龍の鬚を蟻が狙う



指が三本入るようになったところで指を抜き、性器を当てがった。
暁はとろんとした目で俺を見つめ、後孔はパクパク収縮し先端を刺激してくる。
俺を誘っているようにしか見えない。

暁の膝を俺肩に担ぎ、ゆっくり腰を進める。
暁はされるがままだった。
上から全て見下ろせるし、暁からも結合部が見える。

「や、はずかしっ…う゛あぁあ…!」

暁は苦しそうに息を詰める。
暁の腹筋がピクピク動き、荒い息に薄い胸が上下した。
それでも、一番太い部分が入ると、暁の中は奥へ奥へと誘うように動き、全部入った。

「暁、さっきの言えよ」

結局何なんだ。
何だったんだ。

「……やだ、…ひ、ああぁあっ!」

お仕置きだ、とでも言うように綿棒をゆっくり引いた。
ゾゾゾと暁は背中をのけ反らせた。
また押し込むとキュンキュン中が締まる。
俺の方が喰われそうだ。

それを繰り返しながら、前立腺を擦るとイヤイヤをするように顔を横に振る。
それでも言おうとしない暁を抉るように突いた。
ヌチャヌチャわざと音をたててやると、顔を赤くした。

「言ったら、これ抜いてやるよ」

綿棒をつついてやるだけで中が絡み付いてくる。

「んっ、あっふ、…はっ…い、わねぇ、…よっ、……くそ、やろ…ひぃあぁっ!」

乱暴に奥へ奥へと突き上げる。

「めん、ぼっ、やあっ…!ああっ…」
「じゃ、言え」
「むりぃ…!んっ、ああぁあっ!」

さらにガツガツついてやると、暁がのけ反って、腹筋がピクピク痙攣し中がきつくしまった。
その波に耐え、暁が好きなところをさらに突いた。

「ふあぁっ…!そこ、やっ!だめっ…!ひああぁっ…!」

セックスと言うより、捕食だ。
俺が暁を喰ったんだ。
他じゃ味わえない快感の中、考えた。



俺が欲望を暁の中に出す頃には、暁は意識を失っていた。

ゆっくり暁から性器を抜くと、意識の無い暁の内腿がピクピクッと痙攣した。
たらーっと俺の精液が後孔から流れる。
後孔は先ほどの行為のせいか、赤く腫れ上がっていた。

暁の性器から焦らしながら綿棒を抜くと、暁の後孔がパクパク動き、さらに俺の精液が流れ出てきた。
完全に綿棒を抜き取ると勢いの無い白濁がとろとろ溢れた。
一度も射精してないためか、暁のはすごく濃そうで量も多かった。

暁の精液が流れ落ち、俺の精液と混ざる。

後孔から流れる俺の精液。
性器から溢れる暁の精液。
その二つが混ざる。

あまりにも卑猥で頭がクラクラした。

後孔は俺の形を覚えているようにパックリ開いていて、ピンク色の粘膜が見える。
また腰に熱が集まりそうになった。


暁は結局何を隠したんだろうか。

何だかんだ言って、今まで言いたくなさそうにしていたことも、俺が求めれば、無理矢理ではあるが、恥ずかしがりながらも口を開いていた。

そんなに俺に言いたくないことなのか。
隠したいことなのか。

苛立ち、奥歯をギリリと噛んで、抑えた。

暁を膝に乗せ、横抱きにし、行為中と違い、俺の成すがままの暁を力一杯抱き締めた。




―――――
もはらです!
龍くん目線のエロ!
龍くん目線苦手なんで、すーんごい達成感です(笑)
自己満足ですが。
前回の龍くん目線で苦戦しすぎて、エロ(お風呂エッチ)諦めたので今回は頑張るぞ!と意気込んでおりました。
龍くんが最中、どれだけ暁ちゃんにメロメロかわかっていただけたでしょうか?
わかっていただけたなら本望です。
今回は、龍くんの喧嘩のシーンも書けたので満足です!
井上くん、地味なところで暁ちゃんのために働いてました(笑)
次の話は暁ちゃん目線に戻ります。

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