▽氷雪の錬金術師(ロイ/FA) |
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※整理してたら出てきたやつです。古すぎて書いた本人でも分からない部分があります。色々と支離滅裂。 マスタングの部下。階級は少佐、国家錬金術師。年齢は20代半ばくらい。大気中の水分を氷や雪に変換させることを得意とすることから「氷雪の錬金術師」の二つ名を持つ。 礼儀正しく弱音は吐かず、常に明るく振る舞う才女。私生活では少々だらしがない。カクテルがよく似合う美人。 幼い頃、亡くなった父親を人体練成しようとし、真理の扉を開ける。その際対価として右目と左耳の聴力を奪われる。現在は右目のあった場所に義眼を入れているが視力は無いので眼帯を着用。 扉を開けたので手合わせ錬成が出来るが、ほとんどの場合は錬成陣の描かれた扇子を使用している。 その後軍の士官学校へ行き、マスタングやヒューズと出会う。練成陣は円に使わず、主に手合わせ練成を使う。 イシュヴァール殲滅戦にも参加しマスタングを無傷で守り通した。感情無くただ彼を守りイシュヴァール人を殲滅してゆく姿を、人々は畏怖の念を込め「無情の氷壁」と呼んだ。 「大佐ちゃんと仕事してくださいって何度言えばわかるんですか!」 「私なんかより素敵な人は沢山いますよ」 ・ネタバレ 父親は「お父様」側の人間であり実の娘であるナマエには軍こそ正義であると教え込み己の死後、娘が「人柱」として軍に入るよう操作していた。そして事故死を装い「お父様」の実験により死亡。 父親の計画通りナマエは父の死後人体錬成を行い真理を見る。 士官学校にてマスタングやヒューズと出会ったことが父親の計画の唯一の誤算。彼らに影響を受け彼女の人生は少しずつだが、父親の計画から逸れて正常へと動いてゆく。 真理と対面した際、右目と左耳の聴力以外にも子宮を奪われており、子供の出来ない体となっている。故に子供を産めない自分には恋愛をする資格はないと割り切っている。 マスタングに対して少なからず恋心を持っている、はず。 ・ヒューズと会話 「悪いことは言わん、護衛を増やしてしばらく大人しくしててくれ。これは親友としての頼みでもある」 「いざとなれば私が囮となって大佐を逃がすから大丈夫よ」 「お前もだナマエ。お前も俺の親友なんだぞ」 ・登場シーン 「マスタング大佐! 名字少佐!」 「マスタング、名字……国家錬金術師の?」 「いかにも! “焔の錬金術師”ロイ・マスタングだ」 「同じく“氷雪の錬金術師”ナマエ・名字」 「私も名字少佐もその一人だ」 「だからイシュヴァールの生き残りである彼の復讐には正当性があるわ」 ・エドたちの護衛 さて誰がエドワード君の護衛をするのかだが。 ヒューズは仕事が山積みのため中央に帰らなければならない。大佐は東方司令部を離れるわけにはいかない。ホークアイ中尉はすぐにサボろうとする大佐のお守り。ハボック少尉を含むその他はスカーから彼を守りきれる訳もなく辞退。 「私が一緒に行きましょうか?」 「本当か!?」 「駄目だ!」 私の言葉を聞いて顔を輝かせたエドワード君だったが、透かさず大佐の制止がかかる。なぜ大佐が口を挟むの必要があるのだろう。 ここ最近の私が処理すべき書類は全て片付けてあるしスカーに狙われると言う話ならば私だって国家錬金術師だ。そう簡単に死ぬつもりはない。 「何故です? 大佐」 「タッカー氏やスカーの件もあって人手不足だ」 「私がいなくても事足りる人数では?」 「それに、ナマエがいなくては私が寂しいからな」 「……いい年した大人がたかが数日ぐらいで」 大佐に詰め寄りエドワード君たちの過去を聞き出したアームストロング少佐は彼らの犯した罪を咎めるのではなく、それに至った愛と絆の部分にいたく感動してしまったのだ。そして義肢屋までの護衛を買って出たという訳だ。 ・イシュヴァール殲滅戦の記憶? 「わたしは最低な人間に成ってしまったのかもしれない」 「ナマエ……?」 「これは人殺し。だけど仕事でもある。仕事なんだからもっと殺さないと。ロイを守って、奴らを殺す。それが終わればいつものバーで一杯飲んで、帰って寝る。それだけ。それだけ」 「ナマエ!? しっかりしろ!」 「この仕事は、わたしにとって毎日やっていた事務処理と同じなんだ。いつものバーで一杯呑みたいがために一分でも早く終わらせようと書類にペンを走らせるのと何ら変わらない“作業”」 「目の前で死んでゆく、わたしが殺してゆく人々は、わたしにとって書類の紙一枚と同じに見える。一発で仕留められた、やった、時間が短縮できた。そんな感情しかない」 私の成長と共に感情までもがあの時のまま、止まってしまったと言うのだろうか。他人の命を何とも思わなかったあの日の私。 「あは、はは。おかしいな、わたしどうしちゃったんだろう。ごめんなさい。今のは忘れて」 「もとよりこの任務が終われば自決する覚悟の上」 「お前が死んだら誰が私を守るのだ」 「だから大丈夫だよ。畜生外道とはわたしのような奴を言うのだから。少しでも罪悪感を感じている貴方達は正常よ」 「貴方はいずれこの国の頂点に立つ男。復讐に手を汚すことは許されないわ」 「ならばどうしろと言うのだっ!」 「わたしがあいつを殺す……!」 「マーズとは士官学校時代からの付き合いで、親友だった。これ以上の言い訳は必要ないわ」 「止めろ! 私はそんなこと望んでいない!」 二度とお前に人殺しをさせまいと覚悟したはずなのに、なぜこんなことになってしまったんだ。 「わたしが失ったものは右目と左耳の聴力だけではないの」 「ナマエ……?」 「もうここには何もないわ」 「っ!」 下腹部へ 「視力も聴力も半分しかない、子供も産めない女なんてやめた方がいい。貴方にはもっと素敵な女性が沢山いるんだから」 「それでもお前がいいんだ」 ▼真理に奪われたのが体の一部ではなく時間だったという初期設定のやつ ※時間を奪われたので幼い姿のまま成長することがなくなってしまった。故に舐められないよう口調が少し男っぽい。 「将軍は特に私を嫌っているのよ」 「そりゃこんなに小さい女の子が少佐だなんて誰もがびっくりするっすよね」 「私は二十四歳だ! 私だって好きでこんな姿になった訳ではないのに……」 「ナマエ、泣くのなら私の胸を貸そう」 「中尉」 「少佐、可哀想に。中尉、少佐に謝ってください」 思ったより冷めた声がでてしまったが大佐にはいい薬だろう。実際最低なのだから。 「大佐、他人の彼女にまで手を出してたなんて……最低」 「ナマエ誤解だ、私はお前しか愛していない」 愛の告白とも取れる言葉を吐く大佐だがそんなものに靡くほど私は安くない。無表情を決め込んで大佐を無視すると堪えたようで ロリコンだーとか聞こえたけど失礼な、私は二十四歳だ。凍らせるぞこら。 ・時間を返してもらう 「右目と引き換えに時間を返してもらったの」 「ああ、私だ。……っと、もうこの話し方は必要ないのか」 元々幼い容姿を補うために使用していた男性口調。時間を取り戻し容姿も大人へと成長した今は必要ないだろう。 「改めまして、ナマエ・名字少佐であります。これが本来のあたしの姿みたい、これからもよろしくね」 みたい、と言うのも十三歳の時から成長が止まっていたのでこの姿を見るのは私も初めてだから。 あの日禁忌を犯さなければ私の身体は順調に成長し今の姿になっていたのだろう。 そう考えると女盛りを女児体型で過ごしてしまったのは悔やまれる。この成長具合から計算するに十八歳くらいが一番よい時期だったはず、くそう、本当に悔やまれる。 取り戻せない青春を惜しんでも仕方がない。 |
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