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▽B組の神軍師(女ルフレ成代転生主/FE覚醒→MHA)
 自分を犠牲にしたら転生してたので一生懸命生きて、B組に馴染んでいく(FE覚醒→MHA)

・夢主≒マイユニ
・FE覚醒の核心・ネタバレを含む

 FE覚醒同様に気付いたらMHAの世界に居たので親は居らず児童養護施設で育ち、小学生になる頃に現在の養父母に引き取られた。基本的に敬語で、心を許した相手には敬語を外す。
 “個性”は視界に入ったもののステータス(名前、身長、体重、HP、攻撃力、防御力、“個性”、弱点、その他諸々)を可視出来るのに加え、ちょっとした魔法を扱える(FE覚醒基準で武器レベルAまでの魔道のみ)。
 表向きの“個性”は“魔道士”。個性届の表記は“神軍師”。雄英入学時には“邪痕”はない。
 剣術の心得もあるが如何せん短所が非力なので力押しでは簡単に負けてしまう。前世が前世だったので戦闘における経験値は高く他の生徒とは一線を画しており、事情報戦においてはプロヒーローをも凌ぐ。強くはないけど決して弱くもない。
 主な戦闘スタイルは戦闘指揮&後方支援(剣装備時のみ近・中距離戦闘も可)。

 ヒーローコスチュームは顔を覆う程大きいフード付きのローブ(FE覚醒のマイユニ参照)。魔道書風の情報記録用ノート。
 サポートアイテムとしてズーム機能付き暗視ゴーグルと、小型無線(子機最大四機付き)を装備。


・必殺技(FE覚醒におけるスキルと同義)
華炎:追加ダメージ。(本来は、技%の確率で追加ダメージ。追加ダメージは魔法なら力、魔法以外なら魔力の半分)
七色の叫び:任意の相手の能力を一時的に上げる(本来は、応援コマンド選択時、1ターンだけ周囲3マス以内の味方ユニットの全能力+4)

 分からない単語(神軍師、邪痕等)については本編で説明を入れたいと思いますので、現状は流し読みで大丈夫です。

ギガサンダー:雷属性で非常に強力。名前の初期装備。
ファイアー:炎属性魔法。
サンダー:雷属性魔法。
ウインド:風属性魔法。
フィンブル:冷気で敵を攻撃する。
ラナイロック:同時に発生させた5つの火の玉が地中を進み、相手の真下で大爆発する最強の威力を誇る魔法。戦闘後能力半減。
ライトニング:光属性魔法。
ローバー:追いはぎ効果。
ムーンライト:自分から攻撃後、自分の最大HPの20%回復




「私の“眼”はテレビ越しでも“視る”ことが出来ます。ただし録画はダメ。視れるのはライブ映像……生放送だけです」


・体育祭 vs上鳴

『なっ!? 眼鏡を避雷針代わりにしやがった!?』

 勿論彼の放電対策に用意した金属製の伊達眼鏡だ。本当はスプーンとかの方が確実だったのだがルールに抵触する恐れがあるので試合に持ち込んでも違和感のない物ということでこれを選んだ。普段からパーカーのフードを被っているので私の視力の良し悪しなど誰も知らない。
 まぁ元々魔防は高いのでまともに食らったとしても大丈夫だろう。
 最大出力で放電し間抜けな表情を浮かべる彼のステータス欄には“行動不能”の状態異常が表示されているので今が好機である。体術には自信がないので風属性魔法のウインドで彼を場外へと吹き飛ばす。

「上鳴君場外! 名字さん二回戦進出!」


・vs飯田

「速いですけど、それだけですね」

 彼の速さは有に追撃を行えるほどだったが私の幸運値の方が幾分か上回ったようで、難なく彼の攻撃を避けてウインドで攻撃を仕掛ける。が、脚に纏わる“個性”のお蔭で踏ん張りを効かせることで吹き飛ぶのを防ぐ。
 でも彼が踏ん張るのは想定の範囲内、“私”風に言えば“策の内”ってね。

「フィンブル!」
「! マフラーに氷が……!」

 冷気を操る魔法“フィンブル”によって彼の“個性”であるエンジンのマフラーを封じさせてもらった。

『風だけじゃなく氷の魔法も使えるたぁシヴィー!!』

 操るのとは少し違うんだけど、まぁいいか。



・物間と問答

「……名字は何でヒーローを目指してるんだい?」

養父母両親の強い意向です」

「そもそも私はヒーローなんて憧れることすら赦されない存在でしたから」


 自分さえ存在しなければ、私が命を断てば全てが上手くいく。
 私さえ存在しなければ、世界が救われたのだ。
 あそこは、そういう世界だった。

 何度世界を周ろうとも、誰と絆を結ぼうとも、だけは変わらなかった。


・邪痕が表れたので退学しようとするがブラキンに説得される

「入試の時、単独で巨大仮想敵ゼロポイントヴィランを破壊したのは何故だ? 他の受験生を助けるためだろう!? その考えに至るだけで十分お前はヒーローに値する!」
「確かにそうかもしれません。でも勝機がなければやってません」

 他の受験生の稼いだポイントがから。

「駄目なんですっ……!」


「担任が菅先生で良かったです。失礼ですけど、きっと、相澤先生ならそこまで親身になってくれていないでしょうから」

「私はきっと……ヴィランになっていました。それも、最も不本意な形で」

 邪竜という最悪な形で。私の意思とは関係なく。この世界の兵器が効くのかは不明だが、効いたとしても邪竜を殺すには至らないだろう。それくらい凶悪なものに成り果てていた。


 とどのつまり、私は赦されたかっただけなのだ。


・林間合宿

「聞いてはいたが……本当にこんな餓鬼が邪竜なのか?」

 邪竜……そう、私は邪竜ギムレーの器と成るべく生み落とされた。

 けれど、何故それを知っている? 誰から聞いた?



・合同訓練

「大丈夫です。最新の情報はさっき時に更新しました」

 そう言って魔道書風の戦略ノートを軽く掲げてみせた名前。例え戦いの中で彼らが成長しようとそれすらも許容の範囲内。“視れ”さえすれば誤差を修正出来る。

「……まず手始めに常闇さんの黒影ダークシャドウが偵察に来るので黒色さんが対処。そのまま敵陣に戻って陽動して下さい。そうしたらきっと八百万さんが青山さんに指示を出してレーザーで辺りを明るく照らします。それを合図に拳藤さんには八百万さんの気を引いてもらいます。頃合いを見て合図を出すので吹出さんが“個性”を使って八百万さんを分断。彼女の相手はそのまま拳藤さんに任せます。小森さんは戦いが始まったら出来る限り胞子を出し続けて下さい、葉隠さんを炙り出します」
「初手で黒色が誰か捕まえるってのは?」
「黒色さんは技の数値が低くいですし相手の幸運を鑑みても失敗しますね。それに騙し討ちとはいえ単独で乗り込んで勝てる相手ではありません。ここでの黒色さんの役目はあくまで居場所の特定と陽動ですので無理はしないこと」
「素晴らしき先見の明。了解した」
「ほんと、まるでこのあとの展開が分かってるかのような組み立てだね」


「相手の情報と行動パターンさえ把握出来れば後は経験則で戦術を組み立てるだけですから」
「経験則って、お前俺達と同い年じゃん……?」
「それが凄いって言ってるの。普通はそんな先のことまで見通せないって」
「そうでしょうか。皆さんも戦術を学べばすぐに出来るようになりますよ?」

「この戦い、みんなボロボロになるけど、必ず勝ちます」



「だけども必ずしも予想通りの動きをするとは限らない。だから作戦は常に数通り用意しないとね。今から他のプランの説明をするから、しっかり聞いてね……」


「窮地からの組み立てが八百万彼女の得意分野だとしても、名字はも把握の上で分断したんだと思うよ」

B組うちの軍師は数手先すら視えているからね」


「名字の敵に回った時点でA組に勝ち目は無い」


「“常闇は空を飛ぶ”。軍師の直言通り也」

「名字自身すこぶる強い! 本人はそう思ってないみたいだけど」


「良かった……奥の手は使わずに済みました」


「心操君と組みたかったです……」

 彼と組めば戦術の幅はぐんと広がる。彼による戦略の可能性を垣間見たかった。
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