ある日の昼休み、アタシがしーちゃんとお弁当を食べていると、珍しい人が一組にやって来た。


『しーちゃん、見て!三組の田上さんが来てる!』


三組の田上さん。学年で1番可愛いって言われてる子。
こんな間近で見るの初めて。うわー、やっぱり可愛いなー。


「ほんとだ、田上さんが一組に何の用だろ?一組に彼氏とかいるのかな?」


『マジで!?アタシそんな噂聞いたことないよ?てか、あの田上さんに釣り合うような男子が1組にいるか?』


あっ、アタシ失礼な事言ったかも。けして1組の男子が、不細工な訳ではないんだよ?ただねー、田上さんが可愛いすぎて、何て言うか似合う人がいないよね。


「いや、待って。あの表情は彼氏を待ってる表情ではないわ。誰かに告るんじゃない?乙女の勘がそう言ってるわ!」


…何言ってんの、しーちゃん。頭大丈夫かい?しかも、乙女の勘って何さ。口調も変わってるし…。
てか、告るとしても誰に?


「栄口くーん、田上さんが呼んでるよー」


そんな時同じクラスの子が、栄口を呼んだ。その瞬間、みんなの視線は栄口一点に集まった。

は?栄口?
田上さんが栄口に告る?まじで!?有り得ない有り得ない有り得ない!!
田上さん、気は確かか!?あんな奴の何が良いの!?

驚き田上さんを見ると、ほんのり頬が紅い気がする。
うわっ、マジで告白っぽいじゃん…。



乙女の勘すげー!!







人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -