それは、入学して3ヶ月ぐらい経った時のことやった。
〜〜〜〜♪
「…え、…さん……に聞い……」
ウチが音楽聞きながら、寝とったら誰かが話し掛けに来とった。
顔を見たら、前の席の茶髪のフワ毛の奴やった。
起こされてイラッとしたが、ウチは耳からイヤホンを外した。
『なんて?』
「えっ?」
『だから、さっきなんて言ったん?イヤホンしてたから、よー聞こえんかってん』
「あっ、そーだったんだ。俺てっきり無視されたのかと思って落ち込んじゃったよー」
フワ毛はへらっと笑いながら言った。
「さっきのは、[何の曲聞いてるの?]ってきいたんだ」
『あー、そうやったん。でもゴメン、言う気ないから』
ウチは、そう言うと机に突っ伏してまた寝ようとした。
けど、フワ毛が「えっ!?俺何かした!?」と言いながら、体を揺すりにくる。
『あ"ーもう!こっちは眠たいんじゃ!寝らせろや!』
寝るのを邪魔されてウチがキレっ飛ぶと、フワ毛はピシッと固まった。
固まったと思ったら、今度は半泣きになりながら、ポケットからチョコを出してきた。
「…ゴメン、なんか怒らせたみたいだね。これで許してくれない!?」
フワ毛はそう言うと、チョコをウチの目の前に突き出してきた。
チョコはウチの大好物やし、許したらんでもないか。
end
(なぁ、何で話し掛けに来たん?
(友達になりたくてさ。
(ふーん、そうなん。てか名前なに?
(えっ!?知らなかったの!?水谷だよ!
(全くもって興味無かったからなー。わかった、水谷やな
(今サラッと真田さん酷いこと言ったよね!?なんか阿部みたいだー(泣)
――――――
なんだろうコレ。水谷いじめたかっただけなのに変な感じになってしまった…。関西弁だし。
まっいっか、気にしない。
ここまで読んでくださりありがとうございましたー。