今日現国の授業で、面倒な宿題をだされた。
"将来の夢"っつーお題で、作文を書けって宿題。
で、今日は部活が休みだから放課後残って作文書いてる。
『ねぇ梓、作文何書くの?』
机で何書くか悩んでいたら咲が話しかけてきた。
「うん?咲か。何書こうか悩んでる。つーかお前帰ってなかったのかよ」
『いや、何も書くこと無くて、どうしよーかなーって悩んでたら、いつの間にか寝てた』
えへへー。って、へらっと笑う咲がものすごくマヌケに見えて笑けてきた。
笑ってたら、『何で笑ってんの?』って言われたからごまかした。
「えっと、て事は、咲もまだ宿題終わってねーの?」
『まぁね!!ずっと寝てたからね!』
手を腰にあて、ふんぞり返ってる咲。
「何威張ってんだよ…」
『いいじゃん』
今度は、膨れっ面になる咲。ほんと表情がコロコロ変わる奴だなー。
まぁ、そこが可愛いんだけどさ。
『……私、将来の夢決まった!!』
「え?」
そう言うと、咲は自分の机に座り、プリントに作文を書き始めた。
咲が自分の机に戻って、20分ぐらいたっただろうか、俺はいまだに将来の夢が決まらない。本気でどうしよー。と、俺が焦ってきて唸っていると、斜め前にいる咲が、
『できた!!』
って言って、机から立ち上がった。
「えっ!もうできたのかよ!?」
咲はコッチを向いて『うん』と言った。その時の咲は少し顔が赤くなった。
「なんて書いたんだ?」
俺が聞くと、咲はさっきより顔を赤らめて、小さな声で言った。
梓の
お嫁さん…。
end
(−っ!)
(梓、…私を梓のお嫁さんにしてくれますか?)
(おぅ!!まかせろ!)
―――――――
一応ですけど、
2人はつきあってます!!