かう。

「名前はA組だっけ」
「ああ。安定は普通科だったよな」
「うん……」

「不安か?」
「名前が上手くやっていけるかが心配」
「おい! 何だよそれっ」
「自覚ないみたいだけど名前って若いの見た目だけで考え方とか結構古いからね。平安の爺さんのそれだから」
「どこがだよ?」
「はぁ……携帯電話」
「うっ……」

 ぼそりと呟かれた言葉に名前はぐうの音も出なくなってしまった。
 確かに機械類にはてんで弱い自覚はあるし普段の出陣で使っている小型通信機にもようやく慣れてきたところだ。
 この時代では当たり前のように普及しているスマートフォンも一応持たされてはいるが使い方等々はよく分かっていない。

「仕方ねぇだろ。平安生まれなんだから」

 分霊である安定たちは近代文明への順応性が高く、逆に本科である名前は順応性が低くこういった機械類はいつになっても慣れないのだ。なぜ彼が分霊ではないのかはまたの機会に。




 ソフトボール投げでは自身の鞘をバット代わりに球をぼんぽんと跳ねさせた後、刀を勢いよく振って球を打ち上げてやる。テレビで見た野球を見様見真似でやったのだが、意外とよく飛んだいった。

「野球かよ!?」
「ハハッ。よく飛ぶなぁ」

 ても刀をこんな使い方してるのを己の主や他の刀剣に見られたら怒られそうだな、なんてことを考えながら球投げの結果を聞き流す名前。最下位にさえならなきゃいいと楽観している。

 体力テストの結果は中の上といった所に収まった。




 食堂へ行くべく教室を出れば、丁度普通科の方から安定がA組の方へ歩いてくるのが見え、名前と目が合うなり満面の笑みで駆け寄って来た。

「良かった、すれ違いにならなくて」
「ん、どうした?」
「名前とお昼一緒に食べようと思って」
「おう。じゃあ食堂行くか」


「英語ってのが全く分からん」
「僕も……多分名前程じゃないと思うけど。難しいね」

 平安生まれの名前にとって外国の言葉は暗号並みに分からないものであり、その理解度は江戸生まれの安定に遥かに劣っていた。
 最初の英語の授業で“特待生”という肩書きだけで当てられた時はどうしようかと思ったが何とか凌いでみせた。勘は良い方なのだ。




 ヒーローコスチュームと称して壁から出てきた箱の中に入れられていたのは名前の普段着兼戦闘装束である着物一式だ。
 それがコスチュームとして支給されるのは予め取り決められたことである為さして驚くことはなく、更衣室へと移動した名前は手慣れた様子でそれに着替える。
 着慣れたそれに腕を通せば、やはり自分のあるべき姿がそこにあった。
 マントやマスクといった洋風のヒーローコスチュームに身を包んでいる男子の中でその和装は異様に目立っていた。
 しかし入学して間もないということもあり、加えて彼の“特待生”という肩書きがクラスメイトを遠ざけていた。
 彼は身長が高く容姿も整っている。大学生であると言われれば納得出来る程大人びており、実際に生存している人間より遥かに歳上なのだが、そんな彼がつい先日まで中学生だった集団の中にいると色々と目立ってしまい軽く孤立状態だった。
 必要以上に過去の人間と関わり合うことは避けたい名前としては好都合であったが。

「お前のコスチュームすげーな!」

 そんな中これをチャンスとばかりに話しかけたのはクラスの中でも比較的目立っている切島だった。
 人当たりの良い笑顔を浮かべる切島の第一印象は良好で、名前も気持ち良く対応する。

「ん、そうか?」
「おう。和服のコスチュームって現役ヒーローにもそんなにいないからすげー目立つぜ!」
「ははっ、そりゃあ良いな」

 最近登場した新人ヒーローがまさに和装なのだが、それを知っているのはヒーローの研究をしている緑谷くらいだろう。
 しかしそれをネタに彼らの会話に入る勇気を彼は持ち合わせていなかったのでもどかしさを抱えながら二人の会話を遠巻きに見るくらいしか出来なかった。



「名字君のコスチューム何か平安貴族みたいやね!」
「だろ?」

 平安生まれなので強ち間違ってはおらず、特に否定もしない。

「動きづらくはないのか?」と飯田。
「全然。寧ろこっちの方が動きやすい」

 この世界に来てから強制的に着用している洋服は動きを制限されるため彼にとっては和装こそ自然なのだ。
 それが自分の私服であることは伏せ、それとなく返す。

「寧ろお前は動きづらくないの?」
「俺か? 俺のは見た目ほど動き難くはないぞ!」

 試しにガシャガシャと腕を上げ下げする飯田の真面目さに思わず笑ってしまう。




「名字、っ、君……!」

 オールマイトは名前の正体を知っている数少ない人間の一人なので他の生徒同様に“少年”と呼ぶのを躊躇うのも無理はないが、今は一生徒という体なのでそれを付けないのは違和感しか生まない。

「ははっ。“少年”でいいですよ、オールマイト」
「そうかい?……それもそうだね名字少年!」



 例え救護職員が居ようと子供たちを斬るのは御法度だ。それでなくとも人を斬る気はないが、訓練においての得物は刃の付いていない所謂模造刀で、本体も一応腰には提げているため何かあった時も安心だ。


・委員長決め

 因みに彼は飯田に入れていた。これでも名前の人を見る目は確かである。
 我が我がなこのクラスで、ほんの一時でも一同を納得させる統率力と理性を働かせ利己的にならないという点で、彼には人を束ねる才覚がある。



・USJで一人で別エリアに飛ばされた

「俺一人でこの人数を相手にするのか……」

「ハッ。面白えじゃねぇか」


「ああ、遡行軍以外を殺すのは御法度だったか?」

 殺すか殺されるかが当たり前だった戦刀としてはごちゃごちゃ考えずに悪い奴らは全員斬り捨てでいきたいのだが、それは許されない。その時代にはその時代の規則がある。



 指摘された場所を見やれば軽傷にも満たないかすり傷が出来ていた。きっと先程の戦闘で付いたのだろう、放っておいても自然治癒する程度のものだ。

「大丈夫大丈夫」



・体育祭の騎馬戦

「よし、安定騎馬戦一緒に組むぞ」
「……名前、悪い顔してるよ」
「勝負事は勝ってなんぼだからな」


「あと二人どうするの?」
「要らん。俺とお前で十分だろ」

 安定を肩車する名前。小太刀だが、修行を経て極めた上で練度を上げているので力は太刀並みだ。

「僕結構重いけど大丈夫なの?」
「太刀舐めんな」
「“小”太刀、ね」
「大きいけれど小太刀! なんてな」
「あはは、それ小狐丸の真似? あんまり似てないね」
「……」
「落とすなよ!?」



 しかし名前と安定は電撃を受けることなく、けれども一応受けたと思わせるため少しの間だけ動きを止めてやる。
 彼らの代わりに電撃を受けてくれたのは身に着けていた刀装で、特上盾兵は奴の電撃程度では砕けない。

「……安定、一気に取るぞ!」


「なっ……絶縁体なしに上鳴の攻撃を受けて動けるはずが……!」
「悪いな、俺たちはそういう“個性”なんだ。……今だ安定!」
「首落ちて死ね!」

 安定が物騒ないつもの台詞を吐いて刀を振り上げれば相手は肩をすくめ反射的に目を瞑る。
 打刀・大和守安定は見事に相手の鉢巻だけを引っ掛けて奪い取ることに成功した。
 それからは同様に切っ先に引っ掛けては掬い上げての繰り返し。



・観戦中の会話

「名前だったらあの“ばくごー”って人とどう戦う?」
「両手首を切り落とせばどうとでも」
「あれ相手だとやっぱりそれしかないのかぁ」
「一々避けるよりは効率的だろ」



・夢主vs安定

「あ、そうだ。この勝負さ、負けた方が勝った方の命令を一つだけ聞くっていうのはどう?」
「良いけど、お前それ自分で言って後悔するなよ?」
「生憎、僕は勝つつもりだから」


「殺す気で来いよ。じゃないとお前勝てないぞ」
「……その余裕すぐに消してやるよ子猫ちゃん!」

「ちょ! 投石兵とか卑怯だぞ!?」
「これも僕の“個性”だからさぁ!! あっはっはっは!」

 特上投石兵により名前の特上盾兵が一つ駄目になったがまだ二つ残っている。まだまだ彼の余裕は崩れない。
 なんて緩いやり取りから一変、ぴりぴりとした緊張感が会場に走る。


「む、むごい……」
「両方共血まみれじゃねぇか」
「何やってんだ審判止めろよ!」

「うるせぇなぁ……俺と安定の真剣勝負に口出しすんな!」


・対戦後保健室に来た猫審神者に怒られる

「お前たちは馬鹿か!」
「ははっ」


「あ、安定。勝者命令は思いつかないからとりあえず保留で」
「……ちっ(やっぱり覚えてたか)」



・全寮制になりました

「主と離れて暮らすとか耐えられん」

「現実問題、霊力の供給とかどうするの?」
「そうだ。いっそのこと主を俺の部屋に住まわせれば……」
「それでは根本的な解決にはなっていませんよ。それに、その案だと僕らはどうなるんです?」

「雄英のお偉方に通行証を貰って大将が自由に行き来出来るようにすれば良いんじゃねぇか?」

「それなら僕も安心だ」


・部屋王

「名字君の部屋も超和風!!」

 雪見障子に行灯、掛け軸と刀掛台が置かれた床の間まである。
 轟の部屋よりもより和が強調されている部屋だった。


「この籠はもしや……!」
「ああ。それは主が来たとき用の寝床だな」
「!! あるじちゃん来るんやね!? あぁ、モフりたい〜!」


「でも確かここって猫の出入り……」
「おう、ちゃんと通行証は貰ってるぜ」
「どういう贔屓!?」



「あるじちゃん今日は来てないの?」
「今日は安定んとこだな」

「……安定ってよく一緒にいるポニーテールの人?」
「あー、うん。多分そいつで合ってる」

 “ポニーテール”が何か分かっていない名前だったが、自分といつも一緒にいるのならば安定で間違いないと短く頷く。安定の何が“ぽにーてーる”なのだろうか今度本人に聞いてみようと思う名前であった。
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