「咲〜」
『うん?』
アタシは田島に名前を呼ばれ振り返る。
「じゃんけんぽいっ!」
『えっ、ちょっ、……あ…』
いきなり、じゃんけんの合図が出され、アタシは焦ってグーを出した。田島はパー。
…負けた。
そんな事を思う間もなく、田島は言葉を続ける。
「あっちむいてーーほいっ!」
田島の指は上を向き、アタシは右を向く。
その瞬間、アタシのほっぺたに柔らかいものが触れる。
アタシの頭は真っ白。えっと、何が起きたんだ…?
「咲に、ちゅーしてやったー!」
田島の声で我にかえり、田島を見る。
田島は、悪戯が成功した時の子供のように"にひひ"と、笑っていた。
アタシの体温は、一瞬にして上がった。
end
・おまけ・
『ちょっ、なんで!?』
ほっぺただけど、いきなりキスをされて焦るアタシ。
「咲が好きだから!!」
あーもぅ、まだまだアタシの体温は下がりそうにもなりません…。
―――――――
めっちゃ短い!(>△<;)
田島は"キス"じゃなく"ちゅー"って言いそう(*´▽`*)