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▽B組のお花ちゃん(MHA)
 容姿は綺麗系だが言動は少々不思議ちゃん入ってる女の子がB組とわちゃわちゃ。

 “個性”は任意の場所にあらゆる花を咲かせる「花」。
 “個性”で咲かせた花を動かすことも出来、範囲は自身を中心に半径10m程度。咲かせられる条件は“空気の量が一定以上あること”。彼女の身体に近いほど形も保ち、遠くで咲いたものほど散りやすい(散る≠消える)。放っておけば三〜五時間程度で消える。任意で消すことも可能。許容量は東京ドーム1杯分程度、それを超えると花粉症に似た症状が出始める。
 実家の花屋の手伝いをしながら高校に通う孝行娘。ヒーローネームは実家の花屋と同じ“ナマエ”。花粉対策にゴーグルとマスクを着用。

「こんにちは。呼ばれて飛び出て名前さんですよ〜。よろしくどうぞー」




 国立雄英高校ヒーロー科の300倍という倍率の受験戦争に私は参加した。戦争、とは付いているが実際は何かを巡っての殺し合いなどと言った物騒なものではなく個人成績の優劣によって勝敗を決める一種の冷戦のようなものだ。
 そんなものに参加したのは、物見遊山や記念受験などではなく、はっきりと生き残る算段があったからだ。
 通常より数倍広い講義室にて全国から集まった中学生達が一同に介し説明役のプレゼント・マイクから試験内容について聞いていた。その中には当然私もいる。
 試験内容は至ってシンプル。市街地を模した演習場の中でそれぞれ点数ポイントが割り振られた仮想ヴィランのロボットを行動不能にしていきその累計点数ポイントが高い順に合格者が決定される。




 フラワーショップ・ナマエと言えば“冠婚葬祭からお家の花瓶まで場所規模問わず、すぐに対応致します”という文句が売りの、それなりに名の知れた家族経営の花屋である。というか私の実家である。

 家族経営の花屋がここまで大きくなったのは偏に母の手腕によるものが大きい。母が始めた事業という事もあり店での接客と経理は母が、配達は父が担当となっていて祖父母と私が手伝いをしている形で成り立っている。
 母は“やるからには徹底的に”というモットーを胸に常に前進を忘れぬ人であり、小さい頃からの夢であった花屋になるという目標の為わざわざ偏差値の高い雄英高校経営科に通っていた経緯を持つ。
 その経緯で手に入れた雄英で教鞭を執っているプロヒーローとのコネクションを最大限に利用しているあたり我が母親ながら本当に強かだと思う。
 そんな母の強気な部分を、私は何一つ受け継ぐことなく育った。楽天的過ぎると言われがちな性格もどちらかと言えば父似だ。




・“個性”案

 触れた箇所に植物を生やす「萌え」。
 小さな草花から大樹まで、名前や形をイメージすればよりリアルな植物が生え、匂いや機能も本物と同じになる。生えてくる植物の成長具合は調節可能だが手足のように動かすことは出来ない。特訓次第では花のみを生やすことも可能。
 生やした植物は任意で消せ、放置しておくと数時間で自然と消える。許容量はかなり大きい。“個性”を使いすぎると花粉症に似た症状が出る。
 実家の花屋の手伝いをしながら高校に通う孝行娘。ヒーローネームは実家の花屋と同じ“ナマエ”。花粉対策にゴーグルとマスクを着用。
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