龍の鬚を蟻が狙う



痛い。
痛いのに先端が熱くてたまらない。
動くと腰全体がじりじりして、動く気すらしなかった。

加賀見が俺の肩を引いてきたので、されるがまま、加賀見に寄っ掛かった。

こいつほんとありえねぇ。
どんだけ痛いと思ってるんだ。


加賀見は再び綿棒に手を伸ばし、ぐるりと回した。

「ひああぁっ…!」

体にビリリと電気が走る。
もう痛いのか、気持ちいいのか、わからない。

「やだっ…!おねがっ…やだっ…」

加賀見を見上げると加賀見は俺のケータイ持っていた。
なに…何しようとして…。

ケータイを耳に近づけられる。

プルルルルルル、プルルルルルル。

電話!?
どこに?

「おら、休むって言え」

まさか学校…!?
この状態のまま電話すんのか!?

ケータイからもしもし?と何度か聞こえ、はっと気がついて涙を拭い、ケータイに話しかけた。

「あ、教員の、北出、なん、ですが」

呼吸を整えながら、話した。

「はい、お願い、します」

出たのは事務の人で、職員室に繋いでくれる。

「あ、北出です」

加賀見から離れようと少し前屈みになった。

「あの、…ぃあ…っ!」

加賀見が逃がさない、と言うように綿棒を軽く引っ張った。
やめろ、と目で訴えても聞いてくれない。

「あ、…っ…すいま、っせん…か、…かぜを…っひいて…ぁっ…しま、っふ、って」

人差し指で、綿棒をトンッ、トンッ、とつつかれる。
それに合わせて腰が揺れる。
必死に変な声が出ないように堪える。

「っ…ひ、…あ、っのどの、…んっちょーし、…ぅ、がわっる、くて…」

グルングルンと容赦なく回転される。
粘膜が擦れる感覚に、先走りが、トロトロと溢れ出す。
何かにすがり付きたくて、横にある加賀見の立ててある膝を掴んだ。
尻に力が入り、内腿が痙攣したようにビクッビクッと震えた。

「ん゛っ…じしゅ、…プ、リン、っト…わ…ぁ゛…っふぁ…くす…で、…っ…は、い」

綿棒が出し入れされる。
ヌッチュヌッチュと音がして脊髄に電気が走るような感覚がした。
ずっと射精しているような快感。
快感に全て預けてしまいたくなるのを、必死に耐えた。

「あ、ぁ、ぁ、…い、え…大丈夫っ…!で、っす…ご、めーっわっぁ、くおかけ、しまっ…」

引き抜かれそうになっているところから最奥まで突かれる。
腰が大きく跳ねた。

「ぁぁ゛っ…!い、え、っ…では、しつれー、しまぅ゛、す…」

ツーツーと聞こえてくると安心感で体が傾き、倒れそうになった。

「おま…ぜったぃ…ころ、す…」

怒鳴るつもりだったが、どっと疲れて、ちょうどよく加賀見が支えてくれたから、体を預けた。



「ムカつくな」
「は…」

こっちのセリフだ。

「俺以外に、暁のエロい声聞かせんな」

エロくねぇよ。
それに聞かれたのはお前のせいだろうが。
理不尽野郎め。

もう疲れた。
あー自習プリント、学校にファックスで送らなきゃ。


「ひゃああぁぁっ!?」

やっと終わったと安心しきっていた体に、いきなり綿棒をかき回された。
体がビクンッと跳ねる。
そのまま押し倒されて、足の間に加賀見が入る。
綿棒を上下左右に動かされ、腰がビクビク跳ねる。

「それっ…やだあっ、あっ、ふぁっ、あっ…!」
「やだって言われると、したくなるよなあ?」
「ゃあんっ…あっ、あっ…っぁん!」

綿棒でかき混ぜながら、抜いたり出したりされる。

「おねがっ…やめてっ…!んっ!…はっ…」

先走りが綿棒の間からだらだら流れ、気持ち悪い。

「ふあっ、あっ、…あああっ…はっ…」

恐い。
気持ちいいけど、良すぎて恐い。

加賀見は俺をまんぐり返しにすると、先走りで潤った後孔に指射し込んだ。
腰がもっと、もっと、とでも言うように、ゆらゆら揺れた。

「ぁっ、あはっ、あっ!…んあっ…」

少し円を描くように広げられると、中のしこりを擦られる。
しこりを擦られる度、性器からトプトプと先走りが溢れた。

「ひぃぃっ…!ひあっ、あっ…」

さらに、綿棒の出し入れも再開されて、目の前に火花が散る。

「ひいぃぃぃんっ…!?」







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