君から僕へ不幸せなお話





「なあ、コイツはこのまんまでいいんじゃね?」

そんなこと言ってやるなよ、と左右田に言い返そうとしたけれど、彼の視線の先を見てつい口を噤む。俺と左右田のふたり分の視線に気付いた狛枝がニコリと笑い、口を開いた。共感を拒否したくなるような自論を語っているだとか耳に入れるのも嫌なわけでもなく物理的にその言葉はここまで届かない。
がぼがぼと吐き出される泡の向こうの表情は嫌に見慣れた読めない笑顔だ。音にならないなりに紡がれ続けるそれに妙な執着を感じて、俺はつい苦笑してしまって左右田は物理的に一歩引いた。
狛枝は、電話ボックスをふたつ横に並べてくっつけたような広さの水槽の中、少し残念そうな顔をしてまた泡を吐く。鼻にチューブをぶっ刺して泡を吐くばかりの口から言葉が出ないことに安心したらいいのかまだ迷う俺達をからかうように笑う。左右田の言うようにこのままでもいいかもしれない、とつい思ってしまっても仕方ないだろう。
狛枝が大人しくするのを見計らい怖々と電話ボックス型医療用水槽の点検を済ませた左右田が、そそくさとなにかしら書き込んだクリップボードを俺に押し付ける。細かく書き込まれた数値をざっと確認して、何だかんだそれが改良されているのを見つけてまた苦笑した。職人としての意地なのか、お人好し部分なんだか。

「ダメですよぅ、衰弱が激しいので出来るだけ負担が少なくするための処置ですが、リハビリが始められるなら早く取り掛かるのに越したことはないですし、食事も点滴より固形にした方が気分的にも回復が早まりますし……」
「だー、あー、それは分かってるんだけどよ?」

針こそ付いてないが、愛用の注射器を構えた罪木が少し強気に口を挟む。元々女子に弱い左右田だ、ゴニョゴニョと言葉を濁すと彼女と目も合わせずに逃げるように部屋を出た。
チューブに繋がっていた接続部分に栄養剤を注入し終えた罪木が細々とした処置をするのを眺めていれば、狛枝は疲れたのか水中でゆらゆらと頭を揺らして舟を漕いでいる。舟も水中じゃ沈むしかないな、なんてぼんやり考えて眺めるうちにも眠った彼が僅かな水流に揺れながらすやすやと眠りに付いてしまった。

「水槽から出して普通呼吸に移るのは、もう少し起きていられるようになってからですねぇ」
「ぱっと見は元気そうなんだけどな」
「狛枝さんですし……」
「狛枝だからなぁ……」

ひとりだけ生命維持装置が暴走して瀕死になり、運良く致命的な後遺症はなさそうなもののすさまじい衰弱のために絶対安静からはしばらく抜け出せそうにないし、意識が戻っている分やたら暇そうだし、会話もままならないために絶望からしっかり抜け出せているのかも判然としない。目を離した隙にうっかり危篤になりそうな気もするし、左右田のようにまだ割り切れているのかあやふやな奴もこの島にはいるし、その状況を総合した感想が「狛枝だなぁ」、に落ち着いてしまうのは仕方ないと思う。
それに、元気そうに見えて罪木の見立てでは結構重症のはずなのだ。喋る真似事でだって相当な体力を使っているはずで、それなのに辛そうな様子は全く見えない。そういった極限状態なんて慣れてるんじゃないか、という彼女の下した診断がまた複雑な気分にさせてくれるのが狛枝である。

処置が一通り済んだらしい罪木を他の患者の元へ行くように促して、ひとり水槽の前に座って中の彼を見る。揺れる患者服と髪は孕むのが空気ではないというだけで現実味が薄く、それを見つめていると取り留めのないことしか考えられなくなったので目をそらして膝に乗せたままだった資料を捲った。目の前でゆらゆらしている彼のカルテだとか、他のメンバーの日誌か報告書か分からない手書きの寄せ集めだとか、島外で起こる最近の出来事の推察だとか、密度も温度差も多岐に渡るそれらを片手間にファイリングしていく。暫くそれを繰り返して目頭を揉みながらつと顔を上げれば、いつの間にか目を覚ました狛枝が興味深そうに俺を見ていた。

「……ん、これか?なんだ、違うのか。これ?」

データに興味があるのだろうかと適当な紙を掲げるけれども、視力の問題か興味の問題か首が縦に振られる気配はない。ゆらゆらと煩わしそうに見える髪を揺らして、泡も吐かずに視線だけで何かを訴える。

「左右田にボード作ってもらっただろ。何か用ならそれに書けって」

子どもが文字を練習するようなボードなら彼の手の届くところにくっ付いているのだが、今のところ落書きにしか使われていないため真っ白だ。意思の疎通が果たせたことはなく、また大量の泡を吐いて狛枝が喋る。くぐもった声すら聞こえてこないから実際喋ってるのかも怪しいというのに、喋る真似事は意地でも止めないらしい。まあ、彼なりの暇つぶしかポリシーなのだろう。
素直に休めよと促すけれどもそれすら聞き入れてもらえないようで、重そうに腕を振りかざしながら泡を吐く。どうしたもんか、と泡の行方をひたすら追っていれば、もっと問題が増えそうな足音が迫るのが地響きから伝わってきて頭を抱えた。
一旦スライディングで病室を通り過ぎた人影が、何事も無かったかのように片腕を高く掲げてしれっと入室する。

「ちーっす!ちすちすちーっす!唯吹が来たっすよー!お見舞いの品としてメロンっぽい椰子の実持ってきたっすー!」
「うわっ、すっかり元気だな澪田」
「リハビリ卒業したしバイクも盗めちゃうんすからね!ついでに走り出してこの支配からの卒業まで行っちゃうんすからー」
「左右田のバイクは盗むなよ。あれ逆向きに走るらしいぞ」
「逆に……?いや逆に乗りたく……なる!」

やたらと丸い、けれどもメロンっぽいかと言われれば首を捻る椰子の実を受け取り、窃盗を本格的に検討し始めた澪田に空いているパイプ椅子を勧めた。果物もある事だし、見舞い客も看護師も来るし、そこに鎮座するのが水槽ではなくてベッドだったなら立派な病室のようだ。プログラムから起きた当初の有様を思えばちょっと感慨深くなるものである。当初はもう廃病院のホラーアトラクションだった、施設の崩壊具合とかパニックの叫び声とかが相まって。

「おっ!凪斗ちゃん珍しくおっきしてるんすね。元気?飴ちゃんいる?」
「いや舐められないって」

また狛枝がガボガボと激しく泡を吐いたが澪田は怯まない。むしろ指差して「何言ってるかわっかんねー!」と腹を抱えて笑っている。狛枝までもがガボガボと笑い始め、なんだか知らないがふたりとも楽しげである。ついていけないし理解しようとも思わないが。
一通り笑って咳き込んでいる澪田の背中をさすってやっていれば、予備モーションもなく復活した彼女がゆったり足を組んで寛いだ。

「それにしてもー、今の凪斗ちゃんってまんまアレっすよね」
「ああ、ホルマリン漬けだろ?」
「違うっすよー!創ちゃんにはエロスとロマンスが圧倒的に足りてないー!」
「足りなくても困らないな、それ……」
「唯吹が言いたかったのは人魚姫っすから!エロスとロマンにロック!」

澪田の言葉を受けて、目の前の狛枝をあらためて観察する。ゆらゆら揺れる髪、髪に負けないほどに真っ白な肌、口元から上がる泡。
凄まじく上がる泡。目を見開いて頬をぐいと吊らせて笑う顔。こちらの話に思うところがあるらしくまだまだ上がり続ける泡、明らかに疲れ果てているのに喋るのをやめようとしない謎の意地の見える顔色。というか狂気の滲む顔。

「いやいやいや」
「水中の幸薄系美少年……うんうん、いい感じに絵になるっすわー」
「今、王子も結婚相手も出席者も自分も殺しそうな顔してるぞ、あいつ」
「あらーロックだね凪斗たや」
「ロックだな……」

何気ない一言で大量殺人鬼を生み出した澪田は「っべー、あと三件は見舞い行くんだった、っべーわ時間配分ー」と呟きながらなんの余韻もなく退出し、俺、泡を吐く狛枝、人魚姫の例えと丸々とした椰子の実だけが部屋に残された。気まずいような慣れたような中途半端な空気感で、世界情勢だとかの資料を片付ける。気力面か体力面かも知らないが疲れたらしい狛枝は珍しく沈黙して、だが寝ることはせずもの思わしげに俯いていた。
ゆらゆら、重力から開放された髪が輪郭をぼかして揺れる。確かに鼻にチューブが通っていても幻想的と言えそうな風景だ。左右田の言っていた「このままでもいい」という言葉がまたじわりと浮上してくる。
こぽり、と大人しめな泡を吐く狛枝の、やたらと神妙な表情にまた呆れとか心配だとか様々なものが混ざった感情が湧き上がる。

「まあ、喋れないし人間界に馴染めてないし人魚姫も納得できるよな」
「……!……!」
「おい、大声出すなって。体力ないくせに無理してまた注射のフルコースされても知らないぞ」
「……?」
「心配してるに決まっ……あ」

何気なく返答して、狛枝が目と口をひん剥いたまま固まったのを見てしまって後悔した。
つい、普通に返事をしてしまった。聞こえもしない声に返事をするのはおかしいだろうと思って今までほぼ無視してやり過ごして来たというのに、泡の合間からの読唇術でやたらと激しい独り言を盗み見ているなんて知られたら様々なところで弊害がありそうなもので気付かれないようにしていたというのに、物凄い普通に返事を返してしまった。
こぽ、と普通の呼吸くらいの泡を吐くだけの狛枝と、弁明を考える俺で、部屋の沈黙は重い。普段なら聞こえないのをいいことに好き放題言っている狛枝でさえも流石に口を閉じているせいで視覚的にも聴覚的にも重い。遠くに聞こえる澪田と西園寺と罪木の悲鳴じみた声がいっそもう羨ましい。まあ悲鳴と笑い声しか聞こえないので普段なら混ざれと言われたら拒否するやつではあるが。

「………、」
「いやいや、別にお前がいつも通り自虐してたのを通訳する必要ないだろ、言いたいことあるならボード使えばいいんだし」
「………」
「口閉じてても流石に分かるぞ。変態って思ってるだろ、その顔」

ものすごくもの言いたげな顔にそう言ってやれば、先程までの驚いた表情はどこへやら蔑む視線で体を抱き込む。物凄い被害者面である。勝手にペラペラと喋っていたのはそっちであって俺には責任はないはずだ、いや、むしろ。

「そもそも、聞こえてないからって好き勝手言う方も少しは悪いだろ」
「…………」
「ああそれも聞こえてたよ。だから栄養剤の味変えたろ?」
「…………。………………………」
「試しに落語するなよ。顔色やばいぞ」

遂には出鱈目に自虐的な寿限無を唱えだした狛枝は、表情ばかりは会話の最中のようだ。けれども泡の間から見える唇は紫で言葉の羅列は限りなく意味がない。そんなになってまで会話を続けるのは体に毒だろうと思うのに、彼は執拗に唇を動かして俺を見る。中身があったりなかったりする一方的な言葉を形作りながら。
ああ、やっぱり狛枝は狛枝だった。言葉が伝わっていると分かればこんなにも面倒で、伝わらないと分かっている言葉は屈辱だったと言わんばかりに抹消する。そんなに、酷いものではなかったのに。シンプルにありがとうと言ったり暇だと呟いたり栄養剤がポリプロピレンのような味だと愚痴っていただけで、確かに恥ずかしいかもしれないけれどもコミュニケーションとしてはおかしくないことばかりをその口から吐き出していただけなのに。いつもの他人の反応を見たいがための言葉よりもよっぽどシンプルで分かりやすくて好意的なものだったのに。
今や明確に俺にだけ向けられている言葉は、人魚姫なんて喩えられないほどに苛烈に諸々を訴えてくる。その言葉の中にさえ、現在の体調だとかへの嘆きがすっぽりと抜けているところは、足の痛みを隠した人魚姫と言えなくもないだろうか。言わないけども。

「聞かな……いや、見なかったことにするし、嫌なら忘れてやるから気にするな」
「………、……」
「分かったから、もう休めって。起きたらちゃんと気が済むまで話してやるから」

話し相手になる約束をすれば、やはり無理をしていたらしい狛枝は気絶のような早さで眠りにつく。こぽり、とその口から微かに泡が出るのを見守ってから、またうっかり彼が死にかけないように監視をした。泡にはならなくとも、死にかけてはいる彼のために。狛枝が人魚姫なら王子は誰になるんだろう、なんてどうしようもないことを考えながら。
















「ねえ、ここに置いておくよ」

電気も付けず、窓もない部屋で椅子に腰掛ける彼に声をかけるけれども、反応らしい反応は返ってこない。椅子に座って壁を向いた彼は見ている限りは息をしているだけだ。中では人間の脳には膨大すぎる情報をひたすら整理しているのか、もしくはふたつの人格で今後の相談でもしているのか。ちょっと休むとしか言わなかった日向クンに何が起こっているのかなんて、僕らにはどうしようも無く推し量れないけれども。
視線を向けることもなく手の届くところに置かれていたサイドテーブルにその手が触れ、保存食をもそもそと無表情のまま摂取し始める。ハムスターの食事のように見えてつい笑ったけれどもそれも咎められずに済んだ。あまりに関心が向けられなくて。
もうひとりの彼じゃないけれど、つまらない。
独房にしか見えない個室にはベンチひとつと彼の座るひとり用のパイプ椅子、盆を乗せてしまえば何も置けなくなるテーブルしかないしそれしか置けるスペースがない。彼の見ているらしい壁の配線は剥き出しに張り付いているけれど、睨んでもなにも面白くないだろう。長椅子に落ち着いて、観葉植物の方が活き活きして見えそうな表情から何か見えないかと見つめてみる。

「ねぇ、それ美味しい?頭使ってるだろうと思って甘い味を選んできたんだよ。今の君なら砂糖でも構わないって言いそうだけど、砂糖も結構な贅沢品だよね、今じゃさ。油田とか温泉なら見つけられるけど、流石に農作物は幸運じゃどうしようもないからなぁ……」
「………」
「井戸は出たから良かったよね。川も海も汚染が酷いらしいけど、運良く飲料水に使えるのが見つかるなんてね。僕だけ夕食がひっくり返ったくらいの不運で済むなんて本当についてるよね」
「………」
「あはっ、この間までと状況が逆だね!ボクのひとりごとを全部盗み聞きしてた日向クンは要らないところにまで相槌打ってくれてたのにね!」

常なら呆れたように口を挟むくせに、瞬きと息以外動作のない様子は面白みがない。
これは思っていた以上に落ち着かない。というよりも最早腹立たしい。あの時の屈辱は忘れようもなく、仕返しの機会が訪れたと思ってわざわざこうして引きこもった彼を尋ねてきて携帯食の隣にすき焼きキャラメルを置いても無反応。粘つくそれも苦もなく消費されていくのを眺めて、感情の行き場をなくして視線をさ迷わせた。もちろん何も見つからない。彼からのリアクションがないというのは滅多に無いことで、当たり前のものが無いことにまた苛立ちを募らせる。

「ボクの才能って平和だと困るだけだけど、サバイバルしてると重宝してもらえるからとても嬉しいよ。みんなが快適に暮らしてその才能を存分に発揮できる環境を整えるのに一役かえるんだ、ボクにはあまる名誉だよね」

泡にならずに言葉として連なる声はけれども誰にも拾われることもなく、一方的な話を続けながら立ち上がる。病み上がりの体は少し椅子に落ち着いていたくらいでぽきりと間抜けな音を骨から鳴らし、何故か気恥ずかしく思い少し笑ってみるけども当然彼はこちらを向いていない。食事が終わって、また最低限生き物と言えるような有様に戻っている。ボクは話せるのに言葉が届かない。焦れったいし、苛立たしいし、悲しい。話にでも独り言でも付き合ってやるから、と請け負ったのはどこの誰だったか。言葉に責任を取らないのはあんまりに無責任じゃないかと詰りたくなる。
ピンと伸びたその背に立ち、役目を果たしていない椅子の背もたれに手を付いて彼の顔を覗き込んだ。アンテナのように立ったくせ毛が頬を掠めて、むず痒さにそれを手で払ってみると元の位置に戻ろうとするのが面白くて何度か繰り返した。反応はない。
ねぇ、と肩に手を置いて耳元で話しかけてみる。反応なし。
彼の周りをゆっくり歩いて一周する。反応なし。堪えてきた。白雪姫だったらキスで起きるけれども、人魚姫はどうだったろうか。ナイフで刺そうとすれば起きるだろうか、それとも人工呼吸?目の前で歌でも歌おうか?そもそもどちらが王子役だろうか。あの医療用水槽では、ボクが人魚姫だと澪田さんが笑っていたけれど。
彼の前に跪いて、彼の膝に手を置いて伸び上がってみる。体重なんてものは烏滸がましいので掛けないけれども、距離感が掴めないので触れるしかない。そのまま上を目指し続け壁と彼の視線を阻むようにした。視線は遠いまま、その眼球に笑っているボクの顔が映り込むくらいの距離になれば鼻先に彼の呼気が当たって、あぁ生きてたなあと実感する。
不意に、その目玉が動き出して焦点を結ぼうとする。くせ毛の運動みたいな無機質な反応ではなく、しっかりとした意思を持った動作だ。ボクを映したままの目玉がボクを認識し、見開いて、勢い良く仰け反る。それはもう、ボクまで一緒にひっくり返って彼の上に着地するくらいの勢いで。

「ふふ、起きたね」
「………!」
「なんだいそれ、言葉にもなってないじゃない。ボクは読唇術の才能なんてないから何を言いたいのか分からないよ。あぁ、引かれるのには慣れてるから日向クンは気にしなくていいからね、ボクみたいなゴミ虫が近付けば離れるのは脊髄反射みたいに当然だからね」
「………」

引かれるのは慣れているけれども、赤面した挙句に絶句しながら仰け反られたのは初めてで、でもそれには触れないでおこうと思う。触れはしないけれどもなかなかに嬉しい。
体重を掛けないようにという努力虚しく、むしろ全面的に彼に乗っかっている状態に陥ってしまった。けれども彼の焦点がこちらに向いている。愉快だ。

「ねぇ、何か言ってよ」

触れている体が熱い。バクバクと鼓動がする。ナイフは持っていないけれど、心臓の在処は手に取るように伝わるほどだ。

「ボクを理解してくれるんだろ?そう言ってたじゃない、ねぇ。どうしてそんなに真っ赤になってるんだい。言ってくれないと分からないし、ボクも困るよ」

ようやく人の言葉を思い出した暫定王子様は、真っ赤な顔を熱い手で覆ってあんまりだ、と唸った。ロマンチストでもないはずなのに。



18.01.28


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