田上さんの告白を断った後、教室に戻ると、友達に囲まれ質問責めにされた。「告白されたのか!?」「返事は!?」みたいな。オレは、「授業始まっちゃうよ?」と言いうと、逃げるように自分の席に座った。


授業が始まると、いつもはオレを絶対に見ようとしない霜沢さんが、ちらちらと見にくる。それが何だか面白くて、少し無視してみた。
時間が過ると霜沢さんは、さっきよりちらちら見てくる。


「何か用?」


霜沢さんがこっちを見ているときに、話しかけたら、目があった。まぁ、当然か。オレがそういう風にしたんだから。


『…用っていうか、なんていうか…』


口を、もごもごさせだした霜沢さん。やっぱり霜沢さんて面白いや。


『…なんで、田上さんの告白断ったの?』


霜沢さん見てたのかな?


「なんでって、好きじゃ無いからだよ」


そう言って微笑むと、『そっか』っとだけ言うと、すぐまたノートをとり始めた。






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