跪いて忠誠を誓う


井上は俺の乳首をそっと触った。

「あっ…!」
「ここも、龍が触ったんだろうなあ」

俺はよくわからなくて黙っていた。

手は上がり、鎖骨と首のキスマークに触れる。

「あぅっ、ん…」
「ここも」

手は下がり腹を撫で回し、尻を撫でられる。

「ひあっ…んっ、んんっ」
「ここも」
「や…」
「アキちゃん触ると、中すごい動いてるよ?わかる?」
「ふ…」
「きゅうきゅう締め付けてくる。俺のこと、離してくれない」


井上が俺の頬を優しく撫でて、鼻の頭にキスした。
井上の体勢が少し代わり、中の性器も位置が変わった。

「あっ、ひゃっ!」
「かわいいアキちゃん」
「んっ…」
「俺だけじゃなくて、龍まで誘惑して、悪い子だね?」
「ん…?」
「アキちゃんは俺のだよ」
「うん?」
「今日はそれがわかるまで許してあげない」
「…?…あんっ…!」

井上が軽く奥を突く。
それを合図に俺の腰が勝手に揺れ始める。

もっと中、突いて。

井上は俺の腰を掴んで俺が動けないようにした。

「やあ…」
「アキちゃん、もっと気持ちよくなりたいよね?」

こくんと頷く。

「じゃあ、俺のこと好きって言って」

すき?
俺が井上を?
好きなのか?

「アキちゃん」

言って?
と言われてるようだった。

それよりも俺は中が熱い。
疼く。
それしか考えられない。

「あ…すきっ…いの、うえ…すき…」
「アキちゃん…」
「すき、んむっ…は、う…」

口を口で塞がれて、舌が入って来て、絡められたから、絡め返すと、奥をずんずん突いてくれた。

「んっ、んんぅっ!んーっ…」

ぬっちゅぬっちゅ、と言う音に合わせて、太ももに井上の精液が伝った。




*****

「んっ、あっ、…ああっ、いの、うえっ…!」
「学校にしようかとも思ったんだけどさあ、冷たくて固い床にアキちゃん押し倒したくなかったし」

俺の腰をゆさゆさ揺すりながら、井上も腰を緩く動く。

「あ、薬は体に悪いもの入ってないから。まあ、俺がアキちゃんに変なもん使うわけないけど」
「ひあっ…んっ、あんっ…んっ…?」

よくわかんなくて首を傾げると、優しく笑って、何でもないよって言った。


「アキちゃん好き」
「んっ、ひぅ…あぁっ…!」
「アキちゃんの中、ほんと最高。きもちい」
「やぅっ!んっ、んっ、ぁんっ…!」
「龍に先越されるんなら、我慢なんてしなきゃ良かった」

井上が動きを少し緩やかなものに変える。

「アキちゃん。アキちゃんも俺のこと好きになって?」
「んっ、んんっ…ぁんっ……」

ぬちゅぬちゅという水音にかき消され、井上の言葉は俺の耳には届かない。


「アキちゃん、もう誰にも触らせないで」
「俺以外に触らせないで」
「ここも、俺以外を受け入れたりしないで」
「好きだよ、アキちゃん」
「かわいい」
「そんなかわいい顔、ずるいよ」
「アキちゃん、好き」
「アキちゃん」
「もっと腰振って?」
「乳首勃ってる」
「気持ちいいの?」
「アキちゃん」
「またイっちゃったんだ?」
「いいよ、いっぱいしてあげる」
「アキちゃん」
「俺のものになって?」
「アキちゃん」
「俺以外に感じないで」
「アキちゃん」
「もっと好きって言って?」
「アキちゃん」
「アキちゃん」
「アキちゃん」
「アキちゃん」
「…暁」
「暁」
「暁」
「アキちゃん」


「アキちゃん好きだよ」



好きって言ったら井上は気持ち良くしてくれる。

だから、

「おれもっ……すきぃ…」





―――――
もはらですー!
井上くん祭り!

助けてー!
書けないよー!
これ難産すぎる。
大変でした。
すぐ書けるだろうと甘く見てたんですが、超難しい。
井上くんの攻め方がわからない。
暁ちゃん以外には暴力ふるってればいいんですけど、アキちゃんには鬼畜にならないよなーみたいな。
最初は龍くんへの怒りを暁ちゃんにぶつけるみたいな流血とか、かなり痛い感じの書いてたんですが井上くんは暁ちゃんに痛いのしないでしょ!って書き直し。
じゃあ言葉攻めだ!と書いてて、井上くんは暁ちゃんにこんなひどいこと言わないでしょ!って書き直し。
結局4回くらい書き直しました。
優しくして今回のになりました。
さらに、皆さんが井上くんの暴走をどこまで受け入れてくれるのかわからなくて、病みすぎてるのは削りまくりました。

もう、わからなすぎて、偏頭痛出てきそうな勢いで、最終的に暁ちゃんが運転中に歌ってた井上くん作詞作曲の歌の歌詞を考えてました(現実逃避)

あんまり納得いく出来ではありませんが、少しでも気に入っていただけると嬉しいです。

あと私は続編の希望あればできる限り書きますが、この続編は無しでお願いします。
これ以上パラレルワールド広がっちゃうとやばい気がするんで。笑




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