ついにゲットしてしまった…。泉のメアド!!
そのおかげで、大嫌いなキノコも笑顔で口の中に放り込んだ私。それを見た親が、救急車を呼ぼうとする始末。
私はそんな事気にせず、自分の部屋に行き、ベッドにダイブ!!いつもおかしいテンションが余計におかしくなる。階段の方から五月蝿いと言っているお母さんの声も聞こえない。
ところで、何て送ったらいいんだろう?……とりあえず。
[『真田咲です。えっと、わかる?』]
送信!!
数分後、私の携帯から軽快な音楽が鳴り響く。
私は素早く携帯に手を伸ばし、受信boxをあける。
[「同じクラスなんだから、分かるに決まってるだろ(笑)」]
ヤバい!!これだけの返事なのに、めちゃくちゃ嬉しい!!
それから何通か泉とメールを続ける。
私は、友達にこの事を言いたくて、メールをした。
[『ねぇ!!ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど、来てくれない!?』]
5分経っても、友達から返ってこない。いつもならすぐ返して来るのにな。
そう思ってたら、メールが来た。
[「分かった。今から行く」]
………どういう事でしょう。泉からこんなメールが返ってきました。
もしかして………
あ"ーやっちまったーーー!!
送信履歴にはハッキリと"泉"と書いてあった。
どうしよー。今更、違いましたとか言いにくいし…。
ピンポーン
家のチャイムが鳴った。
来るの早すぎじゃね!?
「咲ー、お友達よ〜」
『は、はーーい』
***
『や、やぁ…』
「おぅ」
『…外行こっか』
家族がドアの陰から見ていたので、とりあえず外に出た。
「『………あのさ(ね)』」
「『……』」
見事に被ったし……。
『あっ、お先にどうぞ…』
「いや、真田から…」
「『……』」
また変な空気になっちまったよ!!
てか泉、いつもと何かちがくない?
「…俺から言うよ」
『ど、ど、どうぞ!』
泉が真剣な顔してこっち見るから心拍数が上がった。
「俺ずっと言いたい事あったんだけどさ…」
ヤバい!もしかしてこれって告白!?
「あのさ…」
キャーー!!
「真田の姉さんの歳って今年で20?」
…………え?
『お姉ちゃんの歳?』
「うん」
あれーー?
『あっ、そっかー…。確かにそうだけど…』
「だろ!?兄貴の卒アルで、見たことあると思ったんだ!あー、スッキリしたー!!そーいや、真田は何言いたかったんだ?」
『あ、忘れちゃった…あははは』
アタシの口からは、乾いた笑いしか出てこなかった。
もっと乙女的な展開を
期待してました
end