僕が先
私の膝の上で寝ている彼の頭を撫でる。
今なら…
といつもは言えないような言葉を呟いてみる。
すると大きな瞳が開いた
「ナナシ、駄目だよ」
なにが…?
「それは僕から先に言う決まりなの、だからさっきのは無し」
そう言うと彼は私の頬に口吸いを…
「だからこれからは先に言わせて?……好きだよ」
140字ss 綾部
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