龍の鬚を蟻が狙う


舌が何度も絡められ、頭が白み掛かる。

気持ちいい。
加賀見とのキス、気持ちいい。

キスしながら加賀見の指は、ゆっくりローターを入り口へと引く。
ローターが動くたび、腰がびくびく跳ねる。
最終的にはずるっと排泄のようにローターが出ていって恥ずかしかった。

その感覚にぶるりと震えていると加賀見は前立腺をぐりぐり潰してきた。

「ふ、ん…!?ぁ、ん、…んんっ!」

電流みたいなのが走る。
キスされながらまた空イキした。
ずっと射精してるみたいで、苦しい。

怖いくらいの快感から助けてくれるのは目の前にいる加賀見しかいない。
腕を加賀見の首に回し、もっと深く求めた。

「んっ、は、……ぅん…あ…りゅ、」

粘膜と粘膜の接触がきもちい。
やわらかくて、あたたかくて、きもちよくて、飲み込まれそうだ。

色んなことがどうでもよくなってきて、快感を追うことだけに忠実になる。

「ふあっ…ん、…あむ、んっ……ぁ」

ちゅっ、てリップ音と一緒に唇が離れてしまう。
もっとして欲しい。
もっとキスしたい。
そう思いながら加賀見を見つめると、涙に濡れた頬を舐められた。

コンドーム越しに加賀見が性器に触れる。

「んっ…」
「外して欲しいか?」
「んっ、んっ」

何度も頷き、輪ゴムに手をかけた。
取ってくれるんだと安心すると、加賀見は輪ゴムを引っ張って伸ばし、手を放した。

バチンッ!

「ひぁあ゛あ゛!?いたっ…いたい!」

輪ゴムが元に戻り、性器に打ち付けてきた。
激痛が走り、その後、性器がヒリヒリする。

バチンッ!

「や゛ぁ゛っ…!いたいっ、よっ…やだあっ…」

バチンッ!

「うあ゛あ゛!…ふっ、く…や、やあ…!っ…や、ごめっ、…っうぅ」

加賀見は何度かそれを繰り返し、俺がごめんなさいって言いながら泣くまで続けた。

「ぇっく…っん、もぉっ、やあっ…っんー…!ごめっ、なさいっ…」

その間、加賀見はずっと笑ってた。

やっとコンドームと輪ゴムを外してくれる。
性器は勃ったまま。

加賀見の手に性器が直接包まれる。

「ぁくっ、んあ…ぁっ…」

先走りでべたべたの性器をしゅっしゅっと扱かれる。
それによって出た先走りが加賀見の制服を汚す。

「気持ちいいだろ?」
「あっ、ん……い、けどぉっ…ん、んっ…」
「けど?」
「ぁ、ケツっ、…んぁっ…のが、ん…ぁっ、すき…」

加賀見がふっと笑った。
ああ、機嫌直ったのか?なんて思う。

「チンコよりケツのがいいのか?」
「んっ、んっ……ぁっ、ゃんっ…ケツのが、んぅ…すきぃ…!きもちい、からぁっ…ふあっ…!」

コクコク頷きながら答えると、加賀見の指が、三本後孔に入ってきた。

「ふあぁっ…りゅうっ…っ…ぁ、ぁあんっ、きもちぃっ、よぉ……んん!ぁあぅっ…」

いつの間にかYシャツの前が開けられていた。
きゅうと胸の粒をつねられる。

「ひゃあっ!?っ…いたぃ、…うぅ、ん゛」

つねったまま、引っ張られ、千切れるかと思った。

「やあっ、とれちゃ、っぁ…ちくび、とれちゃうぅ…!」

加賀見が手を放すと、ぴんと乳首が主張していた。
それは乳首が喜んでいることを証明している。

「あ、ぁっ、…いたい、ぅっ…やだあっ…」

爪で挟まれ、くいっと引かれる。
背中が仰け反って、悦が広がった。

「ひあっ…きもちぃ…!ぁっ、んあぁ…!…それっ、きもちぃ…!」
「痛いんじゃねえの?」

答えを催促するように、乳首を爪に力が入る。

「んっ、んぅっ…!…っけど、…あっ、ふあっん…!…いたぃっ、けどっ、きもちい…!」

加賀見が満足したように笑ったのが見えた。

痛いのに気持ちいい。
性器からは先走りがとぷとぷ溢れてる。








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