×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

▽まんばちゃん特殊転生(tukn/現パロ)
 夏休みのアルバイトで審神者をやっていた女子大生がバイト終了後に審神者の時の記憶を消されて戻ってきた現代で転生した刀剣男士たちと出会う話。
 記憶を消された審神者と転生した刀剣男士たち。元刀剣男士はほとんど記憶あり。任期が終われば記憶を消されて元いた時代に戻される。
 極登場前に書いたやつ。


名字名前:初期刀は山姥切国広。審神者契約終了時に本丸での記憶を全て消される。契約最終日に強襲され左目の視力を失う。


▼夢主の本丸にいた刀剣一覧&現状

山姥切国広:初期刀であり近侍だった。

加州清光:幼馴染み。専門学校に進学。
大和守安定:高校からの腐れ縁。名前と同じ大学に進学。
堀川国広:高校の後輩。山姥切とは親戚の様なもの、らしい。
和泉守兼定:高校の後輩。
一期一振:大家族の長男。名字と同じ大学に通う。苗字は粟田口、名は一期。
藤四郎たち:一期の弟。
御手杵:野良大学生。
獅子王:野良大学生。
山伏:大学の体育教諭。
へし切長谷部:名前の通う大学の准教授。
石切丸:神社の神主。
長曽祢:大学教授。
蜂須賀:大学准教授。
左文字三兄弟:名字と同じアパートに住む三兄弟。
燭台切光忠:カフェ「伊達男」店長。
大倶利加羅:カフェ定員。
鶴丸国永:カフェの常連。
三日月宗近:カフェの常連。日本茶ばっかり飲んでる。
鶯丸:カフェの常連。日本茶ばっかり飲んでる。
にっかり青江:何をしているのか謎な人。



▼大ざっぱな時系列
夢主生まれる&刀剣男士転生

大学入学(元刀剣男士が普通に転生している世界での日常、みんなは夢主のことを知っているが夢主はまだ審神者にすらなってすらいない)

審神者のアルバイトを受ける(大学一年の春休み)

三十年ほど前の過去で審神者を務める

任期満了日、強襲され左目の視力を失う。

審神者の記憶を消され、未来(アルバイト開始日の翌日)に戻って来る。

日常に戻る


・審神者業時系列
夢主と共に歴史修正主義者と戦う

主からちょっとずつ個人情報が漏れていく

任期を終える少し前、強襲を受け、多くの刀剣が重傷・破壊されていく中で主も血を流す

主は治療も空しく左目の視力を失い、そのまま記憶を消され元いた時代へ帰る


 元刀剣男士にとっては生まれ変わって未来で生きているが、夢主にとってはついこの間のこと(記憶自体は消されているので全く覚えていない)




 大学一年の春休み、私は奇妙なアルバイトをした。

 入学して最初の一年は環境に慣れるためバイトはしないと決めていたが、それも一回期終了と共に解禁となり生活安定のためアルバイトを探すことにした。
 親の仕送りでも何とかなっていたがやはり自立するに越したことはなく、少しでも仕送りを減らして親の負担を減らしたいというのも一つの理由である。

 審神者をやっていたという事と、審神者であった期間の記憶を消されたという事だけははっきりと覚えている。
 春休み前にはしっかり見えていた左目の視界が八割以上、ほぼ見えなくなっているのも多分審神者をやっていた代償だ。
 その証拠に通帳には凡そ大学生が稼げるはずのない額が振り込まれていたのだから、審神者という職はハイリスクハイリターンな仕事だったのだろう。

「(これ税金とか大丈夫なのかな……)」

 大金の代償に左目を失ったのは痛いが今更後悔してももう遅い、過去は変えられない。今はこの状態に慣れることが先だ。


 高校三年の一月にもなると受験もほぼ終わり、この時期に慌てているのは未だに内定を貰えていない就職組くらいだ。
 就職する生徒は自分たちより早い段階で内定を貰っており後は卒業まで不祥事を起こさぬよう大人しく過ごす。




「私は刀に詳しくないので貴方が写しだろうとしったことじゃない」

「私にとって“山姥切”は貴方だけだもの」



・山姥切国広と未来で会う約束をする

 歴史修正主義者らとの数十年間続いた戦いにも漸く終止符が打たれた。
 全ての審神者はその任を解かれ、永きに渡り戦場に立ち自らを振るっていた刀剣男士たちもただの刀へと戻ることを余儀なくされる。

「長かったね……」
「ああ」

 彼女の本丸にいた殆どの刀剣たちは人の姿を失い然るべき処理は済ませてあり、残るは彼女の近侍である山姥切国広のみとなった。

「今までありがとう。お疲れさま」
「ああ」

 こうして最も信頼を置いた男士と最期の別れを惜しんでいる審神者は少なくない。

 審神者たちが本丸を構えているここは現とも黄泉とも言えぬ曖昧な場所。時間という概念すら曖昧で、朝昼晩のサイクルはあれど庭の装いは審神者の匙加減で一変する。
 一応日めくりカレンダーを用意する本丸も多かったが捲り忘れや刀剣による好奇心からの捲り過ぎは多発するようで。彼女の本丸も例外ではなく、日付の概念を持つのはすぐに諦めた。


 歴史を元通りに正すということは我々審神者が存在しない歴史に戻すということ。審神者の存在を無かったことにするには彼女らをただの人の子に戻し、元いた時間軸に戻さねばならない。
 故に彼女が現に帰るのは審神者になる契約書に判を押した翌日から翌月にかけての一ヶ月以内の日付。
 あんなに長く彼らと過ごしていたのに現実にすればほんの数週間のことだなんて、信じられない。まるで精神と時の部屋だ。


「国広は神様なんでしょう?」
「ああ、一応な……」

「私の生まれた時代に生まれ変わることとか、出来たりするの?」
「分からない……やったことがないからな」
「そりゃそっか。国広は人間になりたいとか思う?」
「写しの俺が人間に……考えたことなかったな」


「遡行軍倒すの頑張ったんだからご褒美くれてもいいのにね」


 日めくりカレンダーを数枚めくって指をさす。

「じゃあ、そうね……毎年この日にあの場所で待ってる」

「生まれ変わるのがあんまり遅かったら私犯罪者になっちゃうだからね」
「? わかった」



・そして現在

「すっごい偶然。高校の後輩にも“国広”って名前の子がいるの」

「松坂選手の大ちゃんフィーバーみたいなのがあったのかな? 国広フィーバー、みたいな?」


 こういう複雑な時系列の転生ものを書こうと思って途中で挫折。
<< 戻る >>