答えや理由なんていらない こんなにも落ち着かない時が来るなんて、思いも寄らなかった。 「よぅ、西条。よく眠れたか?」 目の前のこの男、原田左之助。一月程前に此処に来た新しい奴。 「…別に。」 素っ気無い返事を返すと、そうかっと苦笑いを含んだ返事が返ってきた。本当だったら望んでもいない返事なんか聞かず、すぐにこの場から消えるのが俺にしたら普通だ。 「まだ、意地張ってるの?なんだか、刹らしくないね。」 「盗み聞きなんて、いい趣味してるな。それに意地なんか張ってねぇよ、ただ嫌いなだけだ。」 「結構良い人だと思うんだけどな、彼方だってああして仲良さげに話してるし。」 先ほど居た場所に眼を向ければ、総司の言った通り彼方が原田と話している。 「俺にはそうは見えないけどな…。」 「ふぅん、本当に進歩しないんだから。」 呆れたような言葉を吐いて、総司は俺を通せんぼしていた体を退かした。 「進歩なんて俺には必要ない。――ただ、」 刹が去り際に言った言葉はしっかりと沖田の耳に入っていた。 「やっぱり、刹は刹だね。」 ふっと口元に笑みを描いた。 ――――― ――――――――。 ざわざわっと急に騒がしくなったお昼頃。落ち着きの無い隊士達を不審に思い。俺は中庭の方へと足を運んだ。途中、耳に入ってきた。"新入り"という言葉に頭が痛くなった。ただでさえ、新しい奴が入って来て苛ついているのに。これ以上増やされたら危うく誰かを斬ってしまいそうだ。そして見つけた隊士達の蟠りの中に土方さんの声が聞こえた。群がる隊士達をのけながら、円の中へと体を進める。どんどんと中へと進むにつれ、はっきり聞こえてくる土方さんの声と聞いたことも無い、おそらく女の者と思われる声に疑問を抱く。たどり着いた先、目に映ったのは色素の薄い黒。 「…あんた、誰?」 俺の本能が警告を始めた。 2010/11/07 うわぁ、すっげー駄目文 しかも、慧c出てない。 一回目からこんなんでいいのか…。 雪子さん、ごめんなさい!! 上手くかけてないけど、よろしくお願いします!! 執筆者⇒芹 戻る |