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▽俺屍夢主
 黄川人夢主。

 氷ノ皇子と人間の女の間に生まれた女。先天的に子供が出来ない病気の女性に己の血肉を与え病気を治してやった際に孕んでいた子。順番的には三人目の朱点童子。氷ノ皇子本人はその事実を知らない。
 幼い頃に夜盗に母親を殺されその場で賊を皆殺し報復する。朱点童子としての力が覚醒した彼女を恐れた京の人間は彼女を化け物と呼び討伐に踏み出る。瀕死の重症を負い逃げた先で黄川人と出逢う。
 ゲーム本編では最終ダンジョンである地獄巡りの修羅の塔四界にいる所謂中ボスポジション。解放条件は「二回以上倒している」かつ「出撃隊に“氷ノ皇子”の子供がいる」。
 解放後の名前は「月詠ノ御子ツキヨミノミコ」。水の女神、奉納点は五万弱。関係のある術は「月詠ツクヨミ」効果は仲間一人を確定で回避させる(1ターン)。

「己の欲望のために平気で他人を虐げ、死に至らしめる。それが人間なんだもの」




▽(→mha)

 人間嫌いを治すという名目で昼子に外界へと降ろされ、人間としての生活を余儀なくされる。


『ヒーローになって、ババァーンとォ! 人を救うのです!』
「イヤよ」
『まぁ……具体的に一万人くらい?』
「……」

「姉面しないで!」
『だって何れはお義姉ちゃんになりますしぃ?』


・能力浸かって人助けたら咎められた

「あなた名前は?」
「ナマエよ」
「それって日本書紀に出てくる神様の名前でしょ」
「ハンドルネームか何かか?」
「本人よ」

 ゲームのやりすぎだとかヒーローへの憧れを拗らせたネット世代だとか好き勝手言う。本人だと、本人が言っているのに。本当に人間って勝手な生き物。

「だから本人だって言ってるでしょ」


・その流れで誰かの保護下で雄英に通う

 授業内容は日本書紀。

 日本書紀には四人の朱点童子が登場する。
 神と人間の間に生まれた子は凄まじい力を持ち、朱点童子と呼ばれる。
 三人目の朱点童子、月読ノ御子は男神と人間の間に生まれ、白い肌に氷のように冷たい色の長い髪のそれは美しい娘に育った。ある晩、野盗に母親を殺され激昂した月読はその凄まじい力をもって賊を皆殺しにしたが、その力を恐れた都の人間たちによって命を落とした。それを憐れんだ神々は彼女を神として天界に迎え入れた。

 概ね史実通りだけれど人間が私たち母娘や黄川人たち姉弟、そして真名姫にどんな仕打ちをしてきたのかは書かれていない。人間が書き残したものなのだから書く筈がないのか。人間はそうやって歴史を騙ってきたのだから。


 今の日本は人を救うのにも資格が必要らしい。しかも力を使うのにも資格が必要なのだというのだから面倒この上ない。人間社会は生きづらくて嫌いだ。かと言って天界も面倒なのには変わりはないけれど。



・霊体の黄川人がいつも傍にいる

『だ、か、ら、こうして浮気しないか定期的に見に来てるってワケ!』
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