▽吹雪士郎成り代わり女主dgmn原作沿い(dgmn×inzm) |
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▽夢主設定 吹雪名前(デフォ:真白) 吹雪士郎成り代わり女主。髪は統合前士郎より少し長い程度で他はほぼ変わらない。 性格は至って穏やかで滅多に怒りを表に出さない。楽天的で汗くさいことはあまり好まない。 雪崩で両親と弟を失い、伯父夫婦に引き取られる。数年後に仕事の都合上お台場に引っ越し、現在はお台場小学校に転入したてで友達はまだいない。 その可愛らしい容姿と儚げな雰囲気から守ってあげたいという男子が多いとか。 運動神経は抜群で特にサッカーとウインタースポーツにおいては負けなし。 アツヤの形見であるマフラーを常に身に着けている。 ある頃からアツヤというもう一つの人格が出来た。こちらの人格は勝ち気で少々荒々しい。 必殺技はアイスグランドとエターナルブリザード。 パートナーはペンモン。優しさの紋章を授かる。 肩掛けカバンの中にはサッカー雑誌、家族写真が入っている定期入れ、ミネラルウォーター 清美さん:名前の叔母。北ヶ峰の事故で家族を失った名前を引き取り実の娘のように可愛がっている。 徹さん:名前の父の弟。子宝に恵まれなかったためか名前を快く受け入れ実の娘のように可愛がっている。しっかりしているようで実は天然。 ペンモンの進化形態 ユキミボタモン(幼年期1)→ワニャモン(幼年期2)→ペンモン(成長期)→ユキダルモン(成熟期)→メタルマメモン(完全体) ※ペンモンの進化前がツノモンだったりするので、ペンモンの進化前は完全な捏造です。 それぞれ公式デジモンなので詳細や画像は公式参照。 各デジモンの必殺技まとめ ユキミボタモン:ダイアモンドダスト(冷たい冷気の息を吐き出す) ワニャモン:スマイルファング(愛嬌たっぷりの姿から急に噛み付く) ペンモン:無限ビンタ(相手に気づかれないように近づいて両手でホッペタを猛烈な勢いで叩く) ユキダルモン:絶対零度パンチ/得意技は雪合戦、アイスブレス メタルマメモン:エネルギーボム(左腕に装備されたサイコブラスターから発射される)/得意技はメタルクロー、マグネビーム この世界のサッカーは超次元サッカーが普通ですが、必殺技を身につけるのには才能や並々ならぬ努力が必要。 まだ小学生の太一たちは必殺技を身につけていません。 その年は異常気象が続いていた。 冷たい感覚が手に触れる。それに気付いた名前が上を見上げると冷たいものの正体が明らかになった。 「アツヤ雪だよ! 懐かしいなぁ……東京にも雪が降るんだね」 降り始めた雪は徐々にその量を増し、しんしんと辺りを白く染めてゆく。まるで彼女の生まれ育った北海道のよう。 雪の降り積もる故郷に思いを馳せれば浮かんでくるのは家族と過ごした我が家、小学校の友人たち。そして故郷が恋しいという感情。 彼女の中で生きているアツヤと呼ばれる少年も同じことを考えているのだろう。 「珠香ちゃんたち元気かな」 『きっとあいつらも元気だよ』 「……うん、そうだよね。また会いたいなぁ」 次第に強くなっていく雪に彼女は目を輝かせた。 「転校生じゃん!」 「太一! 失礼でしょ、ちゃんと名前で呼びなさいよ」 「えっと……悪い、名前何だっけ?」 正直なのは良いのだが、その分空にきつく叱られながらも太一は笑って誤魔化そうとしているあたり彼の調子の良さが伺える。それも彼のよい所でもあるのだろう。 申し訳なさそうに笑う彼に微笑み返した。 「吹雪名前だよ。よろしくね」 時間にして数十分経った頃、社の外で何かが落ちる音がした。 名前はこの音に聞き覚えがあった。屋根に積もった雪が落ちる時の音。 少年たちに襲いかかる津波はいつかの雪崩を思い出させる。当時、名前から家族を奪った雪崩。 「名前とアツヤを待ってた!」 「! 私と、アツヤを……?」 「東京って変わってるね」 「いやいやいや」 「どう見てもここは東京じゃないだろう」 「そうなの? 東京はコンクリートジャングルだって聞いてたからてっきり」 「どう見たってジャングルそのものですよ!……名前さんって結構天然ですね」 「熊だったら倒せるんだけどなぁ」 「く、熊……」 子供たちが歌っているのは彼らの通う校歌か何かだろうか、転校したてで何も知らない名前はただにこにこと笑うしかなかった。 「私は……サッカーがしたいかな」 アツヤと一緒に、そう続けた言葉はあまりにか細く誰の耳に届くことなく、コンクリートに溶けていく。 名前の顔色が優れないことを心配した太一と空がその話題に乗る。 「しようぜ、サッカー」 「そうよ! 戻ったら名前もサッカークラブに入ったらいいわ!」 「そりゃあいい、毎日サッカーやり放題だ」 良い案だと言うようにさらに話に乗ってきたヤマト。彼もまた名前を放っておけないのだろう。 名前の顔は自然と笑っていた。 昔、名前とアツヤが今よりも幾分か幼かった頃、家の前に作った雪だるまによく似ていた。 名前が熊のような耳を付け足したのを、アツヤはかっこよくないと頬を膨らませていた。 しかしその形状に二人は見覚えがあったがそれが何だったのかは思い出せなかったが、数年の時を経てその答えが今目の前にいる。 「ユキダルモンだったんだ……」 「太一くんボール借りるね」 先ほどまで太一が蹴っていたサッカーボールを巧みに奪いグレイモンの方へとドリブルしていく。そのテクニックはサッカークラブに入っていない子どもたちも目を見張る物だった。 ドリブルで敵に近づきながら名前は自身の首に巻かれているマフラーを握り、弟の名を小さく呼ぶ。 すると彼女の眼の色は優しい緑から高圧的なオレンジ色へと変わり、目つきも鋭くなった。 ゆるい外はねの髪はその緩さを忘れたように跳ね上がり名前なのだが名前ではないような印象を与える。 「吹き荒れろっ、エターナルブリザード!」 初めて肉眼で見た必殺技は少年たちを惹きつける。 「あの技やってくれよ。アイスグランド」 「ごめんね、もうTP切れちゃったから無理かな」 「TP?」 「ううん。こっちの話」 自分のパートナーを正しく育てていく自信がない子どもたちの中でただ1人。名前だけは不安な様子を見せていない。 「名前は正しく育ててくれる?」 「うん、大丈夫!」 任せろと言わんばかりの飛びきりの笑顔を浮かべた名前にペンモンは全ての不安が消え去った。この子に育ててもらえば間違いないと思える笑顔。 「オイラも名前に育ててもらおうかなー」 「ゴマモン!? 僕を信用してないのかい!?」 「だって丈、さっき自分で自信ないって言ってたじゃんか」 「ううっ、それは……」 「お前さんの紋章を守っていたっピ!」 「空、行かないで、独りはやだよ……!」 『何言ってんだよ姉ちゃん! 俺がいるだろー!』 「……うん、そうだったね、ごめんアツヤ」 ペンモンと、彼女の中で生き続けるアツヤだけが今の名前を孤独から救ってくれた。 独りきりではないと思わせてくれた。 「ヤマト君の弟はタケル君しかいないし、タケル君のお兄ちゃんはヤマト君しかいないんだよ。この世でたった二人の兄弟」 「先生私からもお願いします、家族が生きていた頃に少しですけど住んでいた場所なんです」 名前の事情を知っていたその教師は彼女の儚げな表情 「うん、少しの間だけ光が丘に住んでて、すぐに北海道に引っ越したの」 「ごめんね、お婆ちゃん私に会うの楽しみにしてるから」 「良いって気にすんな! もしかしたら稲妻町の方に9人目がいるかもしれねーしな」 アツヤと二人でスノーボードをしていた時だった、先に下まで降りていったアツヤが何かを見つけたようで名前を呼ぶ 山親父という、いつも私に勝負を仕掛けてきては負けている熊が今日も懲りずにやってきた もうここまできたら彼も意地みたいなものだ 『うがーっ(今日こそは勝つぞー)』 「危なーいっ!」 ワニャモンはまばゆい光を発しペンギンのような生き物に進化していた |
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