「オレさ咲のことが好きなんだ。だからずっと咲と友達なんて嫌なんだ。オレと付き合って下さい!!」
ふっふっふー、咲の奴今日がエイプリルフールって気づいてないよなー。咲きっと振ってくるから、そこでネタばらししたら、吃驚するかな?咲の驚いた顔楽しみだな〜。
『…水谷、それ本気なの?あのね、実は私も……好きなの……』
…………えっ!!??
ちょっと、予想してない事が起きたよ!?物陰に隠れている、阿部と花井に助けを求めるように見ると、あの2人も吃驚したような顔でこっちを見てくる。
どうしたらいいの!?この空気で、
「嘘でした〜」
なんて言えないよ〜!!まさか、咲がオレのこと好きだったなんて…。咲の事は、嫌いじゃないよ?むしろ好きだよ!?友達としてだけど。
でも、咲ってよく見たら、目も大きいし、小顔だし、可愛いかもしれない。いままでそんな目で見てなかったからな〜。
意識したら、ドキドキしてきたよ〜。
オレが咲を見ていたら、咲がいきなりオレに抱きついてきた。
「えっ!?ちょっと咲!?」
オレがどうしたらいいか慌てていると、咲の顔がどんどん近づいてきて、耳元で囁かれた。
『水谷、嘘つくの下手くそ』
4月1日
(うっ、嘘なの!?)
(嘘だよー、阿部も花井も出てきたらー?)