Corazón | ナノ




Estoy solo pero bien

今日はジョーラとデリンジャー以外みんな仕事にいってしまって、私は一人で洗濯物と洗い物に掃除。ローくんも一緒に行っちゃったのか、逃げちゃったのか。


ふと時計を見ると、もう少しでコラさんが帰ってくる時間。予定よりは少し遅れているみたいだから、またどこかでドジやっているんだと思う。


「コラさんが帰ってきたらサンドイッチと紅茶をだしてあげよっと」


独り言でもいいながら、木製の踏み台を引きずってキッチンへ。
いつもはジョーラのお手伝い程度にベビーファイブと料理をするくらいなんだけど、今日は一人で。

ポコポコとお湯を沸かして、冷蔵庫から具材を取り出す。大きな冷蔵庫を開けると冷たい風が足元を伝ってきて肌が毛羽だったから急いで冷蔵庫を閉めた。


「ふう」


レタスにハム、トマトとマヨネーズにピクルス。すこしピクルスをつまみ食いして、大サービスだと分厚くハムを切りパンに挟む。少し指を切ってしまったから、ペロリと血を舐めた。


私が食べてしまいたいくらい、おいしそうなサンドイッチ。
ケトルがピーッとお湯が沸いた合図を出して、私はポットに葉を入れ、お湯を注いだ。フワフワと甘い香りが広がり、心も体も暖かくなったようで幸せな気分だ
カップに注ぐのはコラさんが帰ってきてから、と決めていたのでコラさんの帰宅を待つ。


なんだか買い物に行った母さんをうちで待ってるみたい、と思ったらふふふ、と口を突いて出た笑い声。でも同時にどうしても寂しくなって少しだけ、ほんの少しだけ泣いた。




ドタンバタンガラガラ、と瓦礫の上に何かが落ちる音がしてハッと窓の外を見るとコラさん。


「コラさーん!」


私の呼びかけにコラさんは窓から覗く私を見上げて、何も言わずに扉の方へ視線を戻してしまった。相変わらず冷たいけれど、今日はサンドイッチと紅茶があるんだから。びっくりするかなあ、とトレーにカップとポット。お皿にサンドイッチを盛り付けて大広間に向かった。


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