サトラレ(版権)


※製作者様や出版社の方々とは一切関係ありません※

設定は使っていますが、キャラクターはオリジナルです。


「サトラレ」とは、あらゆる思考が思念波となって周囲に伝播してしまう症状を示す架空の病名またはその患者をさす。
本人に告知すれば全ての思考を周囲に知られる苦痛から精神崩壊を招いてしまうため告知はしない。
(Wikipediaより抜粋)


『』=思念波

―――――




俺の彼氏の幸平(コウヘイ)はサトラレだ。
考えていることが声に出さなくても、脳に伝わってきてしまう。
しかも、俺限定らしい。
……なんで?




*****

「んっ、ふ…ぁっ、ん…」
「キスだけで勃たせてんの?」
「やっ、いわなっ、で…」

幸平は俺の服を捲し上げ、乳首を指の腹で転がした。

「はぅ…!ぁ、ぁっ…」

『あーかわいー乳首。超ピンクじゃん。ビンビンだし。舐めたい。超舐めたい』


「なに?腰揺らして…どうしてほしいの…?」

『言え!舐めてって言ってくれ…!』

…あーはいはい。
言えばいいんでしょ?

幸平はなぜかクールキャラを気取ってる。
表面上はほんとにクールだから問うことも出来ず、知らないふりを続けている。

「あっ、…俺のっ、…かた、いのっ!…乳首…舐めてぇ…?」

幸平が喜びそうな言葉を選んで、幸平の頭を抱き締めながらお願いする。

『…やっべ。今のまじきた。腰にきた』


「ふーん。やらしいね?」
「ゃんっ…だ、ってぇ…」

幸平が表情も変えず乳首を口に含んだ。
突起の周りを優しく舐め上げ、舌先を固くし、ツンッツンッと突起を突く。

「あんっ…は、ぁっ…ああっ…」
「かわいい」

そう言って俺の性器を擦る。
陰嚢をさわさわ揉まれると性器を幸平の手に擦り付けてしまう。

「ふあっ…いいっ、よぉ…」

『あーもーまじ挿れたいな。……いやいや、我慢だ我慢』

よし、承知した。


「こ、へっ…中っ…中もぉ…!」
「そんなに欲しいの?俺の指」
「んっ、ほし…いっぱ、中触って…ほしい…」
「しょーがねぇなあ」

『あーやっべ。顔にやける』


幸平を見ると相変わらず表情は無かった。
ポーカーフェイス上手すぎる。


幸平は後孔にローションを垂らし、中に指を進入させた。
ぬるぬるした滑りを借りて、奥まで指が来る。

「あぁっ…ふ、…ぁっ…!」
「エロい顔してるよ?気持ちいい?」
「きっもち、…いぃ…こう、へい、…のゆび…きもちぃ…」


『中ぬるぬるでキュウキュウで締め付けてくる。やわらかいー』

何恥ずかしいこと考えてんの!?

「やだぁ、いわな、でぇ…」
「何が?」

間違ったー!
思念波に反応してしまった!


誤魔化そう。

「こ、へ、のっ…も、ほしっ…」

幸平の三本の指が俺の中で動く。
挿れてほしいのは、ほんとだ。


幸平が性器を挿入し始める。
結合部からはヌプヌプと水音が聞こえた。

「あっ、くるぅ…はいって、くるぅ…んんっ…」
「全部入ったよ。中、俺のこと離さないよ?」
「やあ…んっ…」

『やっべえぇ!イきそう!挿れただけでイきそう!』

まじかよ!?
ビックリして思わず中を締めてしまった。


「っ!」

『ぎゃー!…危ない。まじ危ない。ほんとに出るとこだった』


「どこ突いてほしいの?やらしい腰振って?」

『とか言ったけど、動かれたらやばい!ホントに出る!』

えー!?
どうすればいいんだよ?


「はずかしい、から出来なぃ…」

俺は時間を稼ぐ!

「ふふ、腰、揺れてるよ?」

幸平は薄く笑うだけ。
ほんと顔に出ないな。


あまり強く刺激しないように腰をゆっくり振り始める。

『あ、ちょっと余裕出てきた』

俺もそろそろ限界なんですけど。

「こうへぃ…突いて…?」
「ふ、ここがいいんでしょ?」

幸平は怪しくにや、と笑うと激しく腰を振り始めた。

「ぁあっ…はげしっ…だめぇっ…あっ、ぁんっ…!」
「好きでしょ?激しいの」

そう言って奥をガツガツ突く。


「ゃあんっ…き、もちっ……い、いっ…!ぃいっ…!」

乳首をぴんっと弾かれ、中を締めてしまう。
あ、やば!
幸平大丈夫?

『っやばーっ!で、でるっ…』

えぇー!?
早ぇよー!


それでも幸平は何でも無い顔して体制を変えた。

「ここ、好きでしょ?」
「ひあっ…すきぃっ…ぁっ、あ…すきぃっ…」

パンパンと肌のぶつかる音が響く。

『ぅぐぐぐーっ…っ……よっしゃー!乗り越えたー!』

よかったー!
幸平を見ると、ほんとにそんなこと考えてんのか?と、聞きたくなるほど涼しい顔をして突いてくる。

『素数数えよう素数!』

幸平が俺の性器を扱く。
尿道を抉るように指の腹を動かされ、腰がビクンッと跳ねる。

「は、ぁぁっ……いっぺ、に…だめぇっ…!」

『1……あれ?1って素数に入るっけ?』

入らねぇよ!

「気持ちいいんでしょ?」
「イっちゃっ…!あっ、イっちゃ、からあっ…!」
「いいよ。可愛くイって?」

幸平が追い立てるように手の動きを速めた。

「あっ、…ぁっ、あふっ…ぃああっ…!」

俺は体をピンと伸ばして精を放った。

『締まるー!…で、る……うっ、あ…』

「…っ、」

ピュッと中に生暖かさが広がった。
幸平が俺の上に倒れる。

『あー…気持ちよかった』


「こ、へ…」
「何?」
「もっかい、したい…」

次は一回出したし、余裕あんだろ。
誘うようにゆるゆる腰を振ると、幸平のが、硬度を取り戻す。

「ん、いいよ……気持ちよくしてあげる」

幸平も前立腺を刺激するように腰を動かし始める。

「ぁっ…いいっ、きもちっ、…こぅへ……すき…」
「俺もすき」


『結局1って素数なのか?』

「だから違うって!」
「は?」
「っ!?…や、なんでもない…」




おわり

―――――
もはらです!
とりあえず、かわいい頑張る早漏攻が書きたかったんですが私には向いてないなあと思いました。
そしてサトラレという設定を全然生かせない!
凹みますね。
読み返すの怖いです。
ははは(笑うしかない)
これはご褒美、ペットもどきと同時期に書き始めたんです。
ちまちま書いてたら進まない進まない!
短編トリオやっと更新完了!
よかった…。
3つバラバラに更新する予定だったのに、結局固まって更新になっちゃいました。

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