龍の鬚を蟻が狙う
「次はこっち」
そう言って性器をゴシゴシ乱暴に扱いた。
「あっ、あっ、…ふぅっ、ひっ!」
加賀見の手が離れ、そっちを向くと加賀見は何か細い棒を持っていた。
そして勃起した俺の性器を掴む。
ま、まさかっ…!
「息、止めてろよ?」
「ちょっ…ぐあ゛あああァっ…!」
加賀見は尿道に細い棒を当て、ぐいぐい射し込む。
「いだいっ…いだいっ!やだっ…ふうっ…っく…やだあ…」
かつて無い痛みに涙がボタボタ溢れた。
痛くて熱い。
加賀見はそれでもやめてくれず、刺しては少しだけ抜き、さらに奥に突き刺すというのを繰り返した。
「ひうっ、ぐ!は、あ、…いがァっ!…く、ふ」
「ほら、ちゃんと息しろ」
加賀見に背中を撫でられ、少し落ち着きを取り戻して深呼吸をした。
「おまっ…!ふざけんなっ!ばかあっ…いてぇよ…ふえ、ふ…」
ボタボタ溢れる涙を止められず抗議すると、加賀見は一瞬フリーズし、はいはいって言った。
何がはいはいだ。
そんで涙だらけになった顔を舐められた。
「しょっぺ…」
当たり前だ。
加賀見は片方の乳首から洗濯バサミをとり唾液を絡めて舐めた。
「はぅっ…ん、ふっ…ああっん…」
気持ちいい。
じくじく痛んだ乳首を優しく絡めとられるように舐められるとたまらなく気持ちいい。
頭がクラクラした。
もっと、と言いたくなる。
さらに俺の性器はだんだん痛みだけじゃなくて、じわじわ快感を拾い始めた。
痛いと言うよりは熱い。
加賀見はそれに気づいたのか、細い棒を持ち、クルクル回した。
「あっ!ひっ!んぅ…」
「こっちも気持ちいいのかよ?」
加賀見はクスリと笑うと細い棒を尿道を広げるように、グチュグチュとかき混ぜた。
「ひゃあああァっ…?!ふあっ、ひ…」
だらだらと棒の隙間から白濁の混じった先走りが後孔に流れていくのを感じる。
まんぐり返しにされた。
お前、この体勢すきだな。
気持ちよくて、それしか考えられない俺は、次の刺激を期待して抵抗する気も起きない。
「これやるとさ、全部見えんだよ」
心読まれた。
「お前のエロい顔も、真っ赤な乳首も」
「ひんっ!」
乳首をピンッと弾かれた。
「このすぐイっちまう、チンポも、ここも」
そう言って、先走りの滑りを借りて後孔に指を突っ込む。
入り口を焦らすようにクルクル混ぜられ、腰がビクビクと跳ねた。
もっと気持ちよくして欲しい。
もっと中。
もっと奥。
あの気持ちいいところをグリグリされたい。
もっと、もっと、もっと、と先の快感を知っている身体は疼き出す。
自分の身体じゃ無いみたいだ。
俺の反応に加賀見が喉で笑う声が聞こえた。
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