龍の鬚を蟻が狙う
そのまま勢い良く壁に押し付けられた。
ガンッと頭打った。
ちょ、ヅラずれる。
それに痛い。
「な、なに、ん゛っ!?」
強引に唇を奪われる。
ビックリして一瞬固まったが、肩を押して抵抗する。
「やっ、んうぅ……っ、や、は」
やばいやばい。
このまま流されるのはやばい。
ここをどこだと思ってるんだ。
「ちょ、ここがっこ、うむっ…」
トントン胸を押して抵抗する。
くそ、びくともしない。
「んっ、や、…ぁ、がっこ、んぅ…い゛っ」
嫌がると、再び口付けられ、黙れと言うようにガリと舌を噛まれた。
痛い。
「ん゛っ、い゛…あ゛ぅ、い、ん…」
何度も飽きずに噛まれる。
痛い痛い。
舌が入ってきて、歯列をなぞる。
弱い上顎の裏を舐められると、ピクッと体が勝手に反応し、後ろに引こうとするが、後ろは壁で、逃げられない。
一瞬舌が絡むと、焦らすように離れ、粘膜を刺激する。
かと思えば激しく舌が絡み、吐息も奪われるようなキスに立ってられなくなる。
ずるずる体が下がっていくのを、加賀見のシャツを掴んで耐えた。
「ふぅ、いた、んんっ…やあ…」
噛まれたところが痛いけど、ねっとり絡められると、それすらも気持ちよく感じてしまいそうで怖い。
「は、ふ…や、ん、っ…ん…ゃ、や」
身体に力が入らなくなってきて、加賀見のシャツを必死に掴んだ。
やっと解放してもらえると、骨抜きにされた俺は壁を背にしたまま、ずるずる座り込んでしまう。
壁に背中を預けると、加賀見の手がブラウスの中に入り込んできた。
「やっ!やだって…!」
「黙れ」
乳輪ごと捻り上げられる。
「あ゛うっ…」
これすごい痛いんだぞ。
痛くて涙がじわじわ膜を張る。
ブラウスとセーターの前を開けられ、容赦無く乳首をいたぶる。
加賀見の舌が鎖骨を這い、気紛れに吸い付いたり噛みついたりしてくる。
キスマークと噛み痕が増えていく。
「ん、ん、っふ…あぅ…見えるとこはっ、…やめ、ろっ…!」
「……」
「ぁっ、あ、だめだ、って…あと、つけちゃ、ん、だめ…!」
「うるせえ。俺に命令すんな」
「っぃ゛ああぁっ…!ぁ、ぁ…」
カプカプと甘噛みだったのが一変して、皮膚に歯が突き刺さる。
痛い。
「うぅ…あ、は、や、ぁ」
またあんな風に噛まれるのかと思うと怖くて怒れなくて、黙っていると、加賀見の舌は満足したのか下に下りた。
舌は乳首を捕らえる。
ピアスを刺激すると、間接的に乳首まで刺激されて痛いような快感が俺を襲う。
さらに逆の乳首は引き続き加賀見の手につねられてて、頭がついていかない。
「い゛ぅっ…やあ、ん、ぁ、ん…っ…いた、ぃ…」
「どっちが?」
「ふ、ん…りょうほぅ…」
「気持ちいいのは?」
「ぁ、あ、ん、りょ、ほ…?」
自分でも何言ってんのかわからなくなってくると、一際強く、乳首をつねられた。
「やっ、い゛だっ、ん!」
「真っ赤だな」
加賀見が乳首を舐めながら満足そう言った。
お前がやったんだろ。
痛くて少し頭が正常に働く。
確か隣の隣の教室には電気が点いていた。
生徒がいる。
声が出ないように口を手で押さえた。
「ん゛、んんっ…う゛んっ」
「暁、声出せ」
「や゛、だ…ん゛っ、あ゛」
手を取られ、口に人差し指と中指が入ってきて口を無理矢理開けられる。
指が咥内を掻き回す。
「ひぁっ、んっ!や、だっ…て…」
「今日は女なんだよな」
「はっ…?女じゃなっ、ぁっ…」
加賀見がスカート越しに性器を撫でる。
「なあ、このスカート押し上げてんのなんだよ?女にこんなのついてねえよなあ?」
← →