「もっかい、食べていー?」


「柚ちんもまいう棒食べるー?」

ごそごそカバンを漁ってたら見つけたまいう棒の1つを柚ちんに渡す。

「んー、食べる。ありがとー」

 サクサク

食べながら柚ちんを観察。オレよりだいぶ下にある頭。ふわふわの髪、マシュマロみたいなほっぺたに、アメみたいにきらきらした目。うわー、なんか、

「…食べたい」

「何が…んむぅ!?」

オレの声に反応して顔を上げた柚ちんの唇に自分のを重ねる。まいう棒の味がする柚ちんの唇をもっと感じてたくて、角度を変えて何回もキスする。

「んー…!」

 ぱしぱし

さっきから柚ちんが苦しそうにオレの胸板をたたいてくる。多分、キスをやめてほしいんだろーけど、涙目で見られても逆効果だし。その表情が余計にオレを煽ってるってわかってないでしょ。
逃げようとする柚ちんの後頭部を手で押さえて、無理や舌をねじ込む。

「ふっ…ンっ…」

舌を絡ませれば柚ちんが甘い声を漏らす。なんか、このままだと止まんないかもー。煽ってくる柚ちんが悪いんだよー、なんて心の中で言って、柚ちんの服に手をかける。

「っ!?…はぁっ…!」

「なんで押すのー?柚ちんヒデー」

せっかくいーところだったのに。息を整えてる柚ちんにちょっと不満。

「ハァ…今日はダメです」

「はぁ?なんでー?」

「いや、私もう帰る時間だからねー?」

「おねがいだからー」

「っ…」

柚ちんがオレのおねがいに弱いの、知ってるし。うっって詰まってる柚ちんにもうひと押し。






「もっかい、食べていー?」






 

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