序章



「失礼しま〜す…学園長先生?」


私と学園長が待っていると、久々に聞くどこか間延びした幼なじみの声。


「喜三太っ!!」

「はにゃ?撫子?なんでなんで!?」

「あのねっ!!」



私は、喜三太に私が忍術学園に「忍たま」として途中入学すること、そして、女ということを他の忍たまに秘密にしなければいけないことを話し、忍術学園では「撫子」ではなく「圭助」として過ごす事を話した。


「だからね、私の事、内緒にしていて欲しいの、先生や事務員の人には言ってあるけど…」

「…僕が言っちゃったら撫子が困るって事でしょ〜?」

「…うん」

「じゃあ、言わない!約束する!!」

「喜三太…」


私はぎゅっと喜三太に抱き着く。
すると、喜三太はふにゃっと笑って


「だって撫子が悲しいのはいやだも〜ん」

「ありがとうっ」

「うん、じゃあ…これからは圭助…よろしくね?」

「うん!よろしく喜三太!!」





明後日から、私の忍術学園での生活が始まる!


楽しみだなぁ……







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