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▽古泉と異世界人の魔術師(古泉/Fate×涼宮)
 聖杯戦争の末に根源へ至ったはずが涼宮ハルヒに望まれて彼女の世界へと来てしまった異世界人の魔術師。
 最初こそそこが根源たる世界なのかと思っていたが古泉に連れられた機関で真実を知ると同時に絶望する。念願の根源へ到達出来たと思っていたので、聖杯の無いこの世界での生きる意味を失くすが機関に説得され仕方なく涼宮ハルヒの通う高校へ通うことに。
 まるで生活力のない彼女の監視兼自殺防止のために古泉が世話役になる。




「セイバーを自害までさせたのに……ここが根源じゃないだなんて……!」

「そんな……私の苦労は!? 一族の悲願は!?」


「涼宮ハルヒが異世界人を望まなくなれば私は元の通り根源へ行けるんじゃ……」


「この世界はめちゃくちゃよ! 魔術が通ると思えば魔法紛いの時間転移者もいてとんでもプログラムの宇宙人に……まぁ閉鎖空間と神人は何となく固有結界っぽいから分かるけど……兎に角この世界の秩序はめちゃくちゃよ!」
「僕としては遥か過去の偉人を使い魔として契約して戦争をするという方が理解し難いのですが……」
「戦争って言っても聖杯にサーヴァントを吸収させるための、ただの儀式に過ぎないわよ」


「ごめんね。それでも私は根源を諦められない」
「っ……」
「一族の悲願だからとかじゃなく、私自身の夢だから」

 彼女は、どうしようにもなく魔術師なのだ。
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