龍の鬚を蟻が狙う


加賀見は、ボディーソープの付いた手で、胸を撫でる。
噛まれたところがじくじくしみた気がした。
上下に擦られ、指と指の間に乳首が引っ掛かる感覚が頭を溶かしそうだった。

胸を這う手はそのままに、もう片方の手は下へと向かう。
内股を触れるか降れないかのギリギリで撫でられる。
直接的な刺激が欲しくて苦しい。

「じっ、焦らすなよっ…」

すると、加賀見は意地悪く笑って

「焦らす?…俺はお前の身体、洗ってるだけだぜ?」

ちくしょう、この野郎。
自分の性器を見ると半勃ちだった。

加賀見は俺の太ももから手を下に向かわせ、ふくらはぎを洗い、足の指を一本ずつ丁寧に洗う。
他人に触られたことのない部分を触られ、ビクンと跳ねた。

「どうしたんだよ?」

クスクス笑いながら聞いてくる加賀見。

「なんでもっ、んっ…ねー、よっ」

スルリと足の裏を撫でられた。

「はっ、う…そこ、やめっ…」
「何でだよ?」
「んっ、うぅ…んひっ…」
「ああ、こっちがいいって?」
「んひゃっ…あっ、あ…」

尻をスルリと撫でたかと思うと後孔の入り口を揉み込むように撫でる。

「中もきれいにしてやるよ」
「ふあっ、ん…んんあっ…」

加賀見の指が中に進入してくる。指はボディーソープでヌルヌルしていて、痛くはなかった。
中を広げるように指を動かしながら、乳首をコリコリつままれる。

「ああっ、ああん…!」

指が俺のイイとこを抉る。

「前立腺もきれいにしなきゃな?」
「あっ、ひゃ、ぜんりつっ…?あっ…」
「お前のここだよ」

そう言って前立腺をゴリゴリされる。

「んっ、んっ、ああっ…あ!」
「お前のチンポ、ビクビクしてんぞ」

そう言われ、自分の性器を見ると、今にも爆発寸前に、ビクビク震えていた。

恥ずかしくて目を反らすと、顎を捕まれ、キスされた。
それでも中の指は動きが止まず、三本くわえていた。
前立腺を挟まれ、ブルブル動かされると頭がショートした。

「んむっ、んっ、ん゛ー!んっ…ふ」

腹が濡れた感覚がして、イったことを知った。
加賀見の綺麗に割れた腹筋にもかかっていて、何だか居たたまれない。

「暁、前、一回も触んないでイけたな?」

そう言われればそうだ。
一度も性器に触れられていない。
驚きと言うか、ショックだった。
俺の身体、どうなってんだ?








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