SSS | ナノ


(GOGO二号さんの設定)
(会話文です)
(真名バレ回避のため「新宿のアサシン」と書きましたが、正確には新宿シナリオに登場するアサシンくんではありません、ごめんなさい)
(後半のは諸説あります)



「おにいさん、三十分後にレイシフトするそうなので準備してくださいと管制室から通信が」
「もう一回」
「三十分後に」
「違う、その前」
「すごくカニが食べたい」
「違う! その後!」
「……おにいさん?」
「そう、それ!」
「おにいさん」
「おう!」
「……三十分後にレイシフトですって。早くそのゼリー食べちゃわないと」
「んー」
「んーじゃなくて」
「食後の休憩も必要だろ」
「準備とかないんですか。装備整えるとか。食後の運動とか」
「お、じゃあおねえさん、手伝ってくれる?」
「はい?」
「食後の運動」
「わたしはレイシフト予定もなにもないのでしませんです」
「……たまには運動しねぇと身体が鈍るだろ? いざってときに身体が動かなかったら死ぬぞ」
「そのときは、アサシンさんに助けてもらうので」
「……は?」
「いや、やっぱり準備運動手伝わせてもらっていいですか。確かに非常時に何もできないというのは職務放棄の前借りというか……」
「……」
「……? おにいさん?」
「やっぱ、もう行く。おねえさん歯に海苔ついてる」
「え!!」
「じゃ、管制室でな」
「……ちょっと、海苔なんかどこにもついてないじゃないですか!」
「奥歯ー」
「……んあ……、奥歯にも何もついてないですよ! ちょっと!」



「おねえさんは、おかあさんじゃ、ない?」
「そうだね、わたしはおかあさんじゃッ、な、い、ね!? えっ、ジャックちゃ……アサシンさん!?」
「あ、あ、アンタさあッ! 何チビと普通に会話してんだよ!? おー怖! あー怖っ!」
「そんな乱暴な持ち方しないであげてください! ジャックちゃんがかわいそうでしょう!」
「たかーい!」
「逆に楽しそうだっつーの! いいか! おねえさんはダメだ、こいつに近づくな! 絶対! 絶対に!」
「フリですか!? なんでおにいさんは良くてわたしはダメなんですか! ずるいです!」
「……おにいさんは、おかあさんじゃない……おかあさんは……おねえさん?」
「おねえさんはお母さんじゃねぇの!」
「うー……」
「なんですか? そんな近親相姦みたいな……」
「うるせえ! ……ジャック!」
「あいよぅ!」
「修練場だ。修練場に行こう。お前のお母さんがたくさんいるところだ」
「おかあさん! おかあさん、たくさん?」
「おー、たくさんいるからなー」
「えっ勝手にレイシフト開始しないでください、ちょっと」
「おにいさんはワイバーンをやっつけてね!」
「いいよぉ、チビにたぁくさんスターやるからなー、いっぱい殴れよー」
「わーい!」
「ちょっと!?」



「すっかりジャックちゃんのお兄さんですね」
「俺のほうが先に来てるからなぁ」
「およめさん! だっこ!」
「お嫁さん?」
「っ、ばッ……! チビ!」
「……! およ……おか……おねえさん! わたしたち、あの……」
「おひめさま抱っこのことかな?」
「そう、おひめさまだっこ!」
「……腕力が足りない……赤ちゃん抱っこでいいかな……?」
「うん! ……えへへ」
「…………」
「コアラみたーい……、なんですか?」
「いや……」
「アサシンさんも抱っこですか?」
「はぁ!?」
「おにいさんも、だっこ?」
「……! 俺は! 抱っこ、する側なんだよ! おらっ!」
「わーっ!?」
「わー! だっこ! 高いだっこ!」
「降ろして降ろして! アサシンさん! 怖い怖い!」
「……、よっ、と」
「だっこ、おわり?」
「ん、終わり」
「……死ぬかと思った……」
「もういっかい! もういっかい!」
「しません! しません!」
「えーっ!」

「おねえさんを抱いた」
「うるさいですよ!」
「おにいさんは、おねえさんを抱いた!」
「うるさいですよ!!」
「おねえさんは、わたしたちを、抱いた……かいたい、する?」
「……かいたい?」
「しーまーせーんー! 何回も言うけどおねえさんはお母さんじゃねぇの!」
「うー、おかあさん……」
「じゃあ、アサシンさんがジャックちゃんのおかあさんになってあげればよいのでは」
「俺は!! 男!!」



「おかあさんが飴をくれたの!」
「マスターさんが?」
「うん! おねえさんにも分けてあげるね」
「ありが……これ魔石じゃ……」
「おにいさんは?」
「おにいさんは、あそこでねんねしてます」
「おにいさんにも、飴あげたかった……」
「じゃあおねえさんが二つたべちゃおー」
「だめ! これはおにいさんのぶん!」
「ジャックちゃんはおにいさんのことが大好きだねー」
「……? そうでもないよ」
「えっ」



「おねえさん、抱っこする!」
「抱っこ? はい……、……?」
「違うの! わたしたちがおねえさんを抱っこするの」
「え? ……無理じゃないかな」
「ううん!」
「っ!? わーっ!?」
「おひめさまだっこ!」
「え!? ジャックちゃんこんなに力持ちだったの!? 重いでしょ!? 降ろして降ろして!」
「……おろすのは……、イヤ……」
「えー!?」
「おねえさん、わたしたちのおかあさんになってくれる? ねえ、おかあさん……」
「……」
「わたしたち、おかあさんのおなかで、ねむりたいな……」

「ハイ終わりー」
「あ」
「ギャーッ!」
「あーっ! やだ! おにいさん! おかあさんを返して! わたしたちのおかあさん!」
「おねえさんはお母さんじゃねーの! 俺のおねえさんなの!」
「アサシンさん!? 待っ……降ろして! ちょっと!」
「あー……、冷や汗かいた」
「落ちちゃう!」
「落とさねーよ!」
「……おかあさん、どこ?」
「マスターなら厨房」
「ちゅーぼー……いってくる」
「おー」
「……降ろしてもらえませんか」
「なんで」
「これじゃお姫様っていうか……赤ちゃんみたいだし……恥ずかしいし……わたし重いし……あとわたしはアサシンさんのおねえさんじゃないし……」
「……おねえさんは、今、チビ助の母親にされそうになってたんだよ」
「じゃあアサシンさんがおとうさんでいいじゃないですか……」
「はぁ!? アンタ自分が何言ってんのか分かって、ねぇよな、うん」
「ママー……」
「アンタが幼児退行してどうする」
「アサシンさんの腕の中安心する……」
「は? ……はあ〜?」



「……ジャックちゃん、服着ようか」
「ふく?」
「うん。見てるだけで寒くなっちゃって……適当なパーカーしかないけど、とりあえずこれで……」
「おねえさんの服!」
「(パーカーの裾から生足が見えて逆になんかスケべな感じになってしまった……)」
「ぶかぶかだー、えへへ、おねえさんの匂いがする……」
「俺は?」
「うわっ、いつの間に……おにいさんは支給品のパーカー持ってるじゃないですか。あの、クイックって書いてあるやつ」
「わたしたちも、おにいさんと同じの持ってるよ!」
「じゃあなんで着てこないの!?」
「おねえさんのふく、着たかったから!」
「ジャックちゃん……!」
「チビ助……おまえ……おまえってやつは……! 天才か」
「きゃっきゃっ」
「……なんか寒くなってきたな!」
「部屋に戻って服取ってきたらいかがですか?」
「いやそういうんじゃなくてさぁ」
「空調見てきましょうか?」
「ちーがーうー」



「だーれだ! えへへ」
「うわ!?」
「だーれだ!!」
「うーん……誰かなー? ……もしかして……ジャックちゃん!」
「わー! 当たり! どうしてわかったの?」
「よじ登られたからかなぁ」
「じゃあ、おねえさんは、豆の木?」
「ジャックと豆の木? どんな話だったかな……」
「しゅじんこうのジャックがね、牛と豆を交換するの」
「うんうん」
「それで、巨人がね、空から落ちてきて、死ぬの。ハッピーエンド!」
「なんかいろいろ飛んでないかな?」
「そう?」
「……だーれだ!」
「うわ!?」
「ヒント! 第一回カルデアめんこ大会優勝者と言えば?」
「こんなことするのはアサシンさんしかいないでしょう!」
「……チビ助のときと全ッ然反応が違うし、それじゃあヒントの意味がねぇだろ!? 迷うフリくらいしろよ! 正解だよ!」
「アサシンさんはジャックちゃんじゃないし……」
「まあ……そりゃあな……」
「おにいさんも、おかあさんを探してるの?」
「んーん、俺が探してたのはおねえさんのほう!」
「何かご用ですか」
「周回ついでにカニ獲ってきた」

「おねえさんはカニさんが大好きなんだね」
「カニ嫌い以外は、カニって言われたら目の色変えちゃうもん……」
「おい荊軻! それ俺のだろ!」
「いいじゃないかー! 今夜カニにしようと提案したのは私だぞー! それに、カニ漁なんてやったこともないくせに、一丁前に張り切ってたのはんぐぐぐ! あっはっはっは! あれは苛酷にもほどがある! サーヴァント向けの仕事だな! エミヤがいて助かったー!」
「このあと、カニさんのぞうすい? にするんだって」
「カニ雑炊……天国か……」
「おねえさん泣かないで……」
「泣いてないよ……」
「かいたい、する?」
「する……」
「だーかーらー、しーねーえーのー! ジャック! こっち来い!」
「あーん、おかあさん……」
おねえさん・・・・・!!」

「いやあうまかった、カニ! ふふふ〜、やはり刺身だな! 酒のアテには贅沢すぎるかー? まあ自分たちで獲ったものだし、誰も文句言わないだろー! 丸一日かかったしなー、やー、運が良かった!」
「アンタはカニばっか食いすぎなんだよ……」
「うふふ〜、おいしかった……次またあるなら、カニ鍋もいいなあ〜」
「カッ……」
「カニッ…………」
「……? カニ鍋がどうか……」
「あーっはっはっはっは!! カニ鍋!!」
「荊軻! 声がでかい!」
「どぉせ誰もわからんだろうに! カニナベ! ひーっひっひっひっ!」
「カニ鍋の何がダメなんですか!」
「はーっはっはっは!!」
「……アサシンさん……」
「んー……あー……、カニの……鍋がそういう意味なんじゃなく、……発音が、似てるって言うのかねぇ。台湾のほうのスラングだよ」
「なんて意味なんですか?」
「Fuck your father! Motherもありだな! いや、これはチビがいるからダメかー! はっはっはっ!」
「けーいーかー!!」
「……次は、カニさんのお鍋がいいです……」
「カニさんのおなべ!」
「あー、今度マルタにつくってもらおうかなー! カニ鍋ー!」

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