ゴミ箱 | ナノ


#後半に性的ワードある




「ダンデは腰が細いね」
「そ、そうか?」
「うん。あ、広背筋が発達してるから、細く見えるだけなのかな」
「なまえの腰も、十分細いと思う……」
「そう?」
「うん……」
「そっか。ねえ、触ってみてもいい?」
「あ、ああ」
「……やっぱり細いね、私も少し運動しようかな。お腹周りに効くメニューはある? 私でもできそうな……」
「いや! なまえには必要ない」
「なんで?」
「なまえは今のままがいい。変に細くなって欲しくない」
「変に細くなろうとはしてないよ。普通にお腹周りが気になってきただけ」
「しなくていい」
「……ぶよぶよになっちゃうよ」
「なってもいい」
「なりたくないの。人並みの筋力をつけたいだけ。無理なダイエットをされるより良いと思うけど」
「む……」
「一緒にどこかに行ったときに、わたしだけ先に疲れちゃうのはよくないでしょ」
「オレが運ぶ」
「わたしは荷物じゃないよ」



「ダンデはキバナさんとキスしたことあるの?」
「は?」
「SNSを見てたんだけど、ダンデとキバナさんがキスしたり抱き合ったりしてる絵がたくさん出てきたよ」
「は?」
「写真はないのに。試合中にしたの? 映像が残ってないのかな」
「待ってくれ、どうやったらそういうイラストに辿り着くんだ」
「わたしのロトムがとにかく隠すから、なんだろうと思って」
「ごめんなさいロト! ぼくが興味あって……隠したけど履歴から見つかっちゃったロト」
「なんてことをしてくれたんだ!!」
「本当にごめんなさいロト!! 好きなイラストレーターが描いてたロト!! そんなの見たいだロ!」
「なまえ! オレはキバナとキスなんかしてない! オレはキミとしかキスしない!!」
「そんなに否定するってことは、やっぱりしたことがあるんだ」
「ない!!」
「ソニアとしてるのもあったよ」
「なんでそんなに探究心が強いんだ」
「気になったから」
「キミはオレにキバナやソニアとキスして欲しいと思ってるのか?」
「ダンデがしたいならすればいいよ」
「そういうのは言わないでくれ。したいならすればいいって……じゃあオレは今キミにキスしたいからキスをするからな」
「いいよ」
「えっ」



「友達が私たちをイメージしたピアスを作ってくれたの」
「ピアス?」
「そう。耳飾りだよ」
「それは知ってる! キミはピアス穴を開けていなかったと思うんだが、開けるのか?」
「ううん。飾るよ。ほら、右耳がダンデをイメージした色で、左耳がわたしをイメージした色なんだって」
「いいじゃないか。せっかく貰ったんだからつけたほうが……」
「……そうだね。ピアスをイヤリングにできるパーツを買おうかな。それで、友達に会う日はつけて行こう」

「じゃあ友達に会いに行ってくるね」
「……」
「なに」
「すごく似合ってる。でもそれは……オレとなまえが、片耳ずつにつける前提のやつじゃないのか?」
「なんで?」
「だからこう……オレがなまえの色のをつけて、なまえが……」
「……? そうなのかな……」
「分からない……でもたぶんそうだと思う、キバナに教えてもらったから間違いないと思う……」
「やっぱりキバナさんと凄く仲いいんだね」
「まだその話引き摺るのか?」



「お風呂場の排水溝が詰まってて、しかもすごい匂いがしてたから掃除してみたらゲル状の何かがこびりついてたんだけどそれの原因ってダーンデ?」
「……そ、そう……だ……」
「また一人でしてたんだね」
「……! う、うう……!」
「せめて水で流してね。お湯だと固まっちゃうから」
「違う、そういうのじゃない……!」
「何が? それかコンドームに出すとか。新しいオナホールを買おうか? なんかすごくいいのが最近出たんだよ」
「違う、そんなことをするくらいなら手伝って欲しい……!」
「なんで? 手伝わなくてもできるよね」
「そういうプレイがしたいんだ」
「そうなんだ……近くのお店を探しておくね」
「違う! キミにして欲しい」
「じゃあもう二度とお風呂場でオナニーしないで」
「わかった……」
「……わたしがダンデのオナニーを手伝ったら、オナニーじゃなくなっちゃうんじゃないかな」
「……オレはオナニーがしたいからしてるんじゃないんだ」
「そうだったの」
「そうだ」
「したいときはないの」
「あるにはある……」
「排水溝が詰まる原因になった日は?」
「それは……シャワーを浴びていたら急に……そう言う気分になって。仕方がなかったんだ」
「そうなんだ。次はちゃんと冷水で充分流すか、排水溝には流さないようにしてね」
「わかった……。……、……?」
「なに?」
「手伝ってはくれないのか?」
「お風呂掃除の続きしてくるね」
「なまえ」
「換気扇も見ておこうかな」
「なまえ」



「ダンデ、キスしようか」
「えっ」
「したくないならいいよ」
「したい! したくないときなんかないぜ」
「逆にすごいね」
「キスしよう、なまえ!」
「うん、いいよ」
「……!」
「……、」
「……。……なまえ?」
「なに」
「キスしないのか?」
「ちゅ」
「!!」
「そんなに驚くこと?」
「一瞬すぎて」
「長いほうがいいの?」
「いや、その、いきなりすぎてあまりのスピードに驚いただけだぜ」
「でも先にしてもいい? って聞いたよ」
「そのあとが、いきなりだったから、」
「……? しないのか? って聞かれたからしただけなんだけど、そうなんだね」
「うう……なまえ……もうオレはおかしくなりそうだ、あんまりめちゃくちゃにしないでくれ」
「まだなにもしてないしダンデはいつもちょっとおかしいよ」
「うう……」

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