現国の授業は、スピードが速くて板写するのもひと苦労だ。


「あっ」


必死にノートに写していると、シャーペンが肘にあたり、コロコロと机から落ちていった。
座りながらでも、手を伸ばせばギリギリ届く距離だったので、手を伸ばす。でも、なかなか届かない。


「(あと…ちょっ…と!)」



もう届くと思ったら、細い綺麗な手が、おれのシャーペンを拾い上げた。シャーペンを拾ってくれたのは、隣の真田さんだった。


『これ沖くんのシャーペン?私も同じの持ってるんだ。お揃いだね』


真田さんは小声でそう言うと、ふんわりと優しい笑顔で笑った。





きっかけは、些細なこと…




end


(あっ、ありがとう。
(どういたしまして。あれっ、沖くん顔赤いけど大丈夫?
(大丈夫!

―――――――
沖は、純粋な感じがする。 癒し系だから(*^o^*)

ここまで読んでいただき、ありがとうございましたー




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