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▽HxH→nrt
 流星街出身で幻影旅団の初期メンバー。団員ナンバー13。情報収集・分析兼戦闘担当。具現化系念能力。

 表向きは飄々と掴み所のない人間だが他人には非情で時には冷酷な一面を見せる、意外と几帳面なところもある。人を殺すことに躊躇はなく、常に死を受け入れているため死に対する恐怖もない。
 戦闘狂いとまではいかないが旅団では戦闘員だったため戦うことは結構好きらしい。本人が詰まらないと思った事はしない主義。飽き性で何をやっても長続きせず、そのため長続き出来るものを探しているのだがそれすらも飽きてきているようだ。

 前世での知識全てを持ったまま生まれ変わったためチャクラ同様に念能力も使用可能。念能力はこちらの世界にはない物なので血継限界扱いされている。
 大体の物は具現化できるので荷物になるような忍具等武器道具は持ち歩いていない。
 特に指定は無いがゆったりした服装を好んでおり、武器を具現化する瞬間を見られないよう指先まで隠れる長さで袖口の広いアームウォーマーを装着している。なので周りはアームウォーマー内に仕込んである、もしくは内側に武器口寄せの印が書かれているものと思い込んでいる。


・中忍選抜試験第一次筆記試験では円を使い書いている動きを感知していた
・二次試験は実力を隠しつつチームメイトをサポートしていた、いいとこ取りもする
・三次試験予選はただ指先にオーラを集め相手にちょんと押し出しただけ、加減をしたつもりが壁にめり込むほどの威力に
・本戦はあまり目立たぬよう円を使い目をつむって戦い、忍具と忍術で追い込み勝利する


念能力:「知識の再構築(ワイルドアームズ)」
 形・構造などを理解している物ならばどんな物でも具現化し使用することが出来る。ただし命あるものの具現化は不可。銃弾など能力者の体から離れる物でも銃本体の構造そのものも具現化しているため本来の銃の性能を失わずに使用できる。
 具現化して12時間経つか能力者の半径1キロメートル以内から離れた時点で強制的に消える。
 イメージ修行が大変だと云われている具現化系では特異な能力。傘や道具など日常的に使用していることが多い。




 彼女の才能は極めて優秀だった、それこそ主席で卒業したうちはサスケをも凌ぐ。しかし如何せん彼女にはやる気と持続力が伴っていなかったのだ。



・波の国編

「こいつを殺せばいいの?」

 刹那放たれた殺気は真っ直ぐ斬不再へと向かう。
 何の迷いもない明瞭な言葉にナルトたちは目を見開く、自分と同い年でつい先日忍者になったばかりの女の子が躊躇もなく人を殺すと言っているのだ、無理もない
 再不斬を見つめる瞳に迷いはない、それどころかこの状況を楽しんでいるようにも見え、カカシも思わず息をのんだ

「ククク、俺を殺すか……、少しは楽しめそうだな」

 のどの奥で笑いながら名前を見下ろす再不斬、それが気に入らないナマエ。


「お前も俺と同じ、人殺しの眼をしてるな」
「ええ、その通り」

 あっさりと、学校で出欠の返事をするがごとく肯定した彼女の瞳は今までにないくらい冷たい色をしていた。情の欠片も映していない双眼は今まで知らなかった。

「ナマエ止めろ。タズナさんを護るのが最優先だ」
「……興ざめ」

 興をそがれた名前は舌打ちを一つこぼし護衛対象であるタズナの背後へ回り、それまで場を包んでいた殺気は消え全員の緊張状態が解かれた。
 タズナの背後に立つ名前は消えた再不斬の行動を探るため半径数十メートルほどの円を張り具現化した刀を構える。
 分身しているため再不斬らしき人物が数人。その中でも一番意思がはっきりとしている者が本物だろう。
 分身の方の再不斬が二人、ナルトたちをかいくぐりタズナの背後に現れ、左右から名前を挟むように首切り包丁を振り下ろす。

「頼りない先生を持つと可哀相だな」
「どうかしらね」

 刀を持ち替え切っ先を上に向けると躊躇なく再不斬の心臓に突き刺す。目の前で首切り包丁を彼女の首もとまで持ってきていたもう一方も、具現化した刀で素早く切り裂いた。
 作り出された二体の分身は水へと戻り、それを見計らったように他の分身たちが名前に襲いかかる。
 全ての行動を感知していた名前は的確に刀を振りながら再不斬の分身と刀を交え、確実に水へと還していく。
 水しぶき浴びるその姿はさながら舞を踊っているかのよう。呆然としているナルトたちを余所にカカシは彼女の強さに疑問を抱いていた。

 分身が姿を見せる前に刀がそこへ向かっているのだ。まるでどこから襲ってくるのか解っているような的確さ。それはカカシだけではなく再不斬本人も不思議に感じていることだった。
 感知型の忍者の中でもかなり優秀な部類に位置するだろう。それに迷わず急所を刺している。
 どんなに優れた忍であろうと人を殺す瞬間には少しの戸惑いや躊躇を見せるのに、彼女にはそれがない。
 昼下がりにコーヒーを飲むような日常動作で人を殺めるのだ。へたをすれば仲間でも簡単に殺しかねない危うい存在。

 本人はそんなことを気にする様子もなく増え続け向かってくる再不斬の水分身に刀を降り続ける。途中で分身数体と本体がカカシへ攻撃しに行ったのを感じ取った。

「(あら、ちょっと残念)」

 本体と戦いたかったと思ってしまうのは戦闘員としての性なのだろう。最後の一体を水へ戻したところで、ふうと息をつく。



「タズナさんならあたしが守るから大丈夫」

 最後の一体を刀で一突きし終え再不斬と戦うカカシへ手を振る。笑顔のオプション付きで。

「(随分余裕じゃないの)」


・チャンクラコントロール訓練

 初めてやるはずなのに、走って勢いをつける事もなく至って普通に木を歩いて登って見せた。

 オーラを体の一部分に集中させる凝と差ほど変わらない所作は、ナマエには赤子の手を捻るも同然の容易なこと。
 チャクラは念能力と概念も扱いも差ほど変わらないためチャクラを操ることは名前にとっては造作もなかった。


・イナリの過去

「他人の過去に興味なし」

 幼い子供の過去なんぞどうせ家族が殺されたとかそういった類の話と相場が決まっている。生憎ナマエは他人にくれてやる同情心など持ち合わせていない。
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