面影を見た。
ふと、思った…
40代の恋というのは他人から見たら見苦しく思われるかも知れない。
まぁ、別に何と思われようと自分は気にならないが…
「遅咲きの花を嗤うように、人は僕らを見たら嘲笑するのかな?」
君の意見が聞きたくて話を振ると、君は少し考えた後、
「…そうね、ある人は私達を嘲笑うでしょうし、またある人は微笑みをくれると思うわ」
「どうして?」
「だって…たとえ遅咲きの花だとしても、花は美しく咲き誇るでしょう?」
「僕らは咲き誇れていると思う?」
「勿論」
そういって君はふっと微笑む。
そんな君に、今は亡きあの人の
面影を見た。
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