センパイサイテー

当日


夢うつつで伸ばした腕に何かが触れた。柔らかく温かいそれは確かに人肌で、女で、この寝台に入り込むということはそれが己のものあるいはそうされるのが義務のような女だろうと断定して抱いた。ろくに目を開けず、そう勤めてきたのが当たり前だったので寝返りをうつのと対して変わりなく。
済んでから僅かばかりの抵抗があったことが気になったが、それよりも心地良い睡魔に従い柔い体を抱き込んでまた寝た。そう、それは覚えている。
ぐあ、とあくびと伸びを同時にしながら、狭いベッドの上から周りを見る。見慣れない地味な室内に昨日はオンボロ寮に泊まったことをどうにか思い出し、無人の室内を認識してから適当な服を羽織りベッドを抜け出した。乱れた室内はラギーの献身を相対的に表しているようで、昼代くらいは出してやろうかと少し検討して面倒になりやめる。あいつは勝手に都合をつけて奢らせてくるのでほっといても問題はない。それよりも目下の問題を追うため、漏れ聞こえる水音を追って慣れない寮を探れば、使用中らしいシャワールームをどうにか見つけた。気配を殺してドアノブを捻れば鍵は掛かっておらず、呆れつつもそのまま中へと身を滑り込ませる。現在はひとりと一匹しか住んでいないが、そもそもは百人単位を想定した寮だ。だだっ広く小さく仕切られたそこで、湯気が出ているのはちょうど真ん中あたりのブースだった。
息も足音も殺しながら近付けば、やはりここに住む唯一の人間が体を洗っている。ふむ、と考えることがあって、すぐそばから仕切り越しの姿を眺めた。 
男だった。それはそうだ、この学園は男子校だ教師も生徒も男だらけのはずなのだ、本来なら。
仕切りすらもすり抜けるように中へ入り、湯に打たれているその肩に手を置く。ぎゃあだとかにゃあだとか野生的な悲鳴の後に、このオンボロ寮の監督生が勢いよく振り返った。

「なっなんですか先輩!王子なのに風呂覗く趣味とかあるんですかいやらしい!あと早起きですねおはようございます!」
「まだ寝みい」

監督生の浴びていた湯は少しぬるいくらいで、ほどよく眠気を誘われる。こんなんじゃ目覚ましにもならないだろうにと考えながら、距離をとろうとしてか逃げ腰の監督生の腕を掴んで引き寄せた。またしても悲鳴が上がるが、今度はだいぶ情けないものだ。
腕の中のものは、見た目はすっかり男だった。角ばって脂肪の薄い体、凹凸も薄い胸板。隠すように遮る手もとても柔らかそうには見えない。
けれども、空いた手を伸ばして腰から撫であげれば、たしかに女の感触だった。見た目は変わりないが、目を瞑れば完全に女だ。びくりと跳ねる体を再度引き寄せ、平らな胸に手を伸ばす。見た目ではありえないほど柔らかく温かい。脂肪が乗っている。確実に。
寝起きに喉につっかえていたいくつかの疑問が一度に解消したので、ふむ、と感心しながら頷いて監督生の顔を改めて見る。まあ男だ、そういう魔法か魔道具を使用しているのだろう。真っ赤になって腰から砕けた様子はすっかり女のものだけれど。

「なるほど、俺が抱いたのは監督生か」
「うえっ、いや自分男で、」
「鏡見るか?ひでえ顔してるぞ」
「だ、だってここ男子寮ですって」
「今までは見た目だけで誤魔化してたようだがな」

見た目ではあるかわからない胸を昨晩と同じように揉む。立てなくなったらしい監督生が、へなへなとタイルに座り込んだ。
見た目は男だというのになんとも楽しくて、こいつがどうにか立てるように復活するまで肩を抱き込んで観察してやった。






翌日


「だって自分、こんな世界にひとりで放り出されたら確実に死ぬじゃないですか」

けろりと開き直った監督生が、しっかりと制服を着込みながらそう説明する。

「自分の世界じゃ魔法なんてなかったし。そもそも身よりもなくどこかにほっぽかれるくらいなら、衣食住が揃った学園に入ること考えるに決まってるじゃないですか。たぶん原因もここでしょうし」
「猫は知ってんのか」
「日頃抱っこも捕獲もしてますからね。黙っててもらってます」

当たり前に男物の制服に袖を通し、お腹空きましたねえとのんびりのたまう。まあ一応は警戒なのか心理的なものか、ベッドを挟んで充分な距離を取られているけれど。

「別に女子校に編入してもよかったんじゃねえのか」
「なんか学園長が意味のないことは起こらない的な話をしてました。魔法で認識歪ませてここに隔離して生活するぶんにはまあ安心だろうって話だったんです、うん、レオナ先輩ってどこまで野生なんですか」
「寝床の女は抱くもんだろ?」
「ワタシそんな常識知らない、そもそも寝床わざと入ったチガウ、ワタシちゃんとあっちで寝るつもりだったヨ」
「へんな訛りすんな気色わりぃ。用意出来たのか」
「うっす」

財布を握り込んだ監督生があちこちに顔を向けながら「グリムー、めしの時間だよー」と雑に呼ぶ。グナァとかツナァとか叫びながら猫がドアから飛び出してきて、すっぽりと監督生の腕の中に収まった。あれだけ近ければそりゃあ魔法も意味なくメスだと分かるだろう。

「先輩ー、もう出てもいいですか?忘れ物ありません?鍵かけますよ?」
「あってもラギーにとらせるっつの。朝食くらいは奢る」
「奢りか!この機会に奥から二番目のテーブル全制覇するんだぞ!」
「やだー一食で昨晩のこと精算するつもりですかー、自分の身体安くないですかー、結構乱暴でしたよねー」
「はあ?そんなみみっちい計算してるわけないだろが、一泊分の支払いだ」
「ですよねぇ」
「結局食っていいのか、駄目なのか、なぁなぁ」
「昼の分も食い貯めるよグリム!」
「了解だぞ!」

わぁぎゃあと色気のない会話を繰り広げるコンビを置いていくように鏡を通って食堂へと向かえば、焦って無様な足音が後ろにつく。昨日まではなんてことのないそれらの中にも『昨晩』の名残を探してしまって、まあ優秀な魔法がかかっているようでどこにも違和感は見つけられやしない。
食堂へと向かう人の波が出来始めて飛び出す猫を放ち、人気メニューの取り合いに参加する様子もなくゆったり構えた監督生の態度は見るものによっては苛立たしいだろうが、今となればそれらは接触を極力避けるためのものだろうと推察できた。おい、と呼べば素直に横に来る。先程までの警戒心は空腹でどこかに押しやられたらしい。

「声上げりゃ良かったろーが」

別室で寝ていたとはいえ同居している猫を気にしてか、それとも夢だったとか別人であっただとかの言い訳のためかついに最中に声を聞くことはなく、助けを求めるなりいつものように喧しく騒ぎ立てて気を削ぐなりできることはあったろうに。これはただ速い息ばかりを吐いていた。だからこそ寝惚けて実家の感覚で食ってしまったし、学園に女がいないはずであるということも思いつきもしなかった。そこはまあ、一度寝ると起きるのに時間が掛かる俺の癖も悪かったかもしれないがそこはそれ。
声さえ上げれば、猫なりゴーストなり学園長なりが来たかもしれないというのに、こいつは声をあげなかった。嬌声も悲鳴もなかった。
そんなことははじめてなもので訳のわからない不快さで隣を睨めば、少年面のそいつがにたりと笑って、そのあとすぐに少女のように笑って押し付けるような声で応える。

「嫌だけど嫌じゃなかったんで」

乙女心とか臭い話ではなくて、とようやく照れたような顔をした監督生が、素直に昨日までと変わりなくこちらを見上げる。もちろん見目は男だ、女に見つめられるのとは少し違う。けれども触り心地を思い出してしまい見ていられなくて、そいつの顔を隠すため伸ばした腕は躱されて、お腹空きましたねぇとどうでもいい会話に挿げ替えようとする。言及したくともラギーやら自寮生がじわじわと食堂に付いたものだからそんな暇も消え、自室の改良が済んだだとか調度品は実家から送られてきていただとか必要そうで必要でもない情報を囲まれて話される。
学生に容易く埋もれる背に、埋め合わせはするとだけどうにか言い捨てれば返事のつもりか空のトングがカチカチ鳴らされた。








翌々日


「どうしたんすか、それ」
「自分も知りたい。切実に知りたい」

あ、でも背中めっちゃあったかい、と真顔で開き直る監督生はいつも通りどこかしら世間ずれしていて、その背というか肩というかともかく背後にのっしり寄りかかったレオナさんは眠そうに大きくあくびをしている。のびのびとした王者らしいやつである。
腕にグリム、背にレオナさんを装備した監督生には隙がない。他生徒も顔見知りは話しかけているが、どうにも距離が空いていた。というか手渡しでよく飴を上げていた今までが変だったのかもしれないと今さらになって思う。まぁ精一杯腕を伸ばして飴やらマフィンやらを配る行動に差異はないけども。

「ラギーにも授業前の糖分をプレゼントしよう」
「ははぁー。でももっと腹に溜まるもんでもいいんすよ」
「ならばこのマカロンもお食べ……」
「よっしゃーけど溜まんないのに変わりないっすよね?」
「あとは自分のおやつがなくなるので勘弁…」
「レオナさんの分はあるんすか?」

ふむ、と頷いた監督生がごそごそと鞄を漁りオレンジ色の飴を頭上に持っていく。監督生の頭に顎を乗っけてらっしゃったレオナさんは口を開き手を使うのを怠けてそれを口に入れ、ばりばりと噛み砕く。音が響くようで「ぶああああああ」と目を白黒させる監督生は面白いが、しらっとした顔でそんなことをしてあるレオナさんはもっと面白い。

「お、予鈴」
「魔法史?」
「っす。なら一緒に行きますか」
「お前は前に座れ、寝るなよ」
「最前列で寝れるのレオナ先輩ほどの方のみですって」

目の前でそんな会話を繰り広げられて、むず痒いような指差して笑いたいような写真にでも収めたいような気持ちになる。後々価値が出る系のものになるだろう、脅しとか脅迫とか、もしかしたら買収だとかそのへんに利用しようとカメラを構えた。当人の尻尾に撥ねられたので、そういう感じでくっついてるんすかぁ、と諦めて仕舞った。







前夜


実家からなんやかんやと送られてきて改装が終わるまでは私室に入れないとかで、何故かレオナ先輩は避難先にオンボロ寮の一室を所望され、訪れて数分で寝られた訳だけれども。

「……うーん、顔がいい」
「お前、さっきからそればっかりなんだぞ」
「仕方ないじゃんか、こんなにゆっくり眺められることなんて……あれ、結構ある?」
「温室によく落ちてるだろ、コイツ。最近はこの寮でも昼寝してるし」
「たしかに」

グリムとこんな会話をしていても健やかな寝息に変わりはなく、綺麗なお顔も曇らない。昼寝だサボりだと居着いている部屋だからか警戒心は全くないようだ。まあ、温室で我が物顔して寝ている人なのだから自分たちの会話なんてBGM以下だろう。そもそも見覚えのない枕だとかクッションだとか増えてるから居心地が悪いはずがない。……幾らくらいだろうか、なんか素材があからさまにツルキラしている。

「グリム、爪を研ぐならこの部屋出てね」
「猫じゃねぇーし!つぅかコイツと同じ部屋で寝るつもりもないんだぞ!」
「自分の部屋来る?」
「テスト勉強して寝るから談話室行くんだゾー」
「寂しくなったらいつでも部屋おいでねー」
「子ども扱いもすんなー!」

教科書と枕と毛布という、即眠れそうなもろもろを抱えたグリムを見送ってさてと周りを見渡す。自分の寝室はこの部屋の向かいだ。じわじわと掃除を進めて住み心地のいい区域を増やしているけれど、生活に関わらない場所は手つかずと言っていいほどだったというのに、彼のせいですっかりしっかり掃除するはめになってしまった。
そこそこ遅い時間になったし、真面目に勉強していたつもりなので明日の小テストくらいなら一夜漬けまでするつもりもない。さっさと寝て疲れを癒やして備えるのが一番だろう。
と、その前に。
掃除が終わりベッドメイクを済ませたあたりで「寝る」と宣言し、瞬く間に熟睡した彼のお顔をもう一度覗き見る。昼間に見る怠そうな気配は薄まり、けれどもなんというか隙が無い。この部屋が落ち着かないだとか自分という他人の気配への警戒でもないのだろう、泊まらせてもらったときから盗み見ているのだから確信がある。だってこのお顔が好きでたまらないので、ちょっと観察には自信があるので。きれいだなぁと絵でも鑑賞する気持ちで好きなだけ眺めていて、ふぅ、とつい息が漏れた。
途端全く起きそうもなかった彼の腕が伸びてきて、自分が反応する前に引き倒される。声を上げる暇もなく驚いていれば、囲い込むように背中に回された腕が服をまくり始めた。
いやいやいや、さっきまで寝てたやんとエセ関西の心を引っ張り出してきて冷静になる努力をしながら彼の顔を仰ぎ見る。すっかり彼の上に乗っている状態だけれどもこの角度からでもお顔が見えて、見えていたけれども目を疑った。目が開いていない……寝てる?寝たまま、こんなセクハラかましている、と。
いやいやいやいや、と固定されて動けなくなった腕を抜くため足掻きながら思考を巡らせ続けた。
私は男装して生活している。不思議アイテムで認知を弄っているお陰もあり男部屋に雑魚寝しても疑われなかったし、極端に密着しない限りは効果があるはずだ。今だって同室といえども距離はあったし、あれ、ならレオナ先輩ってそっちもいけるの。王族こわい。
現実逃避に寄りつつある思考はブラを外されたあたりで強制的に現実に引き戻され、いやこれ女として扱ってるやんとアイテムを渡してきた学園長にクレームを入れることを決意する。いやそうするとブラ外されたんですけどって言わなきゃいけないのか……お父さんのようなあれに……嫌だな……だとか考えているうちにも手が這うし甘噛みされるし疑いようもなく愛撫を受けている。普段の扱いが嘘のように、優しく、丁寧に触れられる。大切なものにでも触っているように。いつもならもっと雑に首根っこ掴んでぶん投げるぐらいされていたし砂にされかけたし、こんな扱いは知らない。分からない。
このひとは、女の人にはこういうふうに触れるのか。
止めたければ一声発すればいい。認識を阻害するアイテムはつけいているから声は男として彼に届く。自分の性別がバレてしまうけれどもまぁ彼ひとりにバレても困らないだろう。むしろ「責任とってください」なんて軽く脅していい目を見れるかも。
ベッドに引き倒され、体の輪郭を確かめるように触れられ、声を殺す。自分が女なのだと思いだして優しくされるのが心地よくて、なんでだか嬉しくて、それで悲しくて、ひとはだがあたたかくて。
流されるまま、その手に促されるまま、あたたかさを甘受した。
まあ、隠し通す決意は数時間と持たずこの手によって暴かれて諦めさせられるんだけど。









後日


「認識阻害、なんてまどろっこしいことしねぇで変身薬使えばいいだろ」

開き直ったレオナ先輩は、人気のないオンボロ寮で遠慮のない話をするようになった。
ラギー先輩もついでに訪れることが増えつつあっても足音だかで判断してるのか話題を変えてくれるし、手土産にラグだとか軽食だとか生肉だとかをくれるし見返りは期待していないと堂々と宣言してくれるしで自分の生活はじわじわと潤ってきている。ラギー先輩と一緒にいれば細々としたバイトも入り収入まで安定してきた。王族すごい。
本日も堂々と「実験サボる」宣言をした彼が何故か私の背中に張り付いて読書している。顎を私の肩に乗せ、私の目の前でぺらぺらと本がめくられていくのだがまあ読めない。この世界に来て数カ月のぺーぺーにはこの世界の上級者向けの本なんてなんか文字っぽい柄の印刷された紙にしか見えない。そんな状態で暇なものだから諦めてマジカメをつらつら眺めた。ケイト先輩の弾き語りが気になったけどもレオナ先輩が拒否するように尻尾で叩いてくるのでさらに諦めスクロールしていく。

「変身薬、勧められたんですけどね。生えて削げる自分を想像したらむりーってなりまして」
「あ?」
「ほら、急に生えたら嫌でしょ?」

揉むでもなく避けるでもなく普通に胸に触れている腕をつんつん突いて示せば、見えてはいないけれども当たっているそこをぼんやり眺めた先輩が「成程」と頷いた。ついでになんでか肩を甘噛されてくすぐったくてつい声が上がる。

「んぐふっ先輩、前はそんなことしなかったじゃないで、んっふふふふ」
「色気ねぇ」
「諦めてください。それと体育とかも私だけどうせ別なのでバレやしないだろうとたかをくくった結果ですとも」
「ふうん」
「あと普通に違法なのでは……?」
「バレなきゃいいだろ」
「わ、悪い、知ってたけど……。まあ本当は帰れなくなりそうでそこまでしちゃうのは怖かったりします、それと、あっちに帰れるかも分かんないのに、男で戻ったらどうしようとか考えたんです」

帰れる様子もないのに馬鹿みたいですよねぇと自虐すれども胸は痛く、不安とか恐怖とかがふと襲ってくる。
ひとりなら平気だった。気をそらすためにマジカメをみたっていいし試験範囲を復習してもいいし、この世界の常識を学ぶために初等部の教科書を読む必要だってあるし、グリムを吸うのもすごい効く。
けれども体を固定されていては動けない。教科書は手の届くところにないから立ち上がらなければ無理だ、グリムは補習でまだ教室だ。
知らず上がった息が、唐突に止められる。視野まで狭まっていて状況に追いつけなくて混乱していれば、口を塞ぐのはレオナ先輩の手で、ついでに体が温かくて、首がざりざりする。わざわざ襟を引っ張って素肌に先輩の髪が執拗に当てられているようだった。風呂上がりの犬か猫がするやつだろうそれ。

「ふ、ふふ、なんですそれ」

くすぐったくて笑っていれば髪ばかりじゃなく鼻筋まで首を掠めて、唇まで押し付けられて舌まで撫であげてくる。ラインナップはひどいけれど触れ方があまりに動物らしくて色がなくて、暴れて逃げようとしても離してくれなくてそんなことをしていれば不安になんてなれるはずもなくて。
彼の唇がつり上がっているのを首で感じながら、こんなだから先日のことも恨めないんだよなぁ、と許した。現状とか、触れ合いが明らかに学友を飛び越えている先輩だとか、馴染もうと努力している理不尽な今とそれを甘受する自分とを。

「アニマルセラピー……」
「ああ?」
「なんでもないです」


20.07.30


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